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ウィズコロナとは 農業こそ多様な命との共生=里山(SATOYAMA)活用を


「家畜伝染病予防法」の施行規則が改正されます。
放牧やヤギ・ヒツジ関係者から不安の声があります。
畜舎のない放牧は続けられなくなるのでしょうか。

「我々は否応なくウイルスとともに生きていくことを認識しなければならない」。
東京都の小池百合子知事は「ウィズコロナ宣言」を出しました。

菌との共生は、本来、農業、畜産が最も得意とする分野です。
人命に関わるウィルスでさえ、ウィズコロナ宣言という共生を打ち出す
時代、農業こそ多様な命との共生=里山(SATOYAMA)活用にシフトする
べきです。

人間界をCOVID19が脅かすずっと前から、
感染症は畜産の世界で大きな問題でした。
口蹄疫、豚熱、鳥インフルエンザなど、いずれも国外からもたらされているのでグローバル化によるものです。

かといって江戸の鎖国時代に戻るわけにはいきません。
輸出入や旅行や外交もなしにはできません。

今後も起こる伝染病対策の必要性は理解した上で、
放牧の制限に限らず、健康な生命(人も家畜も)と、健全な農業経営の
バランスを広く考えたいと思います。
「ウイルスとの共生~生態系活用し対策を」日本農業新聞に書きました。

そもそも野生イノシシが里を荒らさないためには、
林業や、中山間地での小規模な有畜複合農業を営み続けること、
里山の循環、生態系を理解し、活用した鳥獣害・ウィルス対策になるのです。

人命にかかわるウィルスでさえ、指針は「ウィズコロナ」です。
感染症との共生をリードしてきた畜産業界が、排除ではなく、
社会的包摂を踏まえ、菌と共生する持続可能な生産に切り替えたなら、農業は、国民に健康と安心をもたらし、この国を救う力を持っているのです。

ベジアナ・里山アナ@あゆみ

(写真は与那国にて、固有種=与那国馬でのトレッキング)


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