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【ランキング】ハンバーガーチェーン4社のプラントベースバーガーを食べ比べ!

前回の記事で畜産による環境問題について紹介しましたが、日本でも徐々にその問題がフォーカスされるようになってきています。

その中のムーブメントのひとつとして、ハンバーガー各社が牛肉のパティではなく、プラントベース(=植物性)のパティを使ったハンバーガーをメニュー化し発売しています。

今回は、「バーガーキング」「フレッシュネスバーガー」「モスバーガー」「ロッテリア」の4社が発売するプラントベースバーガーを食べ比べ、特徴や味、食べ応え、値段等の点から徹底レビューします!


1:バーガーキング「プラントベースワッパー」

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パティが100%植物性のバーガーキングの「プラントベースワッパー」。6月5日の世界環境デーに300円引きで提供していたため、知っている方、食べたことがある方も多いのではないでしょうか?

オーストラリアの V2 food という代替肉ベンチャーの製品を使っています。バンズは普通のバーガーと同じで動物性食材と調理器具を共有しているため、完全なるヴィーガンではありません。

それでは実食!

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さすがバーガーキング。ボリュームは満点です。

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パティは肉汁感はなく少しパサっとした感じはしますが、ハンバーガーとしては完成度が高く、違和感もありません。言われなければ肉ではないことに気づかないほど!味付けはケチャップ・マヨネーズと濃いめですが、バーガーキングならでは安心感のある味で美味しい(結局食感と味付け次第!?という感じもしますが・・・)。

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値段は590円と、普通のワッパーの490円と比べて100円高いのですが、私は普段から食材にこだわるようにしているので100円で地球に優しい選択ができるのであれば、全く抵抗のない値段です。満腹感も◎

余談ですが、バーガーキングはアメリカでも積極的に代替肉メニューを開発し浸透させているなど、プラントベースバーガーに積極的な企業です。今後日本でも更にクオリティが上がっていくことが期待したいです!

総評です。

ヴィーガン向き:★★★☆☆
味付け    :★★★★☆
肉感     :★★★☆☆
サイズ    :★★★★★
値段の手軽さ :★★★☆☆
総合評価   :★★★★☆ 


2:フレッシュネスバーガー「THE GOOD BURGER」

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次にフレッシュネスバーガーの「THE GOOD BURGER」。100%植物性の大豆性パティを使った、アボカドとテリヤキの2種類のメニューを発売しています。バーガーキングと同じく、バンズやソースには動物性食材も含まれていますが、バンズが通常のバンズと比べて糖質45%オフの低糖質バンズが使われているなど、健康志向の方には嬉しい工夫!

パティには熊本県のベンチャー企業 DAIZ社が開発したミラクルミートというソイミートを使っています。DAIZ社のミラクルミートは30年の研究で生み出した独自技術により、肉のようなうまみを出しながら大豆特有の臭みを抑え、こくみや肉のような食感を再現しながら大豆の栄養素を保持、低価格化に成功しています。

企業としてこれまで30億以上の資金調達に成功し、ニチレイフーズとの資金業務提携や飲食大手のきちり、スーパー大手のライフ、イオン等でも提供しています。

それではいざ実食。今回はアボカドをいただきました。

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サイズ感はバーガーキングよりも少し小さめですが、アボカド1/2個が使われているということでボリューム満点です。

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DAIZ製のパティは食感がすごい!!!お肉と遜色ありません。本当に臭みや味のクセがなく、お肉そのもの。そのパティを邪魔しない程度にコクのあるタルタルソースがたまりません。低糖質バンズも違和感なく、これは普通のハンバーガーよりも美味しいのでは・・・!?これで550円ならリピート確定です。

ということで総評です。

ヴィーガン向き:★★★☆☆
味付け    :★★★★★
肉感     :★★★★★
サイズ    :★★★★☆
値段の手軽さ :★★★☆☆
総合評価   :★★★★★


3:モスバーガー「グリーンバーガー」

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お次はモスバーガーの「グリーンバーガー」。こちらはパティだけでなくバンズやソースもほとんど植物性素材で作られています。更に五葷(ごくん)という仏教上臭気の強い5種の野菜(ネギ・らっきょう・ニラ・玉ねぎ・ニンニク)も使われていません。モスバーガーのバンズやパティは協力会社は公開されておらず自社開発のようです。

動物性食材製品と同じ製造工場で製造されているという注意書きがあるので、完全なるヴィーガン向けではありませんが、素材に関してはかなりヴィーガンに近い商品です!

ということで期待しつつ実食。

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見るからに野菜たっぷり。

大豆由来のパティはちょっとべたっとした感じで、レトルトのハンバーグのような印象。ほうれん草ピューレを練りこんだ緑色のバンズは普通のバンズと比べても全く違和感はありません。トマトソースはスパイシーなミートソースのような感じです。

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ここまでの素材やソースを植物性素材のみで作ったというのは素直にすごいと感じますが、味や食感はイマイチでした。

ヴィーガン向き:★★★★☆
味付け    :★★★☆☆
肉感     :★★☆☆☆
サイズ    :★★★☆☆
値段の手軽さ :★★★☆☆
総合評価   :★★★☆☆


4:ロッテリア「ソイBBQチーズバーガー」

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最後はロッテリア社の「ソイBBQチーズバーガー」。2021年2月に発売された商品です。こちらのパティは大豆老舗の不二製油社の大豆ミートが使われています。パティ以外は、がっつりチーズも入っていますしヴィーガン向けではありませんね。

それでは実食。

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他3社と比べてサイズは小さめ、ボリュームはありません。

大豆製パティには玉ねぎがぎっしり詰まっています。グチャッとした印象で、ハンバーガーの牛肉パティのような焼いた美味しさや食感はありません。味の濃いBBQソースが悪目立ちしていて全体的な味の印象もイマイチです。

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総評です。

ヴィーガン向き:★★☆☆☆
味付け    :★☆☆☆☆
肉感     :★☆☆☆☆
サイズ    :★★☆☆☆
値段の手軽さ :★★★★☆
総合評価   :★★☆☆☆​


ランキング発表

私個人としてのプラントベースバーガーランキングは以下となりました!

1位:フレッシュネスバーガー「THE GOOD BURGER」
2位:バーガーキング「プラントベースワッパー」
3位:モスバーガー「グリーンバーガー」
4位:ロッテリア「ソイBBQチーズバーガー」


おまけ:NEXT MEATS「NEXTバーガー」

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ハンバーガーチェーンのプラントベースバーガーではありませんが、代替肉ベンチャーのネクストミーツ社が発売する「NEXTバーガー」について少しだけご紹介。

ネクストミーツは「地球を終わらせない」を理念とする2020年設立のスタートアップです。3年間開発した植物由来のフェイクミートで様々な企業との提携を果たしている、非常に勢いのある企業です。

ということで、今回は同社の商品「NEXTバーガー」を購入してみました。ハンバーガー用のパティでエンドウ豆と大豆タンパクから作られています。4枚入りで1,287円(税込)。送料込みで2,000円ちょっとです。

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2日ほどで冷凍で送られてきました。パティとソースがついています。

オーガニックのバンズや野菜も購入してハンバーガーを作ってみました。

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(バンズがちょっと焦げてしまったのはご愛嬌・・・)

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うーん。パティはハムみたいで、食感・味含めて全く肉っぽさがありません。レシピ通りの焼き時間で焼いたのですが、もう少ししっかり焼いた方が良かったのか。

商品自体も改良中のようなので、今後に期待大です!

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