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ジェニーレインにピストルを

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私のバンド小説! 素人どこにでもいるサラリーマンが何かを変えようとスリーピースバンドを始める実話。 個性的メンバーで様々無イベントに無理矢理参加して素人ならではのトラブルなどおこ…
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2023年3月の記事一覧

円陣

円陣

オープン前に出演者やスタッフの方々集めて
円陣を組んだ

何を言うか全く考えてなかったが
ライブやる前は毎回メンバーで円陣を組んで気合入れていたので皆でやろう

「今回集まって頂いてありがとうございます!
ほぼ初めてのメンバーでリハなしそして演奏する場所が博物館。恐らく今まで通りのライブにならないですね」

クスクスと笑いがおきる

「全力で楽しんでいこう!僕達は楽しみたいから音楽を始めて歌ったり

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個性豊かなメンバー

個性豊かなメンバー

時間通りにオープンした
入口に自分が立ってお客様にお礼を言いながら挨拶
共演者の人達にチケットの受付をして
もらってどんどん人が入る

客層は
ロックな感じの人、綺麗めの格好の女性達、学生の集団、フリースクールの保護者の方々、バイクメンバー、バスケ、ボランティア、対バンした仲間

皆雰囲気年齢もバラバラ
自分が興味をもって動かなければ知らないままで終わった人達
行動し続ければ必ず変化は起きる

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イケメンアコギ

イケメンアコギ

私の挨拶終わり
一組目のイケメンソロアコギで披露
対バンで知り合ったがとてもバンドと顔が広い人で今回の共演者のバンドも彼の知り合いだ

イケメンで歌がとてつもなく上手で楽器が弾けて人望がある
スペック揃いの男だが
自分らのハチャメチャのライブに惚れ込んで遠くから来てくれた

今回のレトロな博物館に綺麗な声が響き渡る
とても素晴らしく買ってきたビデオカメラで撮ること
忘れている
むしろ今日の為に買っ

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フリースクールの子供達

フリースクールの子供達

子供達の出演
年齢的に小学生ぐらいの子もいたので時間的に早めの出演
この日のために皆で手作りの衣装を作っていた

始まる前からとてもキャッキャッ盛り上がっていて
きっかけを作れて
何だか嬉しいしとても可愛い

とても緊張しているよう見える
それはそうだ
知らない人達の前で自分のステージ
大人でも目の前が真っ白になる人もいる

この経験がいずれ何かの役に立てたら良いな

曲は全く分からなかったが

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大人の遊び

大人の遊び

このあと対バンした大学生や紹介して貰ったロックバンドなど出演

時間帯によって客層が変わり
とても面白いステージになっている

大学生の出演者に
「近い将来社会人になって毎日働いて寝るだけと思ってましたがこうやって社会に出ても楽しそうに遊んでいる人達がいて勇気をもらいました」

自分が行動することにより
周りが何か突き刺さる事があれば
一つのやり甲斐なのかもしれない

何も考えずバンドをはじめて

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最後のライブ

最後のライブ

自分のバンドの順番になった

今回は主催だが次の出演者のアイドルグループ
全員団結して沢山練習して
この日のために挑んでいる姿をみて
トリを譲った

今回の目的がドラムのTさんの結婚の為
最期に楽しもうというのが目的だった

自分色々あって精神的に情緒不安定だった状態でここに立っている

メンバー浴衣姿で揃えて出演

ベースのG君
毎回ライブ仕事ダブルブッキング骨折トラブルメーカーだが楽器は超一流

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自分らしいライブ

自分らしいライブ

ステージ上がる前に

「どうせ最後なんだから無茶苦茶暴れて叫びまくってやろうぜ」

…いつもと変わらないのでは

とメンバーに思われながらオーナーに
メチャクチャ暴れるバンドなので楽しみにして
下さいと伝えた所笑っていた

前ふりとは間逆な静かに準備して
一曲目は大人しい曲から入った
皆で手拍子出来る曲

博物館に自分達の音楽が鳴り響く 
最初のライブからしてみると演奏は上手になっているがステージ

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攻撃的な歌詞

攻撃的な歌詞

レジェンドブルース(青色の革命)

偽善者共につぐ お前達はクソッタレだ
常識は義理であって義務じゃねーんだよ 
このクソ安定したレールは本当に楽しいか?
おいみろ!お前のクソ正義がまたイカサマしてるぞ

人間は考える葦とパステルはいった
でも根っこの底から腐ってくるんだ
このクソ思考回路誰が植え付けてくるんだ
まずこのいらない種から捨てて始めよう

窓のない部屋

鮮やかに揺れる鼓動

窓のない

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行動

行動

色々の人が見に来ているので生まれて初めてライブをきたお客様も多い
ステージという段差がないため博物館中暴れまわる

叫んで盛り上がっている人
ぽかんとしている人
何が起こっているのかわからない人

その中で自分が主催しているバスケチームで出会い交際してカップルとして来てたり
私が適当にメンバー呼んで飲んで仲良くなった人達が一緒に来てたり様々
こちらから皆の表情がよく見える
(曲中携帯ずっと見てる人

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ロックスター

ロックスター

小さい頃に憧れたロックバンド
昔親に見られないようイヤホンをはめて
安いギターを背負いおもちゃのマイクを付けて
鏡に向かって好きなギタリストと同じような格好をしてパフォーマンスをして歌えない英語を口パクで叫ぶ

誰でも一度はやったことありそうな経験
この未来の今の自分
たいして弾けないギター
歌詞もカタカナで覚えて下手クソ
客席に向かって叫び

自分の弾き方
自分のパフォーマンス
自分の歌いたいよ

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お別れ

お別れ

コピー曲終わり次の曲に行く前に

「今日はお忙しい中来ていただいてありがとうございます。
本日はドラムのTさんが脱退することになりました。その為今回最後に楽しく自分達らしいライブをしたいと思い素敵な共演者と一緒に開催いたしました。
今までありがとうございます。」

恐らく本人にバレてただろうステージ横に堂々と隠してた花束を渡す

客席から大きな拍手がくる
そして最後に一言マイクを渡す
無表情で

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笑顔

笑顔

この先このバンドを軸に 
近日お祭りや大きな主催ライブ
ボランティア活動

見えない世界に沢山行動して
出会えてない人達と出会い
沢山の交流をもち
それによってお別れした人

笑ったり揉めたり辛かったり楽しんだり

バンドをはじめていなければ何もなかった
ただ今日でこのメンバー最後なのかと思ったら
スイッチが入る

この時の感情は今でもすごく鮮明に覚えている
自分でも理解が出来ない自分がいた

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スマイルスマイルスマイル

スマイルスマイルスマイル

スマイルスマイルスマイル

生きているのが死ぬ程怖かったのだ
朝が来るのがずっと嫌だった
目の前が真っ暗闇で寂しくて
ずっと誰かに助けてほしかったんだ

P.S.世界中にピースマーク送るぜ
誰一人不幸望んじゃいない

smile in the shine and Die(笑って輝いて死ね)
どんなときでも笑顔でいこう
限りある限り
どうせ僕達は死んでいくのだから
幸せになることは決して間違ってない

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行き着いた先

行き着いた先

自分でも分からなかったが気付いたら
マイクなしで叫んで歌っていた

しかもアドリブでこの歌詞が出てきた
何故突然こんなフレーズが生まれたのか分からない

心の中にしまっていた気持ちがストレートに飛んでいった気分だ 
体も心も今まで感じたことない
自分で作ったステージで

命が燃えている感情が生まれた

生きていて楽しい人生
こんな毎日であれば幸せだとよくある話だが
何気ない毎日に感じることは難しい

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