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自助会主催者への質問失敗体験談

NPOの自助会を退会した。

主催者の60代の女性に私が自助会の関係者について不安があり質問したら、主催者の女性が怒ったからだった。


質問の内容は、主催者の協力者の他の団体の男性たちに感じた私の不安だった。

飲み会で、主催者の協力者の他団体の男性たちが同席していた。
自己紹介の流れで、たまたま他の女性がデリケートな話をする機会があり、私にとってより「男性たち」が際立った。
私は「男性たちは何者か?」「男性たちが女性を狙ったりしないか不安だ」と主催者に聞いたのだった。

今回、自分が主催者を怒らせると思ってなくてびっくりしたから、検証した。




①質問の失敗を振り返る


私はASD、ADHDで人への伝え方が下手だ。
特に不安で焦ってる時の伝え方がとても下手だ。

今回も質問の仕方がまずかったので、検証する。


1、質問する自分のコンディション

 自分が精神的に疲れてる時、しかも夜にラインで質問した。
朝や昼だと、より読み返せてよかったかも。


2、質問方法が文章(ライン)

 ラインは自分のペースでばーっと打ててしまう。
電話や対面の方が相手の様子がわかり、よかったかも。


3、今回主催者にした質問の元となった不安に、自信を持っていた。

 私は以前、この不安を、全く別の信頼するアドバイザーさんに相談したことがある。
アドバイザーさんは「不安になるのはおかしくない。警戒しすぎではない。」と肯定してくれたので太鼓判を押してもらった気がしていた。

ただ、不安に思うこと自体はOKでも、それを当事者に聞いて良いか?はまた別の話だった。

4、主催者にカウンセラーフィルターをかけていた

年配、女性、自分と同じ経験をしている、みんなの話を傾聴する・・・
共通点が多く、さらに聞き役という役割の主催者に
私は自分のことなんでもわかってもらえる錯覚をした。

それで、自分の不安を主催者に事細かに伝えすぎた。
しかも、その内容が主催者の関係者に関するものだから、
言い方に注意が必要だった。

ナリくんのブログの「聞いちゃダメな質問」に分類されると思った。


5、調子乗ってた

これが主催者を怒らせた一番の理由だと思った。

私は最近、心理学のブログを読み込み、以前より自己受容感が高くなっていた。

それで自分は無意識に、まだ苦しみに留まっている人たちを上から見ていた。
人を上から見る姿勢って、勝手に滲み出て、バレる。
私の上から目線の傍若無人さが、ずっと主催者には伝わってたんじゃないかな、と思った。

私も、人と接していて、無意識に上から見てくる態度が一番嫌だ。

本人は気づかない。
私も後から気づいたことだ。

②主催者の反応



・「運営の在り方(理事の選任)」「他法人との連携」に会員が、口を挟む事柄ではない(男性たちは理事だった、私は知らなかった)

・自助会に不信を表明したことになる

・自助会への不信を今後、露わにしないでほしい

・あなたに仲間たちへの配慮が全くないことに私は気づいていた


という反応だった。
滅茶苦茶怒ってる。

私はびっくりした。
ここまでの反応は私にとって想定外すぎた。


③今回学んだこと


3つある。

1、質問、相談する相手を見極める

大きく2つ

・相手がどういう人か?


結論から言うと
・OKな相手・・・客観的、冷静、自己受容感高い、信頼関係あり
・注意が必要な相手・・・感情的、視野が狭い、自己受容感低い、信頼関係なし

だと思った。

特に、相手の領域(仕事、関係者、生活)に踏み込んだ質問
上のどちらでも悪意に取られる可能性はあり、後者であればなおさら注意が必要

相手が自助会の主催者、というだけで
私は主催者に「客観的」「冷静」「共感力高い」フィルターをかけていた。

それが今回、私は主催者の反応が感情的で、
正直、過剰反応と思ったし、びっくりした。
(私の聞き方のまずさも原因だけど、それを差し引いても過剰に怒ってると思った。)

だから、
支援をする人=自己受容感が高い、客観的で共感力が高いわけではない、と思った。

支援者には2通りいると思う。
・自己受容感に満ち溢れていて、他人にもそれを回せる人。
・自己受容感が欠乏していて、他人を救うことで、それを満たす人。

そう言う私も、以前他人の子どもを支援をして、自己受容を満たそうとして、
燃え尽きた経験がある。

借金玉さんが「さよなら、大先生たち」という記事を書いていた。

むっちゃ共感した。
以後、支援者に接するときは、このことも少し頭の片隅に入れておくといいかもしれない。




・自分と相手の信頼関係はあるのか?


信頼関係というのは、相手が自分を受容していて、
自分も相手を受容していて、
話していて、一緒の時間を過ごしていて、安心感があること。

自助会という場はそのシステム上、
自分の話を仲間が口を挟まず聞いてくれるので安心する。
それゆえ、実は相手のこと(考え、価値観)をほとんど知らない仲なのに
信頼関係がある錯覚をしてしまいやすい。


今思い返せば、私は主催者に壁を感じたことが何度かあった。
表情、価値観の相違、、。
今回、自分の不安を話したい気持ちが上回り、
相手との信頼関係があるかどうか、頭から消え去っていた。


2、質問、相談の方法と見極める


だからといって、不安なことを不安なままにして
黙っておくのはストレスだ。

質問する前に
・質問してどんな回答がもらえれたら自分は満足するのか?
相談する前に、
・自分はどんな気持ちを相手にわかってもらえたら満足するのか?

ゴールを決めておくといいと思った

重要なのは、相手に不安を持っている場合
相手を判断する責任は最終的に自分にある
ということ。

今回は私は主催者のことを、自分が信頼しているアドバイザーさんと同一視して
話してしまったから、そういうゴールを設定せず、自分の胸の内を垂れ流しにしてしまった。

ゴールが分かれば、詳細に話す必要がある部分、詳細に話さず曖昧にした方がいい部分がよりわかってくる。

私の今回の質問の場合、
・聞きたいこと→男性の関係者は自助会とどういったつながりか?
・わかってほしいこと→男性というだけで、反射的に不安になったこと
・最終的に自分が判断すること→男性が安全かどうか、自助会が安全かどうか
    主催者の意見は参考にすることはあっても、
    主催者に判断を任せることはしない

聞きたいことも、わかってほしかったことも、今回、私がくどい聞き方と言い方をしたので失敗した。(自分のことを表現をするのは気持ちがいい。自分はこんなに考えることができると披露することはもっと気持ちがいい。私は主催者に配慮せず、表現の気持ちよさに酔いしれていた。それはエゴだ。)

結局、「男性たちは安全ですか?」という質問は、
「あなたは詐欺ですか?」という質問と似てる。(同じじゃない)
答えがどっちであれ、信頼関係がないとムカつくことには変わりないし、
例え「詐欺」でも「詐欺です」って答えないだろっていう話になる。

結局それは、相手が安全かどうかは、自分で判断することなのだ、と
相手と信頼関係がないのなら、なおさら、礼節としてわきまえていた方が安全だと思った。


子どもの習い事の男性スタッフが安全かどうかを親が女性スタッフに聞くのは、
また違ってくると思う。(送迎は男性が1人でするか、部屋で男性と2人になることはあるか、私は女性スタッフや責任者に尋ねている)



3、考えの相違がわかってよかった


私が主催者に勝手に役割フィルター、信頼関係の錯覚をしていたけど、
今回の件で、主催者と自分の考えの相違がわかってよかった。

自分のことを主催者がどう思っていたのかも傷ついたけど、知らないより知っててよかった。


4、私はとっさに謝りすぎる


私は過剰反応する相手の対処に慣れてない。

私は普段、特性で他人の気持ちに悪気なく無頓着な分、
相手が思わぬ傷つきや怒りを見せると、
「自分はこの分野(人の気持ち)わからない!」「相手の感情が正しいのだ!」と
自分の感覚に自信がない分、相手に振り回されやすい。

相手の感情だけに移入しすぎて
結果、何でもかんでも謝りすぎる。

今回も、自分からわざわざ主催者に発言したのだから
相手の反応を受け取る責任は私にあるのだけども、
拡大解釈には線引きしようと思った。


自分の落ち度は謝る必要はあるけど、
もし自分の意図と違う意図で相手に受け取られている場合、
「そういう意味ではない」ということは相手に伝えていいと思った。

今回はなかったけど、怒りに任せて、相手が人格否定をしてきた時も
「それはやめてください」と言おうと思ってる。


そうしないと、後から、自分がモヤモヤするし
放置すると、今度は向こうからのハラスメントを許容することになるから。

40歳、やっと自分で考えて生き始めているので
年齢と合わないほどの社会経験不足だ。

私は今やっと学び始めているし、
自分の特性上、今後もこういうことはあるだろう。

今後に生かそうと思う。


ーーーー後から思ったことーーーーー

今回、失敗をあーだこーだ検証したのだけど、
検証してる最中は必死だった。
それは、多分、私と主催者どっちが正しかったか?を検証していて
より正しい方が存在していい、と自分で思ったからだった。
それを証明しないと、不安だった。

この記事を見て、ほっとした。
結局、私も主催者もどっちが正しいとかはなかった。


主催者も過去があって今、そうなっている。
私も過去があって今、そうなっている。

あとはただ、お互いの価値観が違うだけ。

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