🎬37セカンズ 192本目 23.03.06【友朱瑠の映画note】

今朝の映画は
【#37セカンズ】でした。
#Netflix 鑑賞
※見出し画像引用 https://www.netflix.com/

2020.02.07 公開　　１１５分
第75回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞（佳山明）
第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門
　観客賞 国際アートシアター連盟賞
第61回日本映画監督協会新人賞（HIKARI）
2020年度新藤兼人賞 金賞（HIKARI）
第33回日刊スポーツ映画大賞 助演女優賞（渡辺真起子）
その他 出品 受賞 ノミネート有

出演 #佳山明 さん #神野三鈴 さん #渡辺真起子 さん
#板谷由夏 さん #大東駿介 さん #熊篠慶彦 さん
#芋生悠 さん #奥野瑛太 さん #萩原みのり さん  他
監督 #HIKARI さん
脚本 #HIKARI さん

#Filmarks (…だけ 0.1刻み) では 23.03.06 時点では 3.9
私的にこれは 5.0 を付けさせていただきます☆
※Yahoo!映画 4.3　映画.com 4.1　WATCHA PEDIA 3.7
（※私的採点1最悪 2つまらん 3普通 4かなり良 5最高☆）

まずこの映画は…

最初にガッッッッッッッッッッッッって、
持っていかれますね。

もうだから、
前半にどういうシーンを入れて……っていう、
その構成でもうやられた。。。

監督のセンス…の良さにやられた感じ、、、。
プラス、
佳山明（かやま めい）さんの…それこそ、
劇中セリフを使わせてもらうならば、
その "度胸" に…やられた☆

そして、もう一つ言わせてもらえれば、

脇を固める俳優さんたちの……
その、あまりにも自然に振る舞う演技、
セリフ回しに脱帽してしまう。。。

まず、
駅に迎えに来て…
話し掛けた母、神野三鈴さんの…
そのあまりにも自然な改札前での会話に……

（！？あ……この映画、たぶん良い映画だ…）って、

不思議と…もうあの会話の仕方で……そう思わされた☆

で、そこから…ずっと……語りかけて話続ける……
その、本当に本当に自然なセリフ回しと…
それでまた、佳山明さんを…リードしつつ、
冒頭のシーンが終わるまでの、、、
神野三鈴さん、マジでヤバイと思った。。。☆

こういう普通に過ごす、普通の演技を、、、
こんな風に自然と…
サラ～っと風が吹くように芝居を置いていく…
この…キャリア、場数がそうさせるかのような、
この演技、、、マジで……怖いｗｗｗ

はい、ちょっとネタバレ的に書いてしまいましたが、
その後、、、
渡辺真起子さんと板谷由夏さんが登場されますが、

このお二人もまた、
すっごく自然な、、、なんだろう、、、
ほんとすごいと思う。。。

これもまた、お二人の……
その自然な空気感で彼女を包んで…
全体のバランスを、
セリフ回しの感覚、技術だけで…
佳山明さんの分も補完して取ってしまうような……


この……佳山明さんが……
演技が初挑戦で…演技経験が無い方……ってのは、

すごく分かる……のに、すごく分からなかった 笑



………あ！最初に書いてない。。。……ｗ、

この映画、車椅子の女性の物語で、
障がいを持つ主人公女性の、
その心の成長と自立、葛藤を描く……的な作品で、
まず、

主演の方は
生まれた時に脳性麻痺になられてる、佳山明さん。
HIKARI監督が、
"健常者が障がいを持つ方の役を演じる…のでは無く、
実際にそれで生活をしている方に演じてもらう"

このコンセプトで（当初は健常者俳優で検討、構想）
約100人の車椅子女子のオーディションで選ばれたのが
佳山明さん。
そして、タイトルの「３７セカンズ」も、
佳山明さん自身の体験を基に…の記事を見ましたが、
生まれた時、37秒間呼吸が止まったことによる…
脳性麻痺。そこからのタイトル。


………はい！ｗ　なので話戻るとｗ、
なんか……
まず、声が特徴的なのですよね。
で、……普通の女優さんとしたら…
圧倒的に発声量が足りないｗ……なんですが、、、

なんだろう……
「うわ～…申し訳ないけど…この人、ド素人だ～
　そのセリフ回し、やめてくれぇ～」……って感じの…

それ、ほぼ感じなかったんですよね。
でも、すごく素人の、普通の人の、普通の会話…を、
つまりは、
ごくごく自然に、その場に居て喋ってる。

かなりか細く小さな声ですが、
そこが逆に主人公のキャラクターとして立っていて、
なんだか…程よい。
　※中には苦手…と感じる人が居ても それも分かる…。


あと！！
すごく……表情で演技する。
っていうか、これ………佳山明さんが普段から
そういう人…だから？な気がしますね。
四肢が不自由だとしても、
しっかりとしたコミュニケーションを、
きっと、表情含め、全身でされているのかなぁ～？って、
そんな感じがしました。

この映画は…
障がいの有無関係無く、
まず、特に…
娘さんを持つ……母親の方には、
すべてに刺さるのかと、、、思いますし、
観てほしいって思いましたね。

もちろん、それ以外の親子関係も、ですが。


そんな思春期の女性の…
自立と性…について、、、が
メインテーマになるかと思います。

まぁ、主人公の年齢は２４歳設定…なのですが、
あえて思春期の…と、書かせていただきます☆


ただ、あまり…若い１０代の子たちには……
この映画、どうだろう、早いかしら、これは、、、。
高校生ぐらいから…かしら。。。ん～…ｗ

ちょっとあの……一部のシーンが……
なんか、
（これ…どういう気持ちで…観たらいいんだぁ～？？）
…ってなりました。
なんだろう……観たことの無いものへの……
戸惑いを感じた…って感じ。
なんか…ソワソワしてしまった、、、笑

でも、これもまた…大事なことを
こうして映画を通して伝えてもらったことで…

一つの世界を理解した…と言うか、
一つの、それは当たり前で当然だけど知らなかった、
そういうことを、
映像を持って、伝えてもらった、、、
そんな感じでしょうか☆

映画が持つ力…ですね。
これは映画だから伝わる。


ちょっと…書き過ぎましたね。。。汗

あ、この作品…日米合作映画…です☆
漫画化も…されてますねぇ。

はい、
非常に、ひじょぉ～に！オススメな映画ですね☆
世界で賞を受賞して評価されている…のが、
しっくり来る映画…です、私的な感覚ではｗ☆

---

では、鑑賞済みの方向けの…
ネタバレ含みのレビューを、、、
↓

もう、さっきチラッと書きましたけれど、、、
神野三鈴さんの…

"迎えに行き、車椅子を押しながら話し、
家に着き、玄関～２階へ行き？
そしてバスルームに行き、服を脱がし、
身体を洗い、一緒に湯船に浸かり、、、、"

ここまでの、この一連の流れの中での
まるで本当の親で、ずっとやってきたことを
淡々と日常の会話をし続けているだけ…みたいな。

そして、その流れの芝居の中で、
演技初挑戦の佳山明さんが…いきなり体当たりで
ヌードを晒して、、、
「度胸出してやったんなら、とことんやっちゃって！」
これが、ここにあった…なぁ、、、

ここまでの…ほぼ５分なんですよ。
開始して５分。5分3秒ぐらい…でお風呂シーンが終わる。

この約５分でもう、、、
グッと持っていかれて、、、でした。

（！？えっ！？あ…脱いだ……え！？マジか……え！？）

でしたｗｗｗ

あの……
ちょっとの出演シーンで……一流のメジャー俳優さんを
キャスティングされてますよね。

この映画、そのキャスティングの勝利…とも
言っていいんじゃないでしょうか。。。

あの…
編集担当者？…に宇野祥平さん。
リハビリの理学療法士に…石橋静河さん。
客引きの人…に渋川清彦さん。

このお三方、かなりちょっとの出演…ですよね。

で……
ユマ（佳山明さん）の父親の弟…で尾美としのりさん。
これも…重要な役ですけど、ほんとちょっと。

ポルノ雑誌の編集の人…で板谷由夏さん…だって、
そんなに出ない。

あ、女性向け風俗の男性…で奥野瑛太さん。
これ、ひじょおおおおに、重要な役、でしたよね。
でも、ちょっとだけど。

少ない時間の御出演が…多かった気がしますが、
皆様しっかりとしたキャリアをお持ちの方。。。


あ！あと…あのちょっと残念な…同級生の
サヤカ…の荻原みのりさん。
最近観る映画に…いっつも出てる気がする……
いっつも…観る 笑


このような手練れｗの俳優陣が、
演技初挑戦で、障がいもある女性の、
その体当たりの演技を、、、
なんか、みんなでサポートしてた……って感じが。。


………したのは、私だけ？？？笑

ポルノ雑誌に原稿持ち込みした時の……
板谷由夏さんの…セリフ。

「一つ聞いていいかな？」
『はい』
「やったことある？」
『何をですか？』
「セックス」
『いや…無いです』
「だよね」

この「だよね」、攻めてるセリフですよね。。。

原稿の中の、漫画の描写を見て、
（これ…リアルさが無いな、経験が無くて書いてんな？）
って感じで言ってる…のだけれど、

取り方に寄っては、
（障がい者だから、経験なんて無いよね。…って、
そういう風に言ってるのか？酷いな）…って、
そう取る人も、たぶん一定数居る。

この後の質問が
「じゃあさ、なんかこう…すごく好きな人に
抱きしめられたりしたことある？」
これ。……なので、
障がい者だから…って感じで聞いてないことは
分かる流れ……ですけれど、

でも、
「だよね」は短く、間違えると刺さるセリフ、なので

（攻めたなぁ～）

って、思ってた矢先に

「あのさ…作家に経験が無いのに
　いい作品は作れないのよ」

（うぉ～、さらにブチ込んだ！）

でも、すぐに
「妄想だけで書いたエロ漫画なんて　ねぇ
　読んでも面白くないでしょ」

って、ことセックスに限っての（経験が無いのに）
…なわけだと思いますけれど、
これもまた…一定数の方は

（いやいや、そんなこと言ったら
殺人事件の漫画とか小説とか？
あと◯◯とか？経験無くて書いてるぜ？？）

って、そっちにも転がる。。。

で、
「あぁ　じゃあさ　もしいつかあなたが
セックスしたら　また連絡しておいでよ」


ここの……一連の流れの板谷由夏さん。。。
この、ミスリードの可能性を含んでいて、かつ、
”嫌味を言ってる空気も出やすいシーン” を、
すっっごく自然に、

で、ここの出会いは、後に続く、
"ユマに取っての すごく良い出会いだった……"
としなければならないシーンですから、

嫌味無く、そして健常者 障がい者、関係無く、
作品だけでシビアにドライに面接をした、
そんな………ポルノ漫画雑誌の編集者☆、、、

実際に働かれている編集者の方は、
どんな人で、そういうポジションに居る方か…は
わからないけどｗ、

でも、なんかとにかく、、、
ここの板谷由夏さん、好きだったぁ～☆

ラブホでの、、、
ユマと…ヒデ（奥野瑛太さん）との………

いやぁ、、、、
ここ……すごいリアリティあったなぁ、、、

で、、、
なんかすごく……
どう観たらいいかわからなかったの、ここですねｗ

ラブシーンなんて、
もう腐るほどｗｗ観てきているのに………
このシーン…
全然新しい気持ちで観てましたねぇ、、、

で、
すごいですよね、このシーンをやってるのが……
演技初挑戦の人。。。。。
で また、
うまくリードしてる奥野瑛太さんが…ヤバいｗｗｗ

お漏らし、失敗で終わる……のは、
胸がキュッとなりましたね。。。泣

で………
渡辺真起子さんの登場ですよね。。。。

あ、
一緒にいた車椅子の…クマさん。
この方、熊篠慶彦さん。ほんとにクマさんｗ
存じ上げなかったですが、
障がい者の性…について活動されてる方で
出演作が他にもある方…なんですね。
なんか、めっちゃこなれたセリフ回しでしたよねｗ


で、この渡辺真起子さんが出てきて…

（この作品……神野三鈴さん、板谷由夏さん、
で渡辺真起子さん……助演女優の芝居がヤバいな…）って、

なってました☆☆☆


で、、、家出してきた時の……
ユマへのセリフで、、
お金あげた後で、、、

「せっかく度胸出して　ここまで出てきたんでしょ？
　こうなったら　とことんまでやっちゃって。　で、
　気が済んだら　ちゃんとお母さんに連絡すること」

（なんか……良い人やぁ～）って感じの、
その後に

「いいなぁ～　青春♬」

ここの言い方ぁぁーーー！！
超好き、大好き☆　なんだこの芝居は～～！！
ヤバい、再度観て、また爆笑したｗｗ

ほんとにこういう人が、実際に言う感じのテンションだｗ

「じゃあ　私も青春　飲んできます　またね！」良き☆

あの……介護士の俊哉（大東駿介さん）
なんかー、NHKのテレビバージョンには、

この俊哉の抱えている…あれやこれや…を
映し出しているバックストーリーがあるらしく。。。


だからたぶん、、、
あの、タイに行った時に…
一緒に行ってくれるのも…
何か自然なものが…あるんでしょうね。
観てみたいなぁ。

だって、

（えーーー、タイに…行った～！…マジか……
　で！？　え！？　お前もかーーーい！？
　一緒に行くの、凄過ぎじゃない？？）って

なりましたよね 笑

妹の…由香（芋生悠さん）との…別れの時。

由香
「私…ユマちゃんのこと知ってた。
でも、障がいあるって聞いてたから、
怖くて連絡できなかった。ごめんなさい。」

ユマ
近づいて、手を取って、、、
『もう　怖くないですか？』

ここからの……ハグ！！！！

泣いたぁぁぁ～！！！

で、また芋生悠さん、、、
ユマの肩越しに、綺麗に涙落として泣くんよねぇ…

彼女も…キャリアがたくさんある…けど、、、
私たぶん初めて見た？？違うか？？ｗ
"いもう はるか" って読むのか。。。
これで、、、覚えた…かな？笑


ここのシーンもそうだし、
あと、この後の……

あれは…蚊帳の中にユマと俊哉で…
横になってたシーン。。。

まず、あの青い照明……あれ、自然光かなぁ？？
素敵な青色の中で。。。

そう、ここと…、
さっきの "近づいて、手を取って" のとこと、
どちらも……すごい…こう……

佳山明さんにセリフの間を…
すっごい任せて、持たせてますよね。

なんかでも、その…長い沈黙の間……がまた、
なんか自然、、、なんだよなぁ、、、☆


「もし　私が　１秒でも　早く呼吸が出来てたら
　私も　彼女と同じように
　自由に生きれたのかもしれない
　・・・・・・・・・・・・・・
　でも　　　　私で良かった」


この…長い長い…間を取ったセリフ、、、、

" 私で良かった " は、どんな思いを持って…
喋った言葉、、、なんでしょうかねぇ。。。

重く深かった……ですね。

で、最後の……
タイから帰ってきて、母にスケッチを見せて…

ユマ
「ママに会いたいって」

…の後からの、、、

もう、ポタポタ、ポッタポタ落ちる涙よ。。。泣

うぅ～ここもダメだ、泣く。。。ｗ

いやぁ、、、、
神野三鈴さん、、、めちゃくちゃ良かった☆

再度、板谷由夏さんのところ行って……

なんか、
やり取り……良かったなぁあ……

この時の、
自然な佳山明さんの笑顔☆
良かったなぁ……
なんか別人…みたいな、一皮剥けた姿…みたいな、
そういう風にちゃんと映って見えた。


で、ここのシーンを……
佳山明さんの左後ろからカメラ撮ってて。
で、
ユマと車椅子がはけて……それを見送る板谷由夏さん…
で、
そのままの画で……スマホで電話。

あの位置からのショット、すごく良かった☆

はい。。。
また、長く書き過ぎた、、、、
だって、
めっちゃ良くて。。。。笑


あ！！
私これ………
エンドロールに入って……なぜかブワって泣けたｗ
ありゃ……なんだった？？
ブワ～って……なぜか、泣いたｗｗｗ

ま、
挿入歌＆エンディングソングの…CHAIの「N.E.O.」の…
You！are！so！cute！nice！face！カモーン！イェ！
We！are！so！cute！nice！face！カモーン！イェ！

…が、流れ出した時にはもう、曲にノッてたけど 笑


あ！そうそう。
エンドロールの……もうほとんど終わり～ってとこの…

THE DIRECTOR WOULD ESPECIALLY LIKE THANK
（監督からの特別な御礼）
…の名前がズラ～って出た、その最後に

AND OF ALL THE WOMEN WHO CAME TO
AUDITION FOR THE ROLE OF "YUMA"
（ユマ役のオーディションに来てくれたすべての女性たち）

これ。
これがあるの、なんか素敵～って思っちゃった☆

これ観た時に………
あ！佳山明さんって…なんか特別なオーディションで
選ばれた人だったんだ。。。って理解できたし、

誰の判断でこれを入れたかはわからないけど、
素敵なスタッフ☆…って感じた。

あんまり……他の映画のエンドロールに……
この、オーディションに来た人たち、Thanks って、、、
書かれて……なくない？？……………知らんけどＷ


はい、そんな感じでした☆
良い映画でした～～☆　　　　　おしまい♬