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2019年11月の記事一覧

1104 BtoB企業のマーケターにオススメのメディア3選

1104 BtoB企業のマーケターにオススメのメディア3選

最近、立て続けにオススメの書籍やサイトを聞かれたので、noteでも回答させていただきます!

①Stockclip
様々な企業の決算情報や著名経営者やサービスを取り上げたストーリー記事などがアップされているサービスです。

各企業の戦略について触れられていることも多く、いまどのようなビジネスが伸びているのか、どの領域がどれぐらいの規模のビジネスになっているのかなどを把握できます。

『センスは知識

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1111 鋭く刺さるユーザー層からエントリーし、橋頭堡を築く

1111 鋭く刺さるユーザー層からエントリーし、橋頭堡を築く

今日、ブルーライトカットで話題になった「JINS PC」のマーケティング戦略を聞いて、まずはブルーライトによる目の疲れへの関心が高いであろう層(エンジニアや情報感度の高いITユーザー)に絞ってマーケティング活動を行い、そこから段階的にターゲット層を拡げていった話を聞きました。

発売から約半年間はあえてマスプロモーションを展開せず、徹底的にウェブでのプロモーションに注力。エンジニアや情報感度の高い

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1105 『リードの質』という危険な言葉

たまにマーケティング部門の方から『営業からリードの質が低い、と言われている』と相談をもらうことがある。

ぐぬぬ、改善せねば!という感じであるが、これをそのまま受け取ってしまうのは危なくて、

・ターゲット外のリードが多いのか
・見込み度の低いリードが多いのか
・製品/サービスは検討してるけど、コンペになっていて営業コストがかかるリードが多いのか
・すべてのリードの質が悪いのか、展示会などの特定チ

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1118 構造的チャーンレート

1118 構造的チャーンレート

最近、何名かの経営者・事業責任者と「解約されやすい領域と、されにくい領域がありますよね」という話になりました。

提供サービスの価値の大きさ、顧客満足度、カスタマーサクセス具合が解約率(チャーンレート)を左右するのはもちろんですが、それとは別の文脈で、解約が発生するケースがあります。

①SMBか中堅・大手企業という構造米国のベンチャーキャピタリストTomasz Tunguz氏によると、SMBの月

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1110 ウェブマーケの効く、効かない

1110 ウェブマーケの効く、効かない

当たり前の話ですが、このデジタル全盛時代においても、ウェブマーケが有効な業界、有効でない業界、SEOが有効な商材、有効でない商材があります。

例えば、過去に調査したことがある領域だと、病院・クリニック向けのマーケはWebよりも、FAXとか学会とか、クローズドな勉強会にいかにネットワークを作れるかなどが重要でした。

もしくは当社でも提供している研修領域だと、大手企業向けに研修サービスを売ろうとし

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施策のアップサイド 1123

施策のアップサイド 1123

BtoBマーケティングの各施策(展示会出展、セミナー、Webサイト、コンテンツマーケなど)には得られる成果のアップサイドがある。

例えば、WebサイトやLPのCV率を改善し続けるのは多くの企業にとって、あまりアップサイドがない。

現状、2%のCV率が2.5%になることはあっても、4%や8%になることはない。サイトへの訪問数が5,000程度のBtoB企業であれば、2%が2.5%になっても、月のC

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デフォルトで簡単な仕事、デフォルトで難しい仕事 1121

デフォルトで簡単な仕事、デフォルトで難しい仕事 1121

過去10年以上、仕事をしてきて思うのは、そもそも簡単な仕事と、そもそも難しい仕事があるな、ということ。

ポール・グレアムの『デフォルトで生きているのか、死んでいるのか?』的に言えば、デフォルトで簡単な仕事と、デフォルトで難しい仕事がある。

「デフォルトで簡単な仕事」は、多くの人がそこまで大きくない労力で成果を出すことができ、受益者の満足度も高い仕事。

「デフォルトで難しい仕事」は、多くの人が

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先人の知恵を学び、車輪を再発明しない 1122

採用をがんばっていくにあたり、最近『人材開発研究大全』を読んでいます。

800ページ以上ある分厚い本なのですが、採用・育成・研修・OJTなどの組織開発にまつわる研究論文がまとめられた論文集です。

これを読むと、採用面接でよく使われる手法(対面面接、Web面接、適性検査、ワークサンプルテストなど)のうち、入社後のパフォーマンスを予測しやすいものはどれなのか?等の先行研究が紹介されています。

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1115 業界や領域によって、取引期間の長さは変わる

1115 業界や領域によって、取引期間の長さは変わる

帝国データバンクが出しているこんな調査を見ました。

引用:http://www.tdb.co.jp/trivia/index.html

要は業界によって、企業間取引の平均継続期間が全然違う、というデータで、例えば、

・電気・ガス・水道・熱供給業…頻繁に契約先の変更を検討しづらいため、取引期間が長くなる傾向
・官公庁…都度の入札で決めるため公務は取引期間が短くなる傾向

があるようです。

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1116 わかりやすいネーミングの効用

1116 わかりやすいネーミングの効用

新規事業のマーケティング支援の相談をいただく際に、サービスのネーミングの話になることがある。

その時に当社では、小林製薬的なネーミングがおすすめです、とお伝えしている。

具体的には、「のどぬ~るスプレー」や「ナイシトール」のような、製品名を聞いた時にどんな提供価値を有する製品なのかが伝わるものが望ましい。

なぜかというと、「SXS-Studio」「OPNE DAMP」みたいなサービス名だと、

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1117 ユーザーに選ばせない工夫

1117 ユーザーに選ばせない工夫

今日、ネットサーフィンしていて、こんなUIを見つけました。

大規模ECサイト構築のNo.1企業である「ec being」のサイトですが、サイトを閲覧・スクロールしていると、3つのオススメのページと「お問い合わせはコチラ」のCTAがポップアップで表示されます。

「あぁ、これは良いな」と思ったのですが、大規模ECサイトを構築・リニューアルする顧客にとっては、結構ありがたい動線なのではと思いました。

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1112 解けない問題を解いてはいけない

1112 解けない問題を解いてはいけない

私が好きな考え方に「解けない問題を解こうとしない。解ける問題を解く」というものがありまして、常日頃から「いま自分が向き合っている事柄や難題は、人類が解けるものなのか?もしくは解ける解き方で考えているか?」を考えています。

具体的には「過去にたくさんの人たちが取り組んできたけど、未だに解決できていないもの」は、余程の奇跡が起きない限り、解けないのではないか?と思っています。例えば、

・現場から会

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1103 受注するニーズ、失注するニーズ

1103 受注するニーズ、失注するニーズ

先日、某マーケティング支援会社の社長と打ち合わせしていて、「受注するニーズと失注するニーズがありますよね」という話になった。

どういうことかというと、顧客は様々なニーズを持っているけど、必ずしもそれが自社が提供するサービスに結びつくわけではない。

例えば、BtoB企業のマーケティング支援をやっている当社の場合、当社の顧客であるマーケターや事業責任者・経営者の人たちは、様々なニーズを持っている。

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1031 リレーションを重視したオウンドメディア

1031 リレーションを重視したオウンドメディア

昨日、某マーケターと話していて、『今度、オウンドメディアを立ち上げるんですけど、業界内とのリレーション作りを目的の一つにしてやろうと思って』という話を聞いた。

『あーそれは素晴らしいし、うまくいく一つのパターンかもしれませんね`』という話をしてたのだけど、認知拡大・リード獲得・リードナーチャリングなどのよくあるBtoBオウンドメディアの用途に加えて、この「オウンドメディアを通じて、業界の人たちと

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