うた

仕事が嫌いなシステムエンジニアです。本と言葉と哲学が好きです。 日々考えていることを投…

うた

仕事が嫌いなシステムエンジニアです。本と言葉と哲学が好きです。 日々考えていることを投稿しています。基準によってはZ世代。

マガジン

  • 思想と生活

    エッセイです。読んでくださった方が、私という人間の感じ方を媒介して、少しでも気持ちが軽くなるといいなと、そう願いながら書いています。 できるかぎり論理的に、体系的に表現するように推敲して仕上げたものと、(恥ずかしながら)そうでもないものが入り混じっています。

  • 週刊1Kノート

    週に1記事「程度」投稿するマガジンです。 ・お題を決めて、それに沿った記事を書いて投稿していきます ・必ず1000(1K)文字以内の記事とします ・基本的に前後編は無しの想定です 昨今、noteを含めたテクストの編み方について模索しています。せっかく内容にこだわっているのであれば、もう少し皆さんが読みやすく書くべきなんじゃないかなと思い、用意しました。 文字を書くのは得意なのですが、少ない文字で書くのが苦手なので、トレーニングを兼ねて実施します。 ※内容的に、ほかのマガジンに入りそうであれば、そちらにも追加します。

  • 報道の見方について

    日々、あまり報道に対して感想を抱かないように注意しているのですが、あまりにも気になった場合や、私の感想と世の中の反応に乖離がある場合に、ここに書き残しています。

  • その他

  • スマートフォンを考える

最近の記事

  • 固定された記事

適当に文章を書くことの気持ちよさ

私はTumblrという誰も知らないであろうSNSで、一切のフォロワーもフォローも拡散もせず、身元も明かさずに適当に文章を書いていた。内容にはルールもテーマも設けず、本当にただキーボードを叩くだけ。自分の考えがちゃんと伝わるかな、とか、体系的な文章になっているかな、とか、読みやすいかな、論理的に正しいかな、エビデンスはちゃんと揃っているかな、とか、そういう類のことは一切考えない。推敲もほとんどしない。 これが私にとって、最高のストレス解消だった。私は理系学科の学部卒だけれど、

    • 妻が妊娠したら夫も禁酒。それ以外の選択肢なんてありえない。

      「パートナーが妊娠したのをきっかけに○○しました」みたいな人はめちゃくちゃ多いと思いますが、運動、とか、飲み会を控える、とかばかりで、禁酒を完全に遂行した(している)人はあまり多くないように思います。 私は妊活中、妊娠している可能性を考慮しつつ妻が禁酒していたので、そのタイミングでは併せて禁酒することにしていたのですが、先日妊娠しまして、そのままずっと一緒に禁酒しています。 先に「あまり多くないように思います」とか言っておきながらこんなことを言うのはどうだろうと思いつつ言

      • 選択的夫婦別姓制度がないなら夫が姓を変えろよ(変えてみろよ)、みたいな話

        私たち夫婦は結婚式を二年ほど前に挙げており、そのタイミングで結婚ということになっていたのだけれど、婚姻届だけは提出していなかった。理由はタイトルからお察しの通り、姓を変えたくなかったからである。 私は姓を変えることに何のメリットも感じていない。というか個人の尊重がされていないことに憤っている。入籍という概念は消え失せ(新戸籍の作成が今の婚姻であろう)、婿入り嫁入りという概念ももはや古く、そもそも婚姻制度ってなんのためにあるんだろうくらいの感覚で生きている私(昨今の若者)とし

        • 仕事しない人も家事やらない人もおんなじくらいやばい

          私は男性、会社員、既婚でして、妻も会社員なのですが、最近いろいろと起きたことに関連して「夫の家事」について話題になることが頻発しました。 その中で気づいたのですが、私、めちゃくちゃ家事をやってるみたいなんですね。めちゃくちゃにというのは自称ではなく他称で、私自身は家事をやっているほうだという自覚がなかったのですが、いろんな人に気持ち悪いくらい褒められるので、ああ、世の中的にはまだまだそうなんだ、ということに気づいたという次第です。 こういうことを言うと「共働きなんだから当

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        適当に文章を書くことの気持ちよさ

        • 妻が妊娠したら夫も禁酒。それ以外の選択肢なんてありえない。

        • 選択的夫婦別姓制度がないなら夫が姓を変えろよ(変えてみろよ)、みたいな話

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        記事

          酒を飲まないと健康になる。とても簡単な話である。

          酒というものは、常に本人の理解を超えて健康を阻害しているのである。 かれこれ4週間ほど断酒しているのだが、日々どれだけアルコールが自分の中心になっていたのかを、実感を伴う形で理解することができた。結果、その健康に対する悪影響っぷりを再認識するに至った。 日々、年間およそ360日ほど酒を飲んでいる私にとって、飲酒というのは日常であり、特筆するような行動ではなく、平日は晩御飯と同じタイミングで飲み始めるし、休日はやることがなければ夕方くらいから家事をやりつつ飲酒する。酒の種類

          酒を飲まないと健康になる。とても簡単な話である。

          何にも集中しない

          noteは気まぐれ。 テクストをインターネットの大海原に投げるということの意味、重さを徹底的に哲学して、そのうえでどのように在るべきかということを考えてTwitterやらnoteやらをやっています。この主義は(多分Web3.0とかが浸透するまでは少なくとも)変わらないんじゃないかなと思っていますが、別に私はそれを生業にしているわけではないので、投稿頻度とか、投稿内容なんかは、基本的に気まぐれです。 毎週1000文字書くトライアルはとても楽しかったし、練習にもなりましたけれ

          何にも集中しない

          あえてゼネラリスト的で在ろうとする/徹底的に分散してみる

          私はシステム開発を仕事にしている人間ですが、システムエンジニアの界隈でキャリアステップを考えたとき、専門職的な側面が大いに重要視されることからも「技術力」という言葉が頻繁に登場します。 エンジニアでない人たちからすると「技術力」というのが具体的に何を指すのかがかなり分かり辛いと思います。また、分かり辛いと同時に、一辺倒、一色、同じ軸のうちで程度の深さ(例えば「コミュニケーション能力」とか、とある国家資格とか)によって測られるものと思われているところがあると思います。 実際

          あえてゼネラリスト的で在ろうとする/徹底的に分散してみる

          GoogleもデスクトップPCを破壊しようとしているのかもしれない

          先日、AppleのVision Proについて「デスクトップPCに対する破壊的イノベーションだ」という記事を書きましたが、GoogleはGoogleでデスクトップPCの市場を削り取ろうとしているような情報が入ってきました。 Google「Pixel 8」は〝Windowsの時代〟を終わらせる なかなか大風呂敷を広げた感じのタイトルですが、記事の内容は良い指摘だと思います。GoogleにはChromeOSやAndroidに加えてFuchsia等、OSの開発についてはかなり力

          GoogleもデスクトップPCを破壊しようとしているのかもしれない

          倫理も哲学もないがしろにされた文字通りに機械的な教育現場

          試験導入とか検討でなく本格稼働。信じられない。 集中力なんて個性だし、そもそも学校という組織で常に同じ方向を向いて同じ課題をやることに疑問を呈したいくらいなのに、その真逆に向かうようなITの活用。一様に集中し続けることにいかほどの価値も無いし、むしろ集中力に波のある人からすれば活動し辛いだけだし、そもそも「監視されている」ということを視覚的に、触覚的に体感させながら授業を行うということが極めて不愉快である。 そもそも健康のためだろうと修練のためだろうと、その個人がどういう

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          Vision Proは隙間産業であり革命である(たぶん)

          Vision Pro、結構ヤバそうだなと思ってます。体験したわけでも詳細把握しているわけでもなく、ギズモードとかのYouTube紹介動画見ただけなのですが、結構ヤバい。破壊的イノベーションの始まりかも。なぜそう思うのかというのが、Vision Proが標題にも書いた「隙間産業」だからです。めっちゃ簡単に言うと「iPad」っぽい。iPhone以来と表現するにはまだ早い気がしますが、iPad以来くらいではあると思う。 近年、頻繁に囁かれている「スマホの次は何か」という問題につい

          Vision Proは隙間産業であり革命である(たぶん)

          空っぽの自分を見つめる

          学生のときから自分がかなり頭の回転が早いようだということを自覚するようになっていたのですが、だからと言って、では何がやりたいのかとか、どういうものが好きなのかとか、敷かれたレールっぽい生活からの脱却とか、そういうことを目指せるような胆力みたいなものは圧倒的に足りないままで、のらりくらりと平凡以上くらいの大人になりました。 性格の問題もあるのですが、私はこれが本当にきっついコンプレックスで、いやそれ以外にも細かいコンプレックスは沢山あるのですが、特にこの「なんでもない平凡な自

          空っぽの自分を見つめる

          没頭する能力と交換不可な社会性

          私は物書きが(割と)得意なのですが、それは言語野が発達しているということや、論理的思考力が備わっているということ、表現したい事象が多いこと、物事に気が付きやすいということ、様々な要素が複雑に絡み合って発現している能力です。 最近「違国日記」という漫画を読み漁っていて(読み漁っていると表現するには10巻までしか出ていないのでそう多くはないのにと思われるかもしれないけれど、もう5周くらいしているので読み漁っていると言いたい)、主人公に近い登場人物に小説家が居るのですが、物事に集

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          大人が自分を前にして自分の件を自分に尋ねてこないのが嫌だった

          私には甥っ子(兄弟)が二人いまして、私は性格の問題なのか自分に子供がいないからなのか、子供に対して優しい口調で高い声で話しかけるということができません。いや、できるのかもしれませんが、優しくしてやる気にならないというか「子供だから我慢できない」とか「理解できない」とか「甘やかしてあげる」とかを、個々を見ずに手放しでやることに強い抵抗があります。 子供って、子ども扱いされることそれ自体に対しどう思ってるんですかね。いやまあ、甘やかされるというか、お菓子食べていいとかゲームして

          大人が自分を前にして自分の件を自分に尋ねてこないのが嫌だった

          趣味が多いと休日が短すぎる

          学生時代、ゼミやグループワークの初対面で「趣味は何ですか」と聞かれると辛い、というような会話があるあるとしてなされていたのを鮮明に覚えていて、なぜ覚えているのかといえば私が話を合わせるために「趣味らしい趣味って無いしね~わかるわ~」といった思っていない言葉で同調をしていたことがなんともどうでもいい心残りとして引っかかっているからなのですが、しかし実際に「趣味は?」と聞かれた際、どれを答えるのが良いのか、当たり障りのないものを答えるべきなのか、かなり細かい話になりかねないような

          趣味が多いと休日が短すぎる

          コーヒーの濁りと眠気

          コーヒーをブラックで飲むようになったのは社会人になってからで、それまではもっぱら紅茶派それも甘くしたミルクティーだけを大量に飲むような生活を送っていた私を考えると社会人デビューと軽々に片付けるにしては変化が大きすぎるなという気がするけれど、いずれにせよ社会人になると同時にコーヒーを常飲するような生活になったことだけは押さえておきたい。 甘党だったことに触れた通りで、中学高校大学と甘い飲み物を大量に飲む生活を送っていたのだけれど、大学生になってからそれが酒に変わり、酒というも

          コーヒーの濁りと眠気

          色から相対性を考える

          白ワインのことを考えていた時に、そういえば白ワインは白というよりは少々黄色みがかった液体だなと思いまして、同じような色の日本酒があったとすると、その日本酒を形容するのに「白い」とは言わず、また「透明」とも言わず、なんなら「黄色い、コクのありそうないわゆる醇酒的であると評されるだろうなと思った次第なのですが、つまり赤ワインと相対的に見たときに白いので白ワインなのであって、ほかのお酒と比較するものではなく、そもそも色というのは絶対的な基準がありながらも相対的に表現されることのとて

          色から相対性を考える