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うたふ兎🐇
2024年1月31日 06:27
ぼくはダイヤモンドをしげしげ見たことがありません。発光しない透明無色の石。金色夜叉のお宮の眼が眩むような魔力とは?無声映画の弁士風に。なんと、冷たくも硬き金剛石は、熱き愛の言葉にも増して雄弁に、永遠の幻をもって彼女のか弱き心を打ち砕いたのでありました。
2024年1月30日 07:12
文芸のあるジャンルでは韻や字数が定まっているように、またあるジャンルでは読んでもらうにふさわしい装幀が求められます。何らかの形式は読者に伝えるための有力な装置です。起源が歌や芝居だからでしょう。このシリーズ、タイトルがかろうじて一片の衣装なのです。
2024年1月29日 06:21
俳優長谷川一夫のお墓が家から歩いて行けるところにあるのを知って出掛けました。ほかの墓石と変わらない質素な佇まいが「ミーハー族」の語源になった二枚目にかえって似合います。甘党だったとか。バラ売りの最中を三つ買って供えました。ちなみにミーとはみつ豆なんだって。
2024年1月27日 06:02
牛車。そう、ぎっしゃの話です。一度でいいから乗ってみたいです。できればフォーマルな束帯でなくてカジュアルな狩衣で。琵琶を手に。しかも夜分に深草あたり、恋歌を一首考えながら。ベアリングがないので相当揺れるらしいです。車酔いのあくびは扇で隠して。
2024年1月26日 06:54
投稿を読むけれど自分からの発信を控える人は理由があるのです。本を家に持ち込めない。イベントに行けない。お店に行けない。音楽が聞けない。からだやお金や家のいろんな事情。だからいつも話題の聞き役なのです。ぼくにも事情があるのでわかります。
2024年1月25日 06:42
半分の人。ぼくは自分の半分をSNSでは隠しているから半人前です。半人前なりに精一杯できることをしています。そしてもう半分の方がいいよというところまでは書いています。そう思っているのは自分だけで、みなさんにはもう半分だってよく見えているのかもしれません。
2024年1月24日 06:29
声の主の魅力は音楽とは切り離せないでしょう。同じように文芸では筆者の魅力がオーラになると思います。知名度は魅力の衣裳であっても魅力のすべてではありません。たとえ著者名が伏せられていてもただよって来るような魅力です。それなら魅力とは個性の別名です、きっと。
2024年1月23日 06:46
信じられるのはお金だけだという人は、信じられるものがあるだけまだよいのです。ぼくはその人のお友だちにはなれそうにないけれど。信じられるものがない人はつらいだろうと思います。信じられるものを発明してでも生きる希望を見出せばいいなと、おせっかいながら思います。
2024年1月22日 20:06
ぼくは時が好きです戻らなくてよいから進めなくても進むから誰だって逆らえないから時が好きなのです時はぼくにも流れているのですもちろんあなたにもつぎの春だってもうすぐなのです
2024年1月22日 06:23
モーツァルトのK545は自分には苦しい時期の思い出とセットです。今日も街のBGMで耳にしました。「だったらぼくの曲、きらいになった?」モーツァルトに訊かれた気がしました。......ううん「ああ、よかった!」......苦しかったからその分さらにきれいだったんだよ!
2024年1月21日 07:20
言葉は呼吸のようなもので、消えてゆくのがふつうのことです。文芸とはふしをつけた呼吸です。独言に終わったり、何百万の人に読まれたり。でも呼吸した本人からは消えていったのです。呼吸ですからラクがいいのです。そのうえで楽しければふしをつければいいのです。
2024年1月20日 05:33
住宅地を歩いていて細い道の信号に気づかず車にクラクションを鳴らされて、ショックを受けて帰りました。クラクションは今まで何度も何度もあったことなのに。これだけはわかりました。いつも万一の覚悟があるつもりでしたが、こわいものはこわかったのです。
2024年1月19日 07:06
How do you do?直訳すれば、あなたはどう振る舞うのか?ということでしょう。どう振る舞う人物なのか興味がある、という表明。相手をone of themでなく、人格であるyouとして扱うという宣言でもあります。初めての相手への目線が日本語と違うなと思いました。
2024年1月18日 07:14
スポーツではいったん勝負が決まったあとはお互い次の試合で競い合う平等な関係に戻ります。つまり試合ごとにリセットです。自己責任に徹するのがフェア、そのうえで多少のハンディ。スポーツと違って世の中ではリセットに必ずしもならないです。だからハンディはもっとだいじです。。