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兎がほざく1033

ぼくはダイヤモンドをしげしげ見たことがありません。

発光しない透明無色の石。

金色夜叉のお宮の眼が眩むような魔力とは?

無声映画の弁士風に。

なんと、冷たくも硬き金剛石は、熱き愛の言葉にも増して雄弁に、永遠の幻をもって彼女のか弱き心を打ち砕いたのでありました。

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