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気持ちを代弁してくれているものもあれば、ただひたすらに読んで打ちひしがれたもののような。
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2019年12月の記事一覧

遠い記憶のあつまり

遠い記憶のあつまり

はるか遠くの星の光が地球に届くまでに何年もかかるという話を知っていますか? わたしたちが今まさに見ている光が生まれたのは、実はずっと昔であるというものです。一体どういうことなのかをうまく説明するのはとても難しいです。ところが、なぜか直感的にはそのわけが分かる気もしています。

写真に写るものごとは撮影したその瞬間に過去のそれになります。しかし、それを見るという行為は必ず今よりも未来に

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One of them であること

One of them であること

“自分”という人間を一つのものとして考えるから、自分探しや自己実現なんてものを追い求めてしまう。見せ方なんて気にしてしまう。何者でもない自分、なんて現実を受け入れられず目を背けようとする。”本当の自分”なんて幻想で、あるのは自分という人間の生きてきた時間と状況の変化の積み重ねだけ。

“自分らしさ”みたいなものを内側から描こう描こうとするから、自意識や承認欲求ばかりが肥大化して、破裂しそうになる。

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