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良い部屋を作るには「カスタマイズ」の視点でモノを置くのがいいよねって話

ひっさびさにPCパーツの増設なんてのをやっていたわけだけど、考えてみればこの1年自分の命題って家のカスタムみたいなところがあったんだけど、ガワが有る程度できあがってくると気になってくるのは中のモノ。

ということで、全体をみながらモノの「コンセプト」に合った配置を構成した方がいいよねって話。


今回の話の前提「概念としてモノが出揃ってる時代」

正直なところ、モノを購入するっていう側面では以前よりも決め打ちできる環境だと思うんだよね。

経済の成熟なんてよく言ったもんだけれども、あらゆる分野の製品の性能がある程度頭打ちで、悪く言えば新製品にワクワクしない世の中になってるけれど、よく言えば種類なんて滅多に増えないし新しいものにどんどん買い換えなくてもいいってところまで来てる。

モノの進化自体は若干はしているけれどそれすらそこまでじゃないし、例えば子供の頃の家を考えて、今の家と比べて概念として増えた家電って、、、、ルンバくらいなんだが。いや、掃除機はあったよ?でもだいぶ別物かなって。

甥っ子に買ってる子供のおもちゃですら、自分の子供時代に比べればキャラが違うとか出る音が良くなっているとかという多少の「進化」は多少してるけれど、コンセプトとしてめっちゃ画期的!ってのあんまりないレベルの停滞というか頭打ち感。(これが親世代となるとだいぶかわる)

むしろ、PCやスマホのダウンロードコンテンツが充実して無くなったものの方が多い。子供の頃住んでた家ってかなり狭かったけど親のコンポは今私が持ってるPCやデジタル製品全部を足したよりもデカかったし、メディア棚すら必要なくなってきている。
これは好みの問題も込みだけど、うちに限って言えば、本棚すらなくなったしね。唯一巨大化し続けてるのはテレビ・モニタくらいだけど薄い。

自分の祖父母世代であれば、子供時代は「火垂るの墓」とか「となりのトトロ」の世界観のだったところから、母方のおじいちゃんの晩年の趣味はMacでのネットサーフィンだったし、父方のおばあちゃんは書道の先生をしていて周りからはもったいないと言われながらもワープロに精を出していて父よりもマメに携帯電話からメールを送ってきてた。そりゃ新製品が出ればワクワクするような世代だっただろうなと思うし、モノが増えていくことはいいことだっただろうなと思う。

そして概念として新しいモノが次々に生み出されてた時代なら片付かない人が多いのも仕方ない気がする。
(棚に埃ひとつ落ちてない父方と、散らかり放題な母方の祖父母の家を考えると性格だと思うけど)

でも、現代においてはモノは既に出揃ってる。新製品もそんなに変わらない世の中ってモノは決め打ちでめちゃくちゃ配置しやすいんじゃないのっていうのは今回の前提。

とはいえ、決め打ち以外で買っちゃったものがあるのが人情ってもんだよね。
子供の頃がいちばんその感じが強かったんだけど、頭では「全体を見て良いバランスのモノ」だけを買った方がかっこよくなるのはわかる。
「でもこれが欲しい」っていう単品買いみたいのがめちゃくちゃあった。

社会人になってしばらく買ってたものは子供の頃欲しかったけど買ってもらえなかったとかそういう恨みのこもったものが多かったように思えるし。

でも大人になってある程度モノが揃ってくると、全体を見据えて再配置ができるんじゃないかなって思うという話。

初手は寄せる片付け

そんなこんなで、結構Youtubeのお片づけやら断捨離やらの動画を見ていたわけだけれども。宇佐兎三個人的に、ある程度モノが多いがゆえにとっちらかってるけど片付けたい人がまずはじめに見るべきは古堅純子さんの週末ビフォーアフターだと思う。

彼女のお片づけは基本的に捨てない。

とはいえ、この記事にも書いているけれど彼女もゴミは捨ててるので悩まないレベルのゴミは捨ててください。

ダンボールとか紙袋とか空いてるペットボトルは捨てた先の話。

彼女の動画を見るべきだと思う理由は、動線を考えた収納の活用方法をいやってほどやっているから。収納を制さないと、一旦は捨てて片付いてもまた散らかるので。

結局のところ、自分が「欲しい」って思ったものすべてを手にした状態で再配置するのが一番無駄がないと思う。もちろん、片付けるタイミングで捨てれるモノがあったりあまりにはみ出るなら捨てた方がいいけれど、

「いるいらない」の判断をすると時間がかかりすぎるから、一旦寄せて片付ける。

って話はなるほどなぁ。と思った。それによって、彼女って2日で一軒家丸ごと見栄え良く片付けちゃってるのよ。

ざっくりとした仕分けと「よく使う、あんまり使わない」で収納の配置を決めていく。
よく使うものは普段いるスペースの近くに。使わないものは家の中の僻地へと埋めていく。

とはいえ、彼女に依頼するほどじゃない程度の家なら、そこまで埋めるとかもないだろうなって思うからこそ参考になる。

なんで彼女の動画をまず参考にすべきかというと、必要以上に捨てると「また買うことになる」から。全部がある状態で動線を考えた場所に一旦モノを配置すべきだし、そうじゃないとモノが増えたタイミングで外側の収納が増える結果になるんだろうなって思ったので。
それに収納した状態で断捨離したら、その後増えたものにも対応できるよね。

配置を決めるときには

宇佐兎三の家自体、死ぬほどとっちらかってるってほどじゃないし(前の家は押入れに詰め詰めだったし、今の家はちょうどいい押入れなくて1部屋物置だったけど)なんとなくは片付けれてたけれど、絶対的な設定として弱かったなと思うのは、

「コンセプト」

結構前に、企画ってコンセプト大事だようねみたいな記事を書いているんだけれども。仕事には「コンセプト大事」って思ってたけど部屋に対しては甘かったわ。

企画にしろ文章にしろデザインにしろ

一番初めに考えて貫かなきゃいけない指針

を考えてから作り始めろなんて書いているわけだけど。

使いやすくてかっこいい部屋にしたいなら、部屋全体に大枠としての「コンセプト」と、収納にも「コンセプト」が必要じゃんって古堅さんの動画をずっと見てたら思った。
そして、

「コンセプトを貫いた」モノを置く

で、きっちりやるなら「コンセプトにあぶれたもの」はコンセプトの範囲の外に別のコンセプトの場所を作って置くか。

確かにキツそうだけど、ただ先にヒントを出しておくと、物置に「他からあぶれた雑多なモノ」ってコンセプトのコーナーが目立たないところにならあってもいいんです。
きっちり仕分けをした上でその量は少ない方がいいけど。

古堅式特にこだわりを強く感じるのが、家族が何人も住む場合、一人暮らしでも他人を呼びたい場合、

「リビングはパブリックスペース」というコンセプト

なので見えるところにモノを置かないって考え方なんだよね。徹底的にそのように作り込んでて。多くのお店がそうであるようにバックヤードもきっちり作り込んでるなって思うけど。
昔の和式の家みたいに居間と客間でもいいんだけれども、例え客間があってもいまは複数で住んでいるなら「パブリックスペース」にするのが無難なのはめっちゃわかる。
前に1人で住んでいる家ですら普段一番長くいるリビングにモノが多くなりすぎたら自分の思考が止まったので。

できる限り、モノを見えなくしておくってものすごく無難なのよ。みんながいるところにモノをおくこと自体が、誰かの思考を止めかねない。

コンセプトが甘い自分の部屋の場合

宇佐兎三のリビングの場合は、キッチンと隣接していて、今はソファの前においた小さい折りたたみテーブルでご飯とかを食べつつ、そこでくつろいだりnoteを書く。くつろぎながらテレビがわりにChromecastでYoutubeやアマプラを見たり、音楽を聴いてたりする34インチモニターはパソコンと共用で、パソコンで遊ぶ部屋も兼用になってるんだけど。
家にいる時間の大半をここで過ごしていて、家を出るときも帰った時にまずくるのもこの場所。

最近はこの距離からパソコンモニター(右)で
動画コンテンツを見ることが多い
こんなんでもひと昔のテレビよりは大きい。

1年で自然に出来上がった生活スタイルがこんなかんじだけれども、「この家でどう過ごしたいか?」と聞かれた時にこういう暮らし方は気に入っている。

その上で、1人だからこれである程度片付いてる状態をキープさえすれば別にいいっちゃいいんだけど、もっとかっこよくしたいなら。

「コンセプト」を定義して気づいたことは、PCの机周りの配置は実家にいるころからほとんど変えていないものの今ではアナログで何か描いたりすることがものすごく少ないのに据え置き状態のMacBook Proの後ろの棚に、絵を描くための結構な量の各種ペンが置いてある。(写真に写ってる奥のモニターが置いてある机の並び、12インチMacBookに隠れた左側に15インチMacBookProも置いてある。)

なぜならペンは机とセットだと脳死で思ってたから。

たとえば机の上をPCの周りをデジタルで固めると決めたらな多少のメモをとるための多少のペンは残しておくにしても、絵を描くための大量のペンは別の場所に置いている画材と一緒でいいよねってなる。

ちなみにコレ、他人にやってもらった方が早いのは、1人でやってるとこんなかんじの「変な思い込み」ってあるのよ。「これとこれはセット!」みたいな。でもまじまじと考えてみると昔はヘビーにつかっていたものも今はいうほど使ってないなんてことはどこの家でもあると思う。

でもそういうのを考えるにしても一旦全部モノを納めてからじゃないと案外ゆっくり考えられなかったりするんだよね。
宇佐兎三はそもそもが箱に入れていく収納な上に一部を除いて全部無印のファイルボックスに入れているので、基本は箱ごと交換するだけでいいし、物置を整理するタイミングで物置に持って行こうと思う。

コンセプトに合ったものだけを置いていく

たしかアレはミケランジェロの言葉だったかな?

「ダビデじゃないところを削っただけ」

といいつつあの有名な彫刻を掘ったわけだけど。

いうて、家の中のモノは彫刻というよりどちらかというと粘土ですけど。
現実はどっかを押して凹れば他のところが凸るわけで質量はかわらない。
ただ、粘土は分けることもできるし、やっぱり削ぎ落としながら(捨てながら)形を作ることは可能なハイブリッドだけどね。

素敵な部屋を作るならこういうことなんだよなぁと、おとといメモリの増設をしながら考えていた。PCのカスタマイズってある程度型の決まったところに刺していくからね。ただ、どんな構成にするかはやりたいことと値段の相関によって決まる。
そしてなにより重要なのは「PCケースの中に関係ないものを入れてはいけない」

機械の中はそのルールで運用できているのに、自分の部屋はそうなってなかった。

家に関してはガワについては割とその視点を持って購入してカスタマイズしていてぼんやりとは部屋のコンセプトは考えていたけれど、モノに対してはその視点が自分自身抜け落ちてたのだ。

そして「どう暮らしたいのか」というコンセプトを元に一定期間ごとに再構成していく必要があるなって思った。

その家に住み始めてから置いているモノたちは、「部屋を構成している、部屋をカスタマイズしてるモノ」だって全体を見据えた俯瞰視点を持てば、生活をしながらある程度のレベルまでは「生活感の少ない部屋」に住むことってできるんじゃないかと思ったんだよね。少なくともリビングくらいは。

そう考えてみると、宇佐兎三の場合キッチンとくっついたリビングは、

「くつろぐ」「ごはんと食べる」「家に帰ってきて直行する場所」「支度をする」
の他に「時にはゲームの合間にご飯食べる期間もある」「たまに事務作業する」
場所だ。
引っ越してちょうど1年くらいでそういう感じになっている。

そういった中で、概ねおいてある大きいもののうち
・ソファ ・ご飯を食べる小さいテーブル ・PC ・押入れの着替えとバッグの仮置き
を中心としたその周辺機器や道具はOK

でも、それ以外の画材だったりとかたまにしか使わない道具はこの部屋にはいらないから、その分を物置部屋に持っていくのが良いってことになる。
そしてさらに「デザイン上のコンセプト」も決めつつそれに特化した家具に、できるタイミングで置き換えれば、かっこいい部屋になる。

片付いた機能的な部屋に必要なのは

・「用途のコンセプト」

カッコイイ部屋に必要なのは

・「用途のコンセプト」に加えて「デザインのコンセプト」

つまりかっこいい部屋には2つのコンセプトを同時に走らせなきゃいけない。
だからこそ先に「用途のコンセプト」を決めた方がいいよねっていうのはこの記事の主旨なわけで。
家具の統一感だけを持たせても暮らし方の「用途のコンセプト」に合ってなかったらデザインが台無しになるだけなので。

ちなみに、1Rで他に部屋が無い場合は収納をフル活用しつつ、はみ出してしまったものについては戸棚やタンスなどの隠せる場所を作るけど、その際に見える収納家具は「デザインのコンセプト」を持たせて統一感を持たせるとかっこよくなる。

そして、引き出しの中に入った一つ一つの道具も部屋の中のコンセプトに沿った機能の一部みたいな捉え方をすれば、おのずと何を入れるかは決まってくるし、コンセプトに合わないものは買わないと決めれば無駄な買い物も減るのは確かで。

これがどういうことかっていうと、全体をみてコンセプトに対して足りないもの"だけ"を買う。単品だけをみて欲しい欲しくないで買うと余計なものを買いがちだけれども、部屋全体を見て判断をすれば余計なものは買いづらくなる。

収納家具が先か、モノの量を決めるのが先かというのは微妙なところではあるけれど、先にモノの量を決める方がいいんじゃないかなと思う。(そうすればその後断捨離するにしてもここまではOKというゆとりを作れるので)

ちなみに用途とデザインのコンセプトの両方をおそらく突き詰めるとこの動画みたいになると思うんだけど、コレは流石に全部捨てて買い直さないと色々無理って思った。

まさにダビデよw
引き出しの中まで無駄なんて1mmもない。

でも、モノの買い替えのタイミングで「デザインのコンセプト」を統一したモノを買うのはアリなんだけど、現在のところそこが統一されていないなら一旦はその「デザインのコンセプト」を決めるためにも、「用途のコンセプト」に基づいた再構成のワンクッションを置いた方がいいよね。

一旦「用途」に基づいて収納に納めた後に、コンセプトに合わない家具を随時交換するくらいの方がいいと思うわ。

新築の今より広い家に引っ越した!とかならともかくとして、両方一度にやるのはインテリア初心者にはちょっと荷が重すぎる。
というか、新築のタイミングがあるなら、なおさらに「用途のコンセプト」を決めた収納を考えないとただただモノがふえちゃうよね。


宇佐兎三はフォルダ式で収納してる▼



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