2021年ベストソング10.0+40.0

あけおめです。
記事としては今年初めてとなりますね。
表題通り、今年最初のテーマはこちら、「2021年のベストソング」です。
アルバム単位ではなく、曲単位です。「ベストトラック」の意です。

ちなみにタイトルの小数点はシンエヴァを何となく字面だけ意識しただけで特に深い意味はありません。要は50曲好きな曲紹介しますってやつです。

昨年6月に書いたやつ↓

こっちが2020年。

全体的に一昨年は一つの曲を深堀りする感じだったのですが、
今回は数を上げていこうかと。

・「ベストソングTOP10」
・「ベストソングTOP11~50(順不同)」の流れで紹介していきます。

それでは、前置き少なめで行きましょう。
案の定長文です。




ー 2021年ベストソングTOP10 ー


ベスト10です。一応上からランキング的な感じですがみんな1位みたいなもんです。特に上位3曲。


1.Official髭男ism / Cry Baby

今年の邦楽を語る上でこの曲は欠かせないかと。
髭男、「Traveler」以降のシングルは大衆的になってきたなぁ…と正直思ってたのだけどこんなカード切ってくるとは。参りました。

自分は世間よりちょい遅れアルバム「Editorial」で初聴だったのですが、アルバム順で流してこの曲が流れた時、曲構成の意味が分からな過ぎて通しで聴こうと思ったのに、一旦この曲でストップしてこれを咀嚼するのに半刻程かかりました。音楽かじってる人ほどこの曲のヤバさが通じると思います。
今更訳知り顔でこの曲を解説することに多少の気恥ずかしさはあるんですが、とにかく曲内で何回転調するんだ、って感じで。

マイナーキーで入ってBメロでメジャーに変わってそこから明るいサビに繋げるかと思いきや、サビの「そこ!?」って所で半音下がってそのまま偽終止のコードで締めるっていう。なに何事もなかったような明るい雰囲気で終わってんねんっていう。

この謎ムーヴの一連の流れを繰り返すのかと思いきや、2番ではサビに行かずロックバンド然としたサウンドを見せつけてからのラスサビよ。
相変わらず変なとこで転調しそこから短3度でキー上がってまた元に戻って終わる「もう好きにしてくれ」感。ランジャタイの漫才か。

こんなことやっておいて曲自体は崩壊しないバランスを保って、ちゃんとJ-POPとしても聴けて、なおかつロックバンドとしての矜持も感じるという。

ライブverバチボコかっこいい。日本におけるバンドシーンを俺たちが背負っていくんだという覚悟を感じます。

2.BUMP OF CHICKEN / Small world

今年のBUMPは朝ドラのタイアップ等もありましたが、自分のベストはこの曲です。「ユグドラシル」至上主義の自分ですが、正直COSMONAUT以降の曲では5本の指に入ります。

近々の楽曲では自身との対話・傍に要る人との関係性を描いているので、恐らく次作のアルバムは宇宙とかじゃなく等身大の世界を描くんじゃないかな。あと詞から感じる奥さん大好き感。

いろいろと下手くそな僕はこの道しか歩いてこられなかった
出来るだけ転ばないように そして君に出会えた

この歌詞に尽きるよね。バンドとしてもそのフロントマンの藤原基央としても。今の彼らの現在地なのかなと。

3.DIALOGUE+ / おもいでしりとり

この曲に関しては過去記事で散々触れてきたのでここで改めて解説するのは野暮な気がします。

何も考えず王道歌謡曲としても超絶美メロで楽しめるという前提があった上で、ドラマティックな仕掛けのある歌詞。そしてしりとりの最後はグループ名に帰結。「2021年ベスト作詞部門」を作るとしたら間違いなくこの曲がダントツ1位です。

楽曲的な所ではDメロで出てくる冒頭のサビ一節にハモリを加えた必殺技をあえてここぞという一度に留めている所が物凄い品があって好きです。
個人的に「田淵智也」というクリエイターの昨年のワークスの中でこれが最高傑作かと。

この曲に関しての熱は以下の記事で書いてます。気になる方はどうぞ。

正直ここまでの3曲は実質どれも1位だと思ってます。


4.SCANDAL / one more time

SCANDALの快作。
セルフプロデュースになってからはロックバンドとしての地肩をひたすら固め、それに成功してから前作「Kiss from the darkness」でトレンドを取り入れたり更に幅を広げ、コロナ禍を経てバンドは次のフェーズに。
直近の曲は良い意味で今までの緩めの曲を突き詰めて昇華していて、彼女達の等身大を描いている。バンドとしての今のタームだからこそできる曲。個人的にこのバンドでも1,2を争うほど好きな曲になりました。

5.緑黄色社会 / たとえたとえ

すっかりここ2年ぐらいで地位を確立した緑黄色社会。
なのにあまり今年のバンドのディスコグラフィーでこの曲がそんなに語られてない気が。
真っ向正面でJ-POPに向き合って戦ってる曲だと思う。

しかしリョクシャカ、「Mela!」で急に売れたよな。
「始まりの歌」からの「sabotage」がぶっ刺さった自分としては「あっここで売れるんだ」感。
シュガソンで当たったユニゾンもそうだけど、自分の感性は微妙に世間とズレている。

6.w-inds. / Strip

w-inds.は今の邦楽の中において、数少ない世界で戦える音楽かつ肝心の日本で過小評価されてるグループだと思う。
MVも最高峰に格好良い。 楽曲も3分足らずでコンパクトに終わるのが素晴らしい。 いや本当に、このクオリティの音楽が日本で見つかってない意味が分からない。

今のw-inds.は橘慶太がサウンドの手綱を握っているのだけど、
世界のトレンドも取り入れつつ、洋楽の猿真似で終わらない「日本人」としての感性とアイデンティティで楽曲を作っている。ちゃんと歌モノとしても完成している。完全に日本が誇るクリエイターだと思っている。

龍一くんが抜けて2人組になったけど、全くクオリティを下げずにツインボーカルスタイルにスムーズに移行したのは凄いと思う。涼平くん何でこの歌唱力を持ちながら今まで歌ってこなかったんや。なんなら声質だけにおいては慶太より好きだわ。

7.indigo la End / 邦画

何個のプロジェクト掛け持ってるんだよ、っていう稀代の天才、川谷絵音。でもやっぱり彼の幹はindigoにあると思います。

名盤「夜行秘密」を経て、その流れを汲んだ上で更にサウンドを深化させた楽曲。天才の所業です。
どこか「夏夜のマジック」を思わせる女性コーラスや主メロだったり、一般受けする余地もある楽曲だと思うので、もっと話題になってもいいのにと。そしてMVのモデルさんがエグ可愛いです。マジで3分半で好きになります。

8.King Gnu / 泡

2019年の「白日」に始まり一昨年の「CEREMONY」で日本に名刺を渡した次のフェーズ、「三文小説」「千両役者」というキャッチーかつバンドのプライドを持った曲を踏まえてからの昨年のコレですよ。
前身バンドの難解な楽曲をチューニングしてKing Gnu色に染めつつも媚びない姿勢を見せた1曲。これこそがロックバンドですよ。

ただ、この方向で突き進むのかと思いきやこの次の楽曲が「BOY」「一途」「逆夢」だったので困惑しまくっているのは事実です。CEREMONY以上にあえて世間に寄せてきた感というか。
売れたことによる折り合いもあるのだろうか。ミレパとの差別化なのか。

かと思いきや有識者はむしろこっちの曲群をガチ褒めしているので自分がこのバンドに対する姿勢を見失いつつある。
とにもかくにも、次のアルバム次第ですね。

9.乃木坂46 / ごめんねFingers crossed

グループが誕生して10年以上経ってますが、マジで全然乃木坂に関しては触れてなくて。メンバーも曲もほぼ知らんくて。2019年末に日向坂にハマったきっかけで他坂道も興味が湧いてきて、「I see…」とかいう稀代の名作きっかけで過去の楽曲を掘って行きました。

その中で、表題では「帰り道は遠回りしたくなる」と並んで1,2を争うほど自分好みの曲。

今の邦楽のトレンド、マイナーキーで王道進行や丸サ進行をピアノの単音で弾き散らかすYOASOBI構文を取り入れた曲。(揶揄ではないです)
この曲、オフボーカルがお洒落でとにかく良いんだよなぁ。秋元康の詞も奇跡的に気持ち悪くない良いバランス。

曲構成的にも、2番に入って1番のリフレインじゃなく
いきなりクライマックス感溢れるDメロを持ってきてからのBメロ→サビという流れがドラマチック。

MVはもっと何とかならんかっただろうか。

10.Shiki / Sea knot , Death glow.

このバンド、世間的にはマイナーだと思うので紹介的な意味でもTOP10に入れました。
熊本で活動している3人組のドラムレスバンドです。

ポストロック、アシッドジャズ、DTM等のエレクトロ等を取り入れたサウンドの中で全体的に共通するのはどこか儚げな浮遊感。
インディーズ時代のschool food punishmentに多少通ずるものがあるかも知れません。こちらのが外向きなサウンドではあるけど。

自分の中でネクストブレイク枠です。


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ー2021年ベストソング11-50ー


ここからは特に順列関係ありません。
昨年の中で気になった楽曲を40曲挙げて行きます。
曲順はアーティストのアルファベット順→あいうえお順って感じです。では。


・Appare! / ダフネ

ラジオ「レコメン!」を聴いてたら不意に流れて気になった曲。
サビを聴いて「あっでんぱ組新曲出したのか、めっちゃ原点回帰な曲だな」と思って調べたら全然違いました。ユニゾンの歌声似てるよね。

最初このグループ知らないな、と思ったら「天晴れ!原宿」が改名したとのことです。結構厄介ファンイメージもあったので凄い良いと思う。
めちゃ良曲だと思うのでMVアニメじゃなくメンバーを全面に押し出した感じにすれば良かったのに。

ちなみに作曲がアニソン界隈では有名な堀江晶太です。

・ASCA / 逆境スペクトル

この曲、自分が人生で初めて「Youtube広告きっかけで好きになった曲」です。その意味も含めて入れさせてもらいました。
ASCAは名前だけは知ってたけどこの曲きっかけで過去作も追いました。
女性アニソンシンガー枠はなかなかの激戦市場だと思うので頑張って欲しい。

・Awesome City Club / 勿忘

まぁ、この曲に触れないのも逆張りだと思うので。悔しいけど今年を代表する名曲でした。めっちゃ聴きました。正直この曲レコ大で良かったよね。
まさかオーサムがこのタイミングで路線変えてブレイクするとは。
シティポップのイメージしか無かったけども、この曲が収録された新譜「Grower」めっちゃ良盤でした。勿忘が良いと思った人はアルバムちゃんと聴いてあげて欲しい。この曲でオーサム知った人絶対勿忘だけしか聴いてないだろ。

ちなみにオーサム、昨年XIIXとの対バンにて最前で観たことがあるんですが、PORINさんがめっちゃ笑顔でレスくれて可愛すぎて耐えられず目を逸らすという童貞ムーヴを盛大にかましました。

ちなみに「花束みたいな恋をした」は絶対良い映画だと思うのだけど、あらすじ見る限り自分の過去をほじくり返されて死ぬ案件だと思うので多分今後も観ないと思います。絶対良い映画だと思うけど。

・BBHF / ホームラン

まーた名曲作っちゃってこのバンド。
曲名だけだと疾走感溢れるようなイメージが湧きがちだけども、
その実まさにホームラン連発しそうな2割7分40本100打点バッターみたいな曲です。とりあえず聴いて。

・cinema staff / 海底

昨年は自分の中でcinema復権の年だった。
良くも悪くも「great escape」のヒットから長年試行錯誤してた感が見受けられてたのだけど、ベスト出して一区切りをつけてからの新譜「海底より愛をこめて」。
結局真っすぐなロックがカッコいい。流行りに左右されず自分たちのサウンドを突き進んでいくという決意表明みたいな名盤でした。
そしてそのリードトラック。

かつこのアルバム、バンドを有名にした進撃の巨人リスペクトな楽曲要素もふんだんに入っており、great escapeが好きな人も間違いなく楽しめる作品だと思う。
cinema staffにはもう一度公式で進撃タイアップやってほしい。できればこういう真っすぐなロックチューンで。

・Creepy Nuts / のびしろ

「Case」、名盤でした。
ヒップホップでは在りつつもロックアルバムの哲学で作られた側面もあるような一面もあり、自分のようなこのジャンルのライトリスナーにとってはめちゃ聴きやすいアルバムでした。

ぶっちゃけて言うと楽曲の好み的には攻めたトラックとリリックの「顔役」のが好きだったりするのだけど、彼らの今のフェーズで「のびしろ」というキャッチーな楽曲をリードに置いてなおかつ外さないという辺りが流石だなぁと感心しかなかった。

自分は「Case」に「ナナメの夕暮れ(直前)」的なものを重ね合わせて聴いていたのだけど、その上で「のびしろしかないわ」と高らかに宣言する事こそに確かな意味があるのだと。その思いも汲みこちらを選曲。

・DIALOGUE+ / あやふわアスタリスク

この曲についてはこの記事で語ってます。

田淵智也がEDMに手を出したという時点でまず驚きが来たのだけど、
それだけに留まらないダンスミュージックとバンドサウンドとの核融合。
田淵からの一種の邦楽の解の提示だとも思っています。

田中秀和とのコラボ「人生イージー?」に話題取られてる感ありますが、自分はあやふわ派。

・fhána / nameless color

自分がハマった曲に限ってあまり世評が芳しくないバンドことfhána。ムーンリバーとかコメットルシファーとか。
愛のシュプリームに派手に話題取られましたね。タイアップって偉大。

このバンドをデビューから追っている身としては、fhánaのこういうとこに惹かれたんだよなーと久々にこの路線の曲が聴けて嬉しくなりました。
個人的にはこのサウンドの方向性こそが彼らの原点だと思ってます。

・THE KEBABS / テストソング

新譜「セカンド」めっちゃ良かったですよね。
1stアルバムはマジでバンドマン4人がそれぞれのルーツに沿った路線の楽曲で楽しく遊んでて微笑ましい限りだったんですが、このアルバムが思いの外ガチの熱量で他の活動に支障出ないかな、大丈夫かなとユニゾンファンとしてはちょっと心配しています。
もちろん彼らの活動見る限り「あー、めっちゃ音楽楽しんでるなー」との気持ちは変わらないのですが。

その中でこの曲はまさに佐々木亮介のロック観と田淵智也のポップネスが見事に融合した楽曲だと思います。ちょっとpillowsみもあるような。

・LiSA /明け星

今年色々あったLiSA。無事に表舞台に帰って来てくれて嬉しいの一言です。
個人的にLiSAの鬼滅関連の曲では一番好き。梶浦節が強すぎたのか単に旬の問題なのか紅蓮華や炎ほど広まってる感はしないけど。
一般受けってむつかしい。

・Official髭男dism / アポトーシス

「Editorial」大傑作でしたね。
髭男はブラックミュージックやファンクの音を見事にポップスに落とし込んでた「REPORT」~「エスカパレード」の路線が好きだったので、
正直「I LOVE…」以降の既発曲は完全に肌に合わなかったんですがこの「アポトーシス」と「Cry Baby」が大傑作で、しかもEditorialという作品が上記の既発曲も完璧に回収した出来で全く違和感なかったです。
サブスク全盛のこの時代、6分超えの曲を飽きずに聴かせるアーティストは真の実力者だと思ってます。

・Poppin'Party / イントロダクション

バンドリとYOASOBIのコンポーザー、Ayaseのコラボ曲。
アニソンとしてもAyase曲としても全ての要素がマッチングしてる完璧な曲。ボーカルの愛美との親和性も高すぎてビビった。

今年のAyaseプロジェクトでは一番好きな曲です。

・saji / 雨と踊る

phatmans after schoolが改名したバンド、saji。
レーベル移籍とともにアニメタイアップが多くなり露骨に青春感溢れる翼を広げようソングばっかになってしまった印象で。大人の事情なんだろうけど。
pasもそういう傾向はあったけど、もうちょい詞に体重が乗ってたんだよなあ。

改名後初のアルバム、「populars popless」。
その中で唯一と言っていいくらい異色を放っているのがこの「雨と踊る」。痛快なピアノダンスロックでpas臭がしてすごい良かった。
歌唱力とメロディセンスは若手バンドの中でも図抜けたレベルだと思うから、何か一押しあればスターダムに上がれるバンドだとは思う。

・SHISHAMO / ドライブ

SHISHAMOの新譜より。
最近SHISHAMOを3~7辺りまで聴き返したけど良いバンドだよなあ。バンドとしても確かに進化してる。
その中でキャッチーなリード曲「ドライブ」。
いや絶対パートナー居ないと書けないだろこの歌詞。これで宮崎朝子がフリーだったら逆にびっくり。そんな曲。

・TAKU INOUE & Mori Calliope / Yona Yona Journey

デレマスの「Romantic Now」「Hotel Moonside」「Radio Happy」「さよならアンドロメダ」等名曲しか作れない天才、Taku Inoue。独立してどうなるかと思ってたら年末に発売されたこのEP。
相変わらずのトラックのお洒落さと耳に残る主メロ。天才が相変わらず天才で安心した一曲。

上記に書いたデレマスのこの人提供の楽曲すごい好きなんだよなあ、デレマスで好きな曲ランキングとか作ろうかしら

・TRUE / Storyteller

日向坂46にハマったきっかけで、その中でも好きなメンバーの一人、加藤史帆さんが出てるラジオの「レコメン!」を聴くようになったんですが冒頭コーナーでしつこいくらいこの曲が流れてまして。すっかり洗脳されました。
いざフル聴いたらこれがまた良曲。TRUEの中でも一番好きかも知れない。

・w-inds. / EXIT

上記で現在のw-inds.の良さについては語ったのだけど、新譜 「20XX “We are”」よりもう一曲。
「Strip」もそうだけどトラックが洗練しすぎてるのよ。
派手になりすぎず最小限の音に絞ってるのに音圧が半端なくて確かな疾走感もあって。これ作れるのいま日本にどれだけいるんよ。

この曲を含んだ新譜、トレンドを的確に落とし込んだ「J-POP」としての確かな傑作。全10曲、34分と聴きやすい。頼むから皆聴いて。せめてトレーラーだけでも。


・XIIX / No More

ユニゾンのフロントマン、斎藤宏介が新たに結成したバンド、XIIXの新譜「USELESS」より。
メロウな楽曲が多かった前作「White White」から今作はがっつりポップロックに触れた作品だった。アルバム全体を通しては個人的に前作の路線のが好きだけど。

その中でこの「No More」はゆるりと聴ける良曲。
散歩してる時とかにふとこの曲のメロが思い浮かぶ。良い感じに力が入りすぎてなくて好きですこの曲。

・YOASOBI / もう少しだけ


・YOASOBI / ラブレター

昨年のYOASOBIの楽曲、めちゃ自分好みでした。
正直一昨年の段階では「夜を駆ける」は確かに抜けているけど他の「THE BOOK」の収録曲は言葉を選ばずに言うとその二番煎じ感というか。

そんな感じで今までは自分的にあんまりだったんですが昨年の楽曲は曲ごとにかなり差別化ができているな、と感じて一気に好感度が上がりました。
あと昨年Ayaseは他アーティストに楽曲提供もしまくってて普通にすげぇなぁと。

キャッチーなメロとサビのフレーズに全振りのミディアム曲「もう少しだけ」、いつかのsupercellを思い出すようなストーリー仕立ての良曲「ラブレター」。1曲に絞れずこの2曲を同列にランクイン。

それだけに昨年の音楽番組でやたら一昨年の曲「群青」推しだったのが謎。

・あいみょん / 愛を知るまでは

個人的に「空の青さを知る人よ」以来のクリティカルヒット。
マリーゴールド以降色んな事情があるのかJ-POPシンガーの宿命、やたら仰々しいバラードが増えちゃう現象。サブカル寄りなシンガーだったあいみょんもそうなっちゃったかと正直遠い目で見てたのだけど、この曲を熱く弾き語る姿はシンガーソングライターの原点を感じた。

個人的には「愛を伝えたいだとか」「真夏の夜の匂いがする」路線が死ぬほど好きなのだけどそろそろ表題曲でそういうの来て。

・絢香 / 
Hello,Again~昔からある場所~ -Tales of ARISE ver.-

まさかの絢香テイルズタイアップ。そしてまさかのマイラバカバー。
どんな地雷案件だよ(笑)と思ってたらめちゃくちゃ良くて土下座案件でした。
そもそも普通にテイルズファンでこのゲームプレイしてたんですが「ここで来るか!」ってタイミングで流れて鳥肌でした。
次のアルバムとかで良いのでワンコーラスじゃなくてフルの音源聴かせてください。

・宇多田ヒカル / One Last Kiss

新劇エヴァ完結を飾ったこの曲。
シンエヴァについては色々思う所ありながらも総合的に良い映画でした。
心から新劇の主題歌が通して宇多田ヒカルで良かったなぁと。

宇多田ヒカルの曲って時代性を感じさせないのが凄いですよね。さすがにFirst Love辺りの曲は懐メロ感あるけど、2ndアルバム以降の曲は今聴いても新鮮さがある。

この曲のすげぇな、って思ったとこはサビの「Oh…Oh…」がエヴァの例のBGMのリズムなのよね。最初全く気付かなかった。

劇場でエンドロールとともに聴くこの曲は感慨深いものがありました。
個人的にはこの曲からの次曲「Beautiful World(Da Capo Version)」の繋ぎが素晴らしかったです。

・神様、僕は気づいてしまった / 僕たちの

どう考えても声の主がまふまふなんだけど
暗黙の了解でそこには触れてはいけない感じの覆面バンド、神僕。

「CQCQ」でええやん、てなってゆるっと追ってる民ですが久々に自分の中でのヒット曲。「TOKYO LIAR」とか「deadlock」も良かったけどね。

というのもイントロのギター、曲構成がCQCQ続編って感じで自分のツボを突きまくる。
ボーカルの声質的に好みは分かれるバンドだろうけど、曲作ってるギターがうまくロックバンドとしての舵取りをしてる感あるので、自分的にはすごい好感持ってるバンドです。

・神はサイコロを振らない / タイムファクター

神サイはあまり積極的に聴いてこなかったけど、この曲はクリティカルにぶっ刺さり。
サビでハイトーンに行くのではなく純粋な楽曲の格好良さで勝負してる感じが非常に良いですよね。

・からあげ姉妹 / 1・2・3

紅白で名を挙げたまふまふ、歌い手のそらるのコンビのAfter the Rainの楽曲のカバー。
秋元康作詞以外の楽曲がちゃんと配信音源として発売されるのって結構レアですよね。櫻・日向も個人PVの楽曲とか売ってほしいんだけど。

カバー曲ではあるのだけど、マジで「アイドルソングってこういうのでいいんだよ」に溢れている曲だと思います。
こういう感じでもっと外部の血を入れないと坂道コンテンツは死ぬと思う。

たまにホームラン打ってくるから全否定はできないのだけど、秋元康はいい加減後進に道を譲ってくれ。大半の詞がしんどい。


・感覚ピエロ / HIBANA

こちらも絢香と同じくゲーム「テイルズオブアライズ」の主題歌。
感覚ピエロはそこまで熱心に聴いてなかったけど、めちゃ良かった。神サイやらオーサムやら昨年はあまり積極的に聴いてこなかったけど名は知ってる的なバンドの楽曲に触れる機会が多かった。

正直ゲームサイズで聴いた時は…ってなったけどフルを聴くと全然印象が違いました。ダメだよ冒頭削っちゃ…あの助走を経てサビが生きてくるのにとフルを聴いて思った次第です。

・鷺巣詩郎 / paris (ex. 『Shiro SAGISU Music from“SHIN EVANGELION"』)

シンエヴァの冒頭BGMです。
これを今年のベストソングとして扱うかどうかはめっちゃ迷った。

でもシンエヴァ、マジで音楽良かったんですよね。従来のエヴァの良さを活かしつつちゃんと現代にアップデートされてて。

この「paris」とEM20をアップデートした「euro nerv」はエヴァに興味なくても聴いて欲しい案件です。

・櫻坂46 / BAN

欅坂改め櫻坂より一曲。
初聴では「歌詞だっさ…」「サビもBANBAN言っててなんかなぁ」といった感じでしたが、昨年から坂道関連の曲を頻繁に聴くようになり、詞を全く頭に入れずにメロディとトラックだけを良い感じに聴き取るスキルを会得しまして。
そしたらこの曲のトラックまぁ格好いい。スパニッシュ風なアコギとダンストラックが絡み合ってて最高。サビ入り前のハンマリングっぽいギターとかもうね。エフェクトかけてるんだろうけどここだけちょっとスラップ気味の音に聴こえる感じがもう性癖に。iTunesでインスト買ったわ。
なんなら間奏のちょっとダブステップっぽくなる所、そっち路線でもっと攻めてほしかった。

あとMVも森田ひかるが映えてて良きです。他の櫻坂曲と比べてもこのMVが一番彼女を活かしてる気がします。

・ジェニーハイ / 夏嵐

川谷絵音のプロジェクト、ジェニーハイより。
正直MVの金村美玖補正が大いにかかってるのは事実だけど、それを抜きにしても良曲。
ジェニーハイの中でもストレートな楽曲で逆に異質。この曲に惹かれた日向ファンは是非indigo la Endを聴いて欲しい。

主にコードがFM7・CM7・Am7で構成されており怒涛のセブンスコードに乗せて新垣隆のピアノがリードするトラックが超お洒落。

・女王蜂 / 夜天

「Q」以降の女王蜂はめちゃ自分好みで。
そしてこの「夜天」は近々のヒット曲「火炎」や「Introduction」を盛大なフリに使いつつ、そこからの発展形を描いた快作。

昨年大晦日のユニゾンとの対バン配信ライブで初めてがっつりライブ観たのだけど、ホストのユニゾンを喰う位の存在感だった。一度この目と耳でライブを確かめたい。

・神聖かまってちゃん / 僕の戦争

先日ファイナルシーズンの放送が満を持して始まった進撃の巨人、その前シリーズの主題歌。

ここに来てバンド史上まさかのスマッシュヒットだったよね。昨年頭ということもあり割と皆の記憶から薄れ気味なのでは。

かまってちゃんはタイアップ付けるとその枠をめっちゃ大事にしつつ曲書くのでフリーにやらせるより間口が急激に広くなります。
あとこの曲はアレンジの勝利だと思う。TVサイズを英詞にしたのも英断。

ただ、この曲フルで聴くとまた違う印象で、2番まではアニメの主題歌然とした戦争の曲なんだけど、日本語詞になるDメロからラスサビでは鬱屈とした学生の日常を描いており、「僕の戦争」というタイトルが回収され、ちゃんと「神聖かまってちゃん」の曲として成り立ってる。

夕暮れの鳥も良かったし、シネマと共にもう一曲公式で進撃の曲作って欲しい。


・鈴木このみ / Bursty Greedy Spider

「DAYS of DASH」「This game」「Redo」と数年毎に名曲に恵まれるアーティスト、鈴木このみ。何だかんだもう10年選手だよね。
楽曲もあるけど本人の歌唱力の賜物でもあると思う。

そんな鈴木このみの楽曲で久しぶりに「おおお!!!」となった楽曲。
基本はストレートなロックサウンドなのだけど、この曲の肝は一番サビでいきなり落ちサビ的展開を持ってくるという流れ。
意外とこういう展開、少ない気がするので「その手があったか」と。

この一番サビがあるから以降の疾走感に繋がるのよね。これが有るのとは無いのとは大違い。

・超ときめき❤宣伝部 / すきっ!~超 ver~

2018年に発表された曲のリブート。
どうやらTikTokきっかけで数年越しに話題になったようで。

一応アイドル楽曲大賞とかで話題になった曲も毎年かいつまんで聴いたりしてたのでこの曲も2018年時点で知ってはいたのだけど。
で、このリブート版。メンバーが年齢と経験を重ねたからなのか、当時の原曲に比べて表現力がダンチで上がっててびっくり。即配信買った。

原曲は「幼い子がコテコテの台詞言わされてる」感がちょっと苦手で、楽曲こそ良いけど…という印象だったのがこのVerでは完全にアイドルソングとして歌も台詞パートも完成されてて聴いてて変な罪悪感が湧かないというか。この表現で合ってるのか分からんけど。
元々のとき宣ファンの方からしたらどうなんだろう。そっちの視点も気になる。

・ハンブレッダーズ / BGMになるなよ

新譜「ギター」より。
アルバム通してこの曲が一番だった。これリードにすれば良かったのに。

社会に向けて閉塞感をこれでもか、と謳うバンドという点でハンブレッダーズは「令和版ブルーハーツ」だと思っている節があるのよね。ブルーハーツよりは文化部寄りだけど。
今の俺が聴いてて刺さってるんだから中学時代とかに出会ってたらめっちゃ信者になってだろうな。

レーベルの先輩のユニゾンもかなりそういう所があって、「常識の範疇」の詞とか絶対影響受けてるよなぁと思いつつ。
ユニゾンはサウンド的には開けていて、ハンブレは泥臭いロックを一貫して続けてる印象。

この曲の好きな一節は
「君の孤独の為だけに僕の孤独を歌うから」。

・日向坂46 / アディショナルタイム

まさか日向坂楽曲でこんなワクワクする音が聴けるとは。
印象的なフェードインからのつよつよギターリフ。
そして心地良いハモリとユニゾンを行き来するコーラスワークのAメロ。
それ以外にもサビへのブリッジのエフェクトや、サビのOh…の耳に残るリフレイン。

グループのファンということもあって、良い意味でも悪い意味でも正直日向坂の楽曲を聴く時は他アーティストの楽曲を聴く時と無意識にスイッチを切り替えてる自覚があるのだけど、初めてこの曲を聴いた時は普通にバンド曲を聴く姿勢に一瞬で正した記憶。

この楽曲の作成に携わった若干26歳のクリエイターRIRIKOさんに感謝しかないです。次は表題曲作ってください。

・星野源 / 創造

星野源、「POP VIRUS」を経て「Same Thing」だったりで徐々に好きな事をやるタームに入ったかと思ってたらこれはたまげた。
まさに音楽の独創性の創造、という感じ。

ゲーム「スーパーマリオ」のタイアップと言うこともありそれを想起させるトラック作りが為されていて、8bitのSEがふんだんに使われていたり全体的な曲のせわしなさがまさにマリオのコースを走っているような感覚。

そこに星野源のルーツでもあるソウルミュージック要素も入っておりなんじゃこれ、って言う。勿論良い曲なのは前提になんじゃこれ、って言う。

・米津玄師 / 死神

米津玄師のシングルカップリング曲より。
「STRAY SHEEP」からの「Pale Blue」でうまく言語化できないけど苦しんでそうだなぁ、とりあえずサウンド的には自分の好みから離れていくなぁ、と正直感じていたのだけど(感電は好き)、この曲を聴いて「あぁ良かった変わらず米津だ」と。
とにかく好きな事やってるなぁ、というのが嬉しくて。この曲「YANKEE」とかにしれっと入ってそうな感じですよね。

国民的スターを引き受けたとはいえ、たまに死神になりたくもなりますよね。「春雷」や「TEENAGE RIOT」的な曲がもっと聴きたいな。

・ランカ・リー=中島愛, シェリル・ノーム starring May'n / 時の迷宮

ここに来てマクロスF関連でこんな名曲が誕生するとは。
映画の主題歌らしいです。マクロスFはTVアニメシリーズしか観てないです。すみません。

そんな映画を知らない自分でもこの曲が秘めたドラマを感じさせ、「こういう話なのかな」という想いになる曲というか。いや映画観ろや、って話だけど。
サビで登場する文字列はどうやらマクロス世界での携帯番号とのことだそうです。詞で個人情報晒されるアルトくん可哀想。

8分近い大作ですが、それを感じさせない名曲。
終盤でシェリル(May'n)が過去作のフレーズを歌ったり、その流れでランカ(中島愛)と主メロでユニゾンしたりと仕掛け的にも面白い。
昨年のアニソン関連に限るとタイアップのCry BabyやSmall worldを除いたらおもいでしりとりに次ぐ楽曲かもしれない。

・わーすた / Do on Do〜坊ちゃんいっしょに踊りゃんせ〜(Live ver.)

この曲自体は2019年発売のシングルのカップリング曲なのですが、
昨年のライブで披露された音源です。1曲くらいこういう枠があってもいいかと思って。
自分は生でこのライブを観てたんですが、この曲中はマジで放心してました。さすがに音源だけで聴くと当時ほどのインパクトはアレだけども。

もともとが民謡とEDMを組み合わせたトリッキーな曲なんですが、そこにバリバリの歪んだエレキが入って化学反応が起きてます。そしてそれに応えるメインボーカル廣川・三品のご両人が流石。
やっぱアイドルのライブこそ生バンドにこだわるべきですよ。

わーすたは坂本葉月が抜けて今年から4人体制で新たなスタートを切りましたが、個人的に楽曲・歌唱力・ルックスともに申し分ないので次世代SPEED的な扱いされても良いのでは、と思い続けてます。

一応原曲のほうですがダンスMV的なやつあります。


以上、昨年の自分的TOP50でした。
割と守備範囲広く聴いてるつもりなんですが、結局自分的ランクの上位に来るのは有名なアーティストやキャッチーな曲が多いですね。これは自分が歌謡曲脳なので致し方ないと思います。意識高いランキングは自分には作れません。

Spotifyですが、一応上記の50曲に加えて+50曲で昨年気になった曲100選をリスト作ったので宜しければ。


そんな感じで、長文見て頂きありがとうございました。

で、このランク見て気付いた方もいたかと思うのですが、ここで紹介したのは全部邦楽でして。
それなりーに洋楽もチェックしてはいるので、次はベストソング洋楽編でも書こうと思います。

それでは、また次の記事で。

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