業界考察→アドテクノロジー/アドテク(広告配信最適化)
どうも、斉藤 史朗です!
アドテクの歴史は約2008年くらいから出てきています。※諸説あり※
約15年目を迎えますので、私が思っているより歴史があります。
ちなみに、アドテクに至るまでのWeb広告の歴史の基礎情報は下記をご確認ください。
アドテクとは
「アド(広告)+テクノロジー(技術)」
技術の力で広告+マーケティングを最適化する手法、これまで出来なかった配信手法や分析、データを活用したマーケティングを提供しています。
一言でいうと
「自社開発メーカーです」
利益率も高いです。
広告代理店とは異なるビジネスモデルになり、他商材を担ぐのではなく、自社でサービスを改善し、常によりよい製品を目指すメーカーという位置づけです。
コンサルタントも複数いますが、エンジニアが主体でサービスを磨き上げる組織構成となります。
広告代理店とは
他社商材を担いで広告主に提案します。ライン、インスタなどの広告枠を活用してお客様の集客のお手伝いをしています。
※自社商材を持たず、複数の商材を組み合わせて提案し、ワンストップでプロジェクトを回せるので、複数の代理店を活用する手間も省ける。
(厳密には異なりますが、ある程度どの代理店も同じ商材を扱える環境にはなっています。)
勿論、ノウハウや広告運用の得意、不得意は多少なりとも存在します。
広告代理店について説明するとかなり長くなりますので、ここで、割愛します。
基本は、他社でも提案出来るため、差別化が難しいです。
※私は前職にて、求人広告の営業をしており、マージンやら、代理店とのコンペなどを経験して、コンペに挑む代理店さん同士の戦いの大変さをしっています。
また、直販と代理店との違いも感じますので、そこは別途考察しますね。
※代理業のため、利益率が低いというのは業界構造になりますが、様々なお客様様の課題解決をワンストップで出来ますし、案件の規模が大きいというのも魅力であり、どう提案ラインナップを揃えるのか?
ソリューション提案の力も代理店では付ける事が出来ます。
アドテクの種類
大きく3つに分かれます。
①広告主に関わる
最新の技術を利用した、広告配信の仕方や広告の見せ方(表現)に関する技術。 今までできなかった、消費者一人一人に合った情報提供(広告出稿)を実現します。
②メディアに関わる
最も広告効果が高い広告を配信することで、メディアの広告収益を上げるための技術。例:Ad Network、Ad Exchange、SSP 等
③ターゲット分析に関わる
配信した広告を見たりクリックしたユーザーの反応・行動を知る技術や、 広告効果に関するデータとその他のデータ等をつけ合わせ、より最適なマーケティング活動に活かす技術
広告主、メディア両方を儲けさせるための仲介役としてアドテクは重要なポジショニングを取っています。
アドテク種類図解一例
アドテクを語る上での外部環境
■日本の広告費2019年:6兆9318億円(コロナで多少マーケットは縮小していますが、常に最先端の広告が出てきて、市場が広がっております)
■インターネット広告費2019年:2兆1048億円(2兆円突破して、広告を打つならデジタルという認知が広告出稿企業で進んでいる、インターネットを起点としたデジタルマーケティングが主流になっている)
■インターネット広告がTVCM広告費を超えてきた!(上記同様内容ですが、当時は衝撃内容でした。今まで圧倒的優位でしたTVCMを超えています。ただ、TVCMはまだまだ影響力がある媒体ではありますし、商品開発に力を入れていますので、TVCMが再浮上する可能性は感じています。
■企業のデジタル化の影響が大いにあり。コロナもあり、商品販売方法が非対面、デジタルマーケティングを中心になってきている。販売店舗が縮小し、ECをメインにしている会社も増えている。オフライン接客へのハードルも高くなり、決済アプリも出てきて、アプリ内広告なども増えている。
こうした外部環境があり、アドテクは伸びています。ちなみに、アドテクが誕生したきっかけは、インターネット広告のサービスが増え続けており、広告主と広告枠とユーザーをつなぐ役割が従来の広告とは異なる形で求められたためです。
テレビやラジオでは広告枠はある意味シンプルで枠数も少なく、入稿作業も煩雑ではないため、問題なかった。
しかし、インターネットではメディアが多数あり、入稿形式も各社異なり、クリエイティブも複数作成する事があるため、日々煩雑となり、デジタルに配信しているデータも分析したいなどの要望を考えた時に負担を軽減出来るツールとして開発されました。
広告プロダクト会社が考える広告の未来
アドテクだけではなく、広告、マーケティング全体を考え方についてこちらを参考までに。
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