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#生き方「混ざり合う大切さ」

「言葉が出てこないのよ」。

2年前に家族の介護で一度職場を離れた方が、
久しぶりに職場に復帰された。昼休みに私の
ところに話しに来てくださった。
「親が生きていた時は親との会話だけだった
し、親が亡くなってからの半年間はほとんど
誰とも話すことをしていなかったから•••」。
正直、私にはまだわからない感覚だが、本当
に言葉が出てこないらしい。使わないと衰える
のは体だけではなく、会話も同じらしい。
これは、親の介護の問題だけではなく、コロナ
禍であったり、何かに属していない時期には、
誰に対しても当たり前のように起こる問題だ。
だが、意外に問題視されていないように思う。

会話の機会がないということは、当然自分だ
けの判断で物事を進める機会も多くなる。も
ちろん生活をしていく中で、最後には自分で
判断して進めるのが当たり前なのだが、他の
人の意見や情報を受け入れ、必要なことを自
分の判断に混ぜ合わせていく機会が少ないと、
自分の考えが偏っていってしまうことと同時に、
一方で「人を受け入れること」自体が出来に
くくなっていくのではないかと危惧している。
仕事をしていて、「この人は何を言っても、
否定されていると捉えて、自分の中に相手の
考えや思いを混ぜ合わせることをしないな」
と感じる機会が増えてきている。
自分の考え方の軸がしっかりしていることに
ついては、必要なことであると思う。それで
も他人の言うことを受け止めることは必要だ
と思うし、違う意見を聴いて、無いこととし
て処理せずに、悩むということをする機会が
ないと、偏った考えから抜け出せない。そう
いう機会がないと、人とコミュニケーション
をとっていく中で、互いにとって良い形を見
つけて一緒に暮らしていく力も衰えてしまう
のではないか。いつか誰とも一緒に居ること
が出来なくなってしまうのではないか。そう
思ってしまうのである。
そう考えると、1人で生きていきやすい便利
な環境が整っていくと、これからの社会や
組織、家族等が今後どうなっていくのかがと
ても怖い。多様性という言葉があっても、混
ざり合う世の中がないとその先には進まない。
今すでに、他の人達と同じ空間にいたとして
も、混ざり合うことのない生活が至る所に起
こっているようにも感じている。

個を大切にする時代、コロナ禍、DX化•••。
人を介さなくても、生きていけてしまう時代。
人とつながり、自分の考えや思いを更新させ
ていくことが豊かな人生につながると思う私
は、人とつながる機会がどんどん減っていく
状況に対して、せめて何かを媒体に「気軽に
会話ができる機会」、「人と思いを混ぜ合わ
せる機会」を諦めずに作り出していきたいと
思っている。
人として生まれた以上、それがより人生の質
を高めることにつながることだと思うから。

今、自分が置かれている状況で「人と人との
思いや考えが混ざり合う機会」があるかどう
か、一度確かめてみてほしい。


<ご意見ください😊>

 スタエフで新たなつながり活動企画を考え
 ています。「妄想でつながる」的なものです。
 実現できるかどうかはわかりませんが(笑)、
 1度私の考えを聴いて頂き(17分程)、よか
 ったらご意見ください。
 やっぱり1人で配信するのはめっちゃむずか
 しいですね〜😓(笑)。されてる方凄い👏。
 ※もちろん、さぼさんとのスタエフは私が
  捨てられない限り(笑)参加させて頂き
  ます✨。

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