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つながり活動 〜救急隊の方とつながる〜

私は介護の仕事をしています。

私の役割上、自社のサービスを受けてくださっている高齢者の方が、

サービス提供中に体調が急変された時に、

救急車を呼ぶことがあります。

そして、一緒に救急車に乗り込み、

救急搬送先の病院まで同行し、

ご家族や担当ケアマネージャーが来院されるまで、

状況を見守ります。

できれば、こんなことはない方がいいのですが、

介護保険サービスを受けておられる方は、

何かしらのご病気を抱えておられたり、体調が良くない状態

が続いていたりする方がほとんどなので、

色んなことを想定しながら、サービスを提供しています。

この寒い時期になると、

どうしても、救急搬送の機会が増える傾向にあります。

今月も、すでに3回、救急搬送の対応をしました。

回数を重ねると、働くエリアの救急隊の方も、

見たことのある顔の方と、顔を合わすことが増えます。

必ず、「 救急車に同乗される方はどなたですか? 」

と、救急隊の方に聴かれるので、

「 はい、私が同行します 」。

とお伝えすると、

「 あ〜、どうもっ 」みたいな反応をしてくださいます。

救急隊の方は毎回、落ち着いて対応してくださり、

本当に心強いといつも感じます。

ただ最近は、コロナ対応等で医療が逼迫している状況が続いていて、

病院内でもコロナ感染が拡大し、新しい患者を受け入れられる状況

になかったりするなど、とても大変な状態になっているようです。

救急隊の方が搬送先を見つけるのに、とても時間がかかります。

前回も、搬送先が見つかるまでに1時間半程かかりました。

その間、ずっと救急車の中で待機します。

救急車に乗る高齢者の方は、待っている間、救急車の中で

救急隊の方ができる対応をしてくださるので、

状態は悪化することなく、横になりながらなんとか待てるのですが、

これが「一刻を争う命の危険な状態」だったらと考えると、

本当にゾッとします。

救急隊の方は、救急患者を受け入れてくれる病院に片っ端から

電話連絡してくださり、断られても断られても、諦めずに

連絡を続けてくださいます。他市の病院等にも範囲を広げ、

交渉してくださいます。

「 本当に申し訳ないです。今は優先度の高い人以外は

  すぐに受け入れてもらえなくて、もし仮に病院まで

  行けたとしても、ベットが空いてなくて、応急処置を

  したら自宅に帰らないといけないことが多いんです 」。

と教えてくださいました。

そんな状況でも、1時間半もずっと電話をし続け、

なんとか病院につなぐことを進めてくださいます。

全国の病院が逼迫している状況で、

本当に医療体制が崩壊していると肌で感じます。

救急隊の方も、救急要請があり駆けつけてもずっと身動きが

取れなくて、体力・気力をすり減らし、疲弊しているはずです。

コロナがインフルエンザと同じ扱いになったとしても、コロナ

患者が減るということではありませんし、病院も逼迫した状況

が変わるどころか、世の中のコロナ対策が甘くなり、さらに今後

も医療が逼迫する可能性もあります。


「 救急隊の方とつながる 」。

ひたむきに、出来ることを続ける姿に感動します。

一刻を争う状況じゃなければ、後回しにされる今の医療体制。

待っている間に、どんどん病気が進行してしまうことだってあり得る。

そんな状態を私よりも肌で感じておられるであろう救急隊の方に、

心からエールを送りたいと思います。

私もできる事として、自分の健康や、周りにいる方達の健康を、

普段から意識を高めて自分管理して、良い方向に導けるように、

努力していきたいと思います。




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