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#介護「尿意にリスペクト」

「この前、道の真ん中に飛び出して、どうにでも
 なれって思ってん 」。

おかんと2人で散歩中、思いつめたように私の方
をみて呟いた。

私は心配になり、「どうしたん?」と聴くと、

「急に何もかもが嫌になって、道の真ん中に飛び込
 びこもうと思ったんよ 」。

と、おかんは言った。

「なんか辛い気持ちになったんやね。でも飛び込む
 って、危ないなっ!。なんか嫌なことでもあった
 んかな〜?」

と、私は続けて聴く。

「うん、何やったか忘れたんやけどな、なんか思っ
 てたら、急にトイレに行きたくなって、急いでデ
 イサービスのトイレに戻ってん。もうちょっとで
 危ないところやったわ〜笑」

危なさが違うっ(笑)。

笑って話すおかんを見て、

気持ちが切り替わっていて良かったなと思う反面、

認知症状の進行で、自分が色んなことを忘れたり、
わからなくなってしまうことが続いたら、急に生
きることがどうでもよくなってしまうのではない
かと想像した。

そんな気持ちになりやすい認知症の方には、やっ
ぱり楽しい出来事や、気持ちが良い方向に切り替
わる機会がたくさんある方がいいんだろうなと思
う。

今回のおかんの辛い気持ちを、

うまく(?)切り替えてくれたのは、

おかんの尿意。

生きてる証拠だな〜と思いつつ、

おかんが楽しいと思うことを、もう一度じっくり
考えようと思い直した私だった。


おかんの尿意よ、

助けてくれてありがとう。

人生で初めて、

人間の尿意をリスペクトした日になった。



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