見出し画像

もう一つの顔

2024/9/7

シェフシャウエン3日目。
一昨日、そして昨日と歩き回り、青い街並みは十分に堪能した。

うん、良い街だと思う。
いまや観光地とはいえ、特有の浮かれた雰囲気は無く、それでいて住民は適度に観光客慣れしていて外国人を珍しがることも無く、またアジア人を蔑視する者もいない。

ちなみに前回のウェザーンでは街を歩けば必ず何人かの子供がからかってきた。
たかだか1時間ほどしか離れていないのに、こうも違うのかと驚かされる。

ところで、この街が青い理由だが
・夏の暑さを涼しげな青色で紛らわせる為
・虫除けの為
・スペインから追われたイスラム教徒が住み着き、彼らにとって神聖な青色で街を染めた
・イスラエル建国前に住んでいたユダヤ教徒が、その神聖な青色で街を染めた
などなど。

後半2つの説が混在しているのはメチャクチャだなと思うが、要するに「よくわかっていない」という事なのだろう。
それもまたミステリアスで魅力的なのかもしれない。

この日は雨。
モロッコに来てから1ヶ月近く経つが、初めての雨だ。
空一面は薄灰色で、遠景は霧がかったように霞んでいる。雨粒を落とすような雲にはみえないが、それでも時折ザァーッと音を立て、風は台風の如く木を左右に揺らしている。

そんな様子なので私は宿に籠もり、屋上の屋根付きテラスで音楽を聴きながら、明日以降の予定を考えていた。

北に上るか、南に下るか…。
はたまた、もう少しここに滞在するか…。


そうこうしているうちに夜になってしまった。まだ何も決まっていない。
ひとまず、昨日の日記に載せ切れなかった写真を置いておきます。

宿からの景色
サンドウィッチ&フレンチフライ
10MAD(約150円)
街ではハシシ(大麻樹脂)の売人に声を掛けられますが、断ると簡単に退きますし
無視しても良いでしょう
それほど危険ではありません

それよりも
例えば購入すると、実は売人と警察が結託していて
後からリークされ、捕まる事もあるそうです

そして警察が罰金を取り、その一部が売人に渡る
ありがちなパターンですね
青の街のもう1つの顔
それは大麻の一大産地という事

政府は取り締まりを強化している、なんて建前で
むしろシェフシャウエンはもちろん
国全体にとっても大きな経済効果があるようです
なんせヨーロッパに出回っている大麻の大多数は
モロッコ産だというのですから
第一、街の郊外には
大規模なマリファナファームがありますからね
なんなら見学もできるらしいです
まぁまぁな金額の寄付(という名のチップ)
が必要みたいですが

無料または安価なら行ってみたかったな
なんかお土産とか売ってる(?)らしいですよ
買わないし、もちろん所持も使用もしないけど

売人も警察の近くで声掛けしてるし
もはや隠す気全くない
なんにせよ
関わらないのが一番です
ちーん
”シェフシャウエンといえば大麻”
と言われるほど有名らしいので色々書きましたが
基本的には安全で美しく、穏やかな所ですよ



それより
ぼくは酒がほしいニャ


2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。