七村ふみ

「ただそれが好きだから」で選んでいきたい。読書と小説と日々の記録です。

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本|名刺がわりの小説10選

こんにちは。七村ふみです。 SNSでよく見かけるこのハッシュタグが大すきです。 というわけで、さっそくですが、 七村ふみの2023年の名刺(がわり)はこちらになります。 ★☆★ 01 きらきらひかる|江國香織 02 テレヴィジョン・シティ|長野まゆみ 03 雨更紗|長野まゆみ 04 西の魔女が死んだ|梨木香歩 05 ピスタチオ|梨木香歩 06 李歐|高村薫 07 舟を編む|三浦しをん 08 魍魎の匣|京極夏彦 09 流浪の月|凪良ゆう 10 ゲド戦記 影との戦い|アー

    • 20年ぶりにコナンの映画を観た

      思えば、人生初の推しは怪盗キッドでした。 コナン16巻にてキッドとの衝撃の出会いを果たした私は、当時3巻までしかなかった『まじっく快斗』を穴が開くほど読んでは胸を焦がす小学生時代を送ったものです。 月日は流れ、コナンとはアニメも映画も漫画も遠ざかっていたのですが、怪盗キッド推しの直感というべきものが働き、先日『100万ドルの五稜星』を観てきました。ブランクはなんと、実に20年以上ぶりのコナン映画!! ……最ッッッ高でした……!! ブランクありの怪盗キッド推しの感想です

      • 読書記録

        読書記録です。久々になってしまった…… 僕は、そして僕たちはどう生きるか|梨木香歩 とても良かった本。図書館で借りたのですが、買いたいなと思っています。 感想は別の記事でくわしく書いております。 ふしぎな木の実の料理法|岡田淳 以前岡田淳さんの『二分間の冒険』を読んで、とても良い児童文学を書かれるかただなぁと思ったので、こちらも読んでみました。 人間嫌いのスキッパーくん、可愛らしいし、共感しちゃいます。「あーぁ、人に会う用事があるなんて最悪だ」という気持ちはよくわ

        • 『僕は、そして僕たちはどう生きるか』

          2021年の秋ごろのよく晴れた穏やかな小春日和のこと。 遠くにいる友だちから久々にLINEが届いた。 簡単に要件をやりとりしたのち、ふと、思いたって文章を打っていた。 打った文章をしばし眺めて、送信した。ポンとテキストが画面に浮かぶ。 我ながらデリケートな話題だな、と思った。しかも直前のやりとりとはすこしもかみ合っていない。でも私は、その友だちには絶対的な信頼を置いている、だからきっと大丈夫。 とはいえ、いきなりこれだけを送られたら困惑させるかもな、と思っているうちに、

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        本|名刺がわりの小説10選

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        • 本と物語のはなし
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          7本

        記事

          1月の日記

          車検の見積もりを9時に予約していた日曜日、グーグー寝ていたところを夫が慌てて起こしにきた。時計を見ると8:40。 平日も休日も寝坊することがほとんどないのに、なぜか寝過ごした。 まぁでも20分あればなんとかなるわよ、と謎の余裕をはっきして「こちら6時からもちろん起きてましたけどなにか?」という風格で見積もりにいった。 慌てない自分、大人になったなぁと感慨深い。 が、車検の当日、9時に車を預けにいくはずがこれまたすっかり忘れていた。 のんびり仕事(在宅ワーク)をはじめ

          読書記録

          1月後半の読書記録です。 人形館の殺人|綾辻行人 久々に館シリーズの続きを読む。本当にここ数か月、綾辻・小野夫妻の作品をいったりきたりしている。 さて人形館の殺人、館シリーズのなかで異色と言われているそうだけど、読んで納得。たしかにこれは異色。でもとても面白かった。 たまたますこし前に島田荘司さんの『占星術殺人事件』を読んでいたのもあって、ちょっと胸アツな気持ちにもなった。双方のネタバネになるからどこがどうとは言えないけれど。やっぱりミステリーは古典から読むべしですね

          「たゆたう」という単語がすき

          ヨルシカの『雨とカプチーノ』という歌がすきです。 このサビの部分がだいすきで、何度聴いてもうっとりする。 たぶん「たゆたう」という言葉の音の響きが心地よいのだと思う。 ゆらゆらとしている様子が、自分の生き方に似ているように思えるのもあるかもしれない。 でもなんだろう、それだけじゃ説明できないような気もする。「たゆたう」と聞いたり目にしたときの、急激で切実で激しい心の動きは、他の言葉ではなかなか味わえない。 文学的で良い響きだからと言って、そういう単語がすきになるとも限

          「たゆたう」という単語がすき

          2024年は創作の年にしたい

          ここ2年ほど年間目標に「小説を書いて公募にだす」を掲げているのたけど、2年続けて未達成で終わっている。 買わない宝くじは当たらないし、出さない公募の賞は獲れないのが、世の理というもの。 今年は書くぞ、と思いを新たにしている。 それでふと「そういえば昨年のnoteの創作大賞はどんな作品が受賞したんだったか」と気になった。 調べたところ、星月渉さんの小説がダブル受賞ということだったので読んでみることに。 全37話(!)という分量にややひるんだんですが、これがとても面白く

          2024年は創作の年にしたい

          旅行恐怖症?

          三月に大阪に行く話が持ち上がっている。 USJに行こう、という計画だ。 この話、実は昨年からうっすらと出てきていたのだけど、それを「まぁこの時期忙しいし」「高すぎるし」「なにもUSJじゃなくてもいいんじゃない?」などと言ってのらりくらりとかわしていた。 そんな大阪旅行が、いよいよ現実味を帯びてきてしまっている。 行きたくないなぁ。 と心にくっきり浮かんでしまった。 うん、私は行きたくない。 USJ自体は行きたいのはあるし、大阪もたのしそうだし、昔は旅行と言えば京都

          旅行恐怖症?

          2024年、読書初め

          今年の読書初めは昨年中に読み切れなかったこちらから。 十二国記の短編集。 すべて重めのテーマだったので読むスピードもゆっくりになってました。王とか麒麟とかに直接のかかわりがない民や下官たちの苦悩がリアルに描かれていて、ファンタジー世界の構築の緻密さに驚く。 毎月1作ずつ十二国記シリーズを買って読むのもこれで5作目。残りを数えると今年の前半で発行シリーズ読破できる計算です。 2024年も十二国記の年にしよう。たのしみ。 次に読んでいるのが益田ミリさんのエッセイ。 an

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          気疲れと、リハビリ生活

          例年にないような正月も三が日を終えて、私は今日から仕事はじめです。 年末年始はやはり疲れました。身体が疲れるようなことはしてないので、完全に気疲れです。 家族や親戚が集まると、いくら親族といえども、なかには苦手な人物がひとりやふたりはいるものじゃないでしょうか。実は私もそう。 雰囲気を悪くしないように心掛けつつ、それでも思いがけない拍子にダメージを受けてしまったりします。 これまで「どうして私は馴染めないんだろう」「つい我慢できずに顔に出してしまうんだろう」「うまく立

          気疲れと、リハビリ生活

          アレソレ会話

          このごろ名前がスッと出てこない。 「アレ、ほらほら、あの子だよ~。すんごい可愛くてさ、映画とかいっぱいでててさ、ほら、なんか千年に一度?とかの美少女でさ、すんごい可愛いくて」 「あぁ、橋本環奈?」 みたいな会話が日常茶飯事になっている。 もともと、特別にすきなもの以外はぼんやりと全体像をみてそれと認識できればよし、としていたところがあるんだと思う。 たとえば漫画を読んでいて『こういう姿かたちのキャラ』で『名前の字面はこんなかんじ』が認識できればはっきりと名前を覚えなく

          アレソレ会話

          食べれないひとの年末年始

          これはどれくらいのひとに共感してもらえるかわからないのだけど、私は「ひとを満腹にさせること」が怖い。 もう十分食べたひとに「まだまだもうちょっと食べれるでしょう」とさらに食べ物をすすめるのなんて、もってのほか。 「もっとたくさん食べてね」 よりも 「そんなに食べて大丈夫? 無理してない?」 の心配のほうが先に立つ。 というのも、私は少食なほうだ。 いまはすこしマシになったけど、以前は外食の1人前の料理が食べきれなかった。というより食べてる途中で腹痛になってトイレに駆け

          食べれないひとの年末年始

          雪の朝

          朝起きたら外は真っ白だった。 この冬一番の雪が降った。 日が昇ってくると家々の前には雪かきをするひとたちが出てくる。夫もいそいそと雪かきに出てくれた。 雪が積もって晴れた冬の朝がすきだな、と今日思った。 日が雪に反射してぱぁっと明るい。あたりは静かで、雪を踏むギュッギュッという音が聞こえる。 雪かきは大仕事で大変ではあるけれど、朝はやくからひとがたくさん外に出て動き回る様子はちょっとにぎやかで楽しい気もする。 「すごい降りましたね」とか一言二言話したりするのも楽しい

          十角館の殺人、実写化!

          昨日、Xを見て思わず声がでちゃった。 十角館の殺人が、実写化!? どうやって??? ……と読んだことのあるひとなら誰もが思い浮かぶだろう感想をすでに公式が言ってるという。 私はミステリー小説はわりと読んでいる方だと思うけど、そのなかでも『十角館の殺人』は文句なしのナンバーワン! 孤島に集まるミステリーサークルの大学生、 クローズド・サークル、 THEミステリー小説といったキャラたち、 雰囲気たっぷりな舞台設定、 アッと驚く犯人。 ミステリー小説のもつエンターテイメ

          十角館の殺人、実写化!

          冬季うつの気配

          12月にはいったくらいから、どうも毎日眠たい。 毎晩よく寝ているのに、日中も眠いかんじ。昼食の後などはとても眠くて、仕事に余裕があるときはちょっと仮眠をとることもある。 それからやる気がでない。 仕事もタスクの消化が遅くなった気がするし、毎日わくわくと頑張っていた英語の勉強も止まってしまった。家事をするのも億劫。 だって眠くてだるくてやる気がでないんだもの。 「私はなんて根性がなくて怠惰で貧弱なんだろう」と落ち込んで、さらに気が滅入るサイクルにはいりつつある。 こりゃ

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