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読書記録

ぼちぼち読んでます。

少女は卒業しない|朝井リョウ

学校×朝井リョウ って相性抜群ですよね。トキメキすぎて声が出る、みたいな体験をしました。ド直球正統派恋愛小説というかんじ。青くて苦くてキラキラで切ない。意外とひねったものを読むことのほうが多い気がするので逆に新鮮でした。
短編小説自体、私はそんなに得意ではないんですが、これは全部でひとつの長編というふうにも思えて気持ちが途切れずに読めました。
全部良かったけど図書室のお話が一番印象に残ってるかなぁ。
映画にもなっているようなので、見たいなぁと思っています。

方舟|夕木春央

かねてより気になっていたこちら。図書室でたまたま見かけたので借りてみました。
読みだしてまず驚いたのが、タイトルや装丁の雰囲気から想像してたよりもはるかに文体が軽いこと。もっと重厚かと身構えていたのに、すらすら読める。これがなんかむしろ不気味で。
私は軽い文体から突如繰り出されるスプラッタというものが大変苦手なので、序盤から警戒しまくりでした。事前にこの作品にはとんでもないグロ描写があるかどうかだけ調べたかったんですけど、ネタバレが怖くてそれもできず。なのでその点が心配な人にお伝えするのですが、私はちゃんと最後まで読めました。たぶん大丈夫です。
が、作品の設定とか雰囲気に飲まれて苦しい。みたいな感覚になるので元気のあるときに読むのがいいです。
いやぁでも話題通り、凄かったです……!

まよなかの魔女の秘密|岡田淳

方舟と一緒に図書館で借りました。癒し。借りててよかった……!
こそあどの森シリーズの1を読んでスキッパーくんかわいいな好きだなぁと思ったのでシリーズがいっぱいあるの嬉しいです。
岡田さんの本は読むたびに「すごい」と思ってしまう。児童文学だからやさしい単語でやさしい表現ばかりなのに臨場感があって感情がつたわるんですよね。「こういう素敵な言葉がたしかにあった」と思い出させられるかんじ。冒頭でスキッパーくんがフクロウをつかまえるシーンが好きです。「つかまえてみたい」「でもかわいそうかな」「でもつかまえれたら嬉しい」がありありとわかる、一切無駄のない描写。
ストーリー的には1よりもスリルがある展開で冒険感がありました。
まだまだシリーズが続くと思うとほんとうに嬉しい。


……これを書いてるいまも全然『方舟』引きずってます。
後味が濃すぎる……

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