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読書記録

読書記録です。久々になってしまった……


僕は、そして僕たちはどう生きるか|梨木香歩

とても良かった本。図書館で借りたのですが、買いたいなと思っています。

感想は別の記事でくわしく書いております。


ふしぎな木の実の料理法|岡田淳

以前岡田淳さんの『二分間の冒険』を読んで、とても良い児童文学を書かれるかただなぁと思ったので、こちらも読んでみました。

人間嫌いのスキッパーくん、可愛らしいし、共感しちゃいます。「あーぁ、人に会う用事があるなんて最悪だ」という気持ちはよくわかるし、それでも誰かに会ってなぜだか元気になる不思議さもよくわかる。

挿絵でいろんな家の間取り図がはいっているのが、とてもわくわくして良いです。

不思議なことに、岡田さんの本は子供のころは1冊も読んだ記憶がないのです。なんでだろう。すっかり大人のいまになって読んでも素晴らしいのですから、もっと昔に出会っていたらなぁ、と思ってしまいます。


君たちはどう生きるか|吉野源三郎

梨木香歩さんの『僕は、そして僕たちはどう生きるか』がこの本のオマージュ作品だと知って、ぜひ読みたいと思っていたもの。図書館でちょうど借りれました。

もっと戦争中心の話かと予想していたのですが、やはり戦争の影はあるものの、「どう生きるか」という問いに重きがある話でした。

すこし本筋からはそれてしまうのですが、私には衝撃的な部分がありまして。
というのも、先の大戦のころの日本の戦い方はのちの私たちから見れば無理のあるところが多いように思えて、だからなのかその頃は文明的によほど古い時代だったのだ、とどこかで思っている節があったのです、私には。

でもこの本は戦前に書かれているのですが、化学の知識も考え方も驚くほどちゃんとしていました。主人公のコペル君やおじさんは、いまの時代に読んでも十分はっとするほどの考え方をしているんですよね。

「生きること」に真っ当な自問をできる人間がいるなかでも、戦争というのははじまるものなのだ、と突きつけられた気がしました。


営繕かるかや怪異譚その弐|小野不由美

その弐です。その壱もちょっと前に読んだんですが、もしかして感想は書きそびれてるかも。

安定の小野不由美さん。ここ1年ほど毎月1冊はなにかしら小野不由美さんの本は読んでるかんじですね。

怪異譚なので当たり前ですが、ホラー作品です。
ホラーってたまに読みたくなるんですよね。といってもグロいのは苦手なので作品選びがけっこう難しい。小野さんのホラーはしっかり怖いけどグロ要素はあまりないので安心して読んでられます。

しかも、「落ち着いた日本語に触れたい」かつ「ヒヤヒヤしたスリルも欲しい」という相反した願いを同時に叶えられます。すごいですよね。

このシリーズは営繕屋さんの尾端さんの存在がちょうどよく緩衝材になってくれて読みやすいです。その壱はあまり害のない怪異、というかんじだったのですが、その弐は(害のあるという意味で)怖いものが入ってきた印象でした。

ただいま続きの『その参』を借りてきて絶賛読み進め中です。


huluの十角館の殺人のドラマを観て(原作に忠実な素晴らしい実写化でした!!)すっかり感化されたので、館シリーズも進めたいなぁと思っています。
が、たしか次は暗黒館だったような。あの鈍器みたいな文庫本を読む余裕があるかどうか…笑


読書記録でした!

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