マガジンのカバー画像

シルバーブロガー七転八倒

31
要介護者が人生の晩年に挑む奮闘記ブログ集です。
運営しているクリエイター

#コラム

ひずみ~世界の歪みから・シルバーブロガー かく語りき~

以前、脳の疾患(脳卒中)」を患った事がある

脳に損傷を負うという事は、

実に不思議な体験で、

MRIで撮影された脳の断面画像には、はっきりと白い影(損傷部位)が写っている。

その後、再発も経験し、健常者に比べると、正常に機能している脳の部位は明らかに少ない。

脳が個人の「自我」とか、「個性」や「人格」の源であるなら、発症前の自分と発症後の自分がまったく同一である保証は、どこにも無いし、む

もっとみる

妖怪「ぬかビックリ」現る

僕はケータイの「ネック・ストラップ」を使っている。僕は片手が不自由だからケータイを使う際に、ストラップは必需品です。

ケータイの操作中に,急に手を使う必要に駆られ、手から、ケータイを離しても、路上にケータイを落とさずに済み、なかなか便利だ。「ネックストラップなんて、ダサい」と思われるかもしれないが、手が不自由な、僕には「マストアイテム」です。

もちろんネックストラップを使わない事もあるが、普段

もっとみる

命短し食せよジジイ

僕は、食べる事が好きなので、食事を大切にしている。

生きるとは、喰う事だ。また、食事にとって大切な事は、単に貪る事だけでは無い。食す事、生きる事は、自分の為に他者の命を潰す事だから、食べる事と食への感謝は、同等であるべきだろう、とは言え、高齢な独身者の僕がスーパーやコンビニで購入して済ませるような食事に心からの感謝の思いを捧げるのは、案外難しい。

1年365日の全ての食事に同等に礼を払ってはい

もっとみる

展覧会は無料で楽しめます

幼い頃から「絵心」が、なかった。無いだけに「憧れ」が強く、
 絵画を見掛けると、つい見入ってしまう。僕は「基礎疾患」の有る高齢の障害者なので「検査入院」だの、リハビリ入院だのと、病院に行く機会が多く、その際の滞在時間も、若く健常な人より長い。



どこの病院にも、玄関先や、待合室、病棟に、絵画の一枚ぐらいは飾って有る。

そして病院は、退屈だ。

退屈だから、入院中は、空き時間を持て余し、「リ

もっとみる

通院はムズいよ。

せっかくの連休だから、1日ぐらいは有意義に使おうと思い、普段は仕事で、通いそびれている、 歯科医へ行こうと、週末も診療してくれるクリニックを調べ、予約の電話をすると、土曜の予約は、既に埋まっているとの事だった。

僕は、歯科予約のタイミング程、難しい事は無いと思うので、これから、その 「最良のタイミング」を検証してみます。



そりゃあ、歯やハグキが痛い等と、口内に異変を感じたら、誰でも通院

もっとみる

死肉の行方

近所のスーパーで、牛肉が安かったので、普段より、厚い肉を購入した。

歳をとるにつれ、食欲が落ち、特に「肉を喰いたい!」って気持ちが、若い頃より希薄になっていた。

お湯を注ぐだけで、食せる物や、レンジで温めるだけの食事で済ますと、「食す」という行為の本質を見失う。久しぶりに、血の滴る厚い肉を頬張って、我々が、「肉食動物」である事が実感出来た。

 虎だって、狼だって、補食の際、相手の必死の抵抗で

もっとみる

命のそばで

先日、お彼岸に親戚が墓参りに来てくれて、仏壇にも花を添えてくれた。僕の住むアパートは「ペット禁止」だから、普段は、自分以外の生き物はゴキブリか、家蜘蛛ぐらいだが、長い間、意図的に「他者と暮らす」とか、「他の命」と共に居るという経験と疎遠だったので、仏花でも、近くに生きる命が居る暮らしを楽しんでます。

 もともと、朝起きたら、仏壇に線香を灯す習慣だったから、自然と「朝いち」で、花に目が行く。すると

もっとみる

面影という風物詩

先日、ポストに遅れて届いた年賀状が入っていた。三賀日開けてから届く年賀状は、特別な味わいが有る。

僕は、若くないし、いとこ達も同様だ。
叔父・叔母となると、当然、もっと高齢だから、年賀状には、もう若くない我々にとって、安否確認の相互報告という側面も有るから、元日に届かず、気になっていた先方から、三賀日開けてから届くと「なんだ、遅れていただけか。」と、ほっとするし、普段は、疎遠で、よくある「年賀状

もっとみる

老齢イリュージョン

先日、或る情報番組で、年をとると、若い頃と「時間の速度」の感じ方が、変わる理由という話を聞いた。
 子供の一日は、初めての事や、知らない事が、いっぱい有り、「新しい学び」等の刺激に溢れ、せわしなく、時間が過ぎて行く為、一日を「あっという間」に感じ、逆に、大人は、そんな刺激は、既に経験済みで、知識も習得済みなので、安定した日常を繰り返すだけなので、子供の頃感じた「あっという間」の時間が日常に無い為、

もっとみる

さかさドラキュラの悦楽

僕は、或る病をキッカケに、不眠症になった事があり、その改善の為に、取り組んだのが「毎朝、決まった時間に朝日を浴びる」という事だった。ドラキュラは日光が苦手らしいけど、習慣とは恐ろしいもので、逆に僕は、毎朝その日光を浴びて「さぁ、今日も頑張るぞー。」と思っているから、さしずめ「さかさドラキュラ」ってところです。 決まった時間にベランダに出るには、決まった時間に起きねばならず、その為のリズムが生活に生

もっとみる