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帰ってきた夕刊UNI

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夕刊UNI~有料note~に続く第二弾! 追記型有料エッセイマガジンです。表紙は、めめんともりさん作。
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2015年11月の記事一覧

若い頃なんて。

楽しい時に一緒にいたい人。 寂しい時に一緒にいてほしい人。 人は自分の置かれている状況に共感してくれる人を求める時期があるのだなぁとそんなしょうもないことを思い出している。 昔よく遊んでいた女友達は、好きな男に振り向いてもらえず、毎日のようにお酒を飲むのに付き合っていた時期がある。 当時私もあかん感じの彼と付き合っていて、別れたりヨリを戻したりとアホらしいことを性懲りもなくやらかしていた時期だったので、互いに漂う『負のオーラ』が結びついていたのだと今ならわかる。 彼女

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スナフキンの日曜日。

土曜日の夜から次女ちゃっかりのお友達がお泊まりにきている。お泊まり会に大興奮のちゃっかりは友達と自室にこもりキャッキャッ楽しそうである。 長女ドカ弁は、昨日は彼とのデートに出掛け、帰宅してからも彼とのチャットかLINEに忙しくこれまた自室にこもり、ウフフな乙女タイムを満喫している。 そして本日日曜日の朝。一階から鳴り響く電話の音で起きた私。 『もう!誰やねん‼︎』 下に降りていくと、スナフキンが慌ててトイレから飛び出してくるではないか。 電話を取ると、私の伯父である

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先輩風が顧客満足度を下げるとき。

頼りになる先輩ってどんな人だろう。 『俺に、私に任せとき‼︎』 親分肌、姉御肌の先輩。 『こうした方が上手くいくよ!』 気配り目配りが抜群の先輩。 様々なタイプの先輩方がいると思う。 一番後輩泣かせというか、後輩に嫌われてしまうタイプの先輩ってどんな人だったかなと記憶の糸を辿ってみると。 『オレ様の手柄はオレ様のもの。オマエの手柄もオレ様のもの!』なジャイアンタイプ。 この手の先輩は一見頼りになりそうに見えるから、よく知るまでは親分肌、姉御肌タイプの先輩と勘違いし

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コラッ!

強い雨が降る夕方のこと。シャンプーが切れたのを思い出して近くのドラックストアに向かった。 駐車場に車を停め店内の入り口に向かう途中、国道の歩道橋から子どもの騒がしい声が聞こえてきたのだ。 そちらに目をやると、小学校の学童クラブの子どもたちがスクールガードさんの引率のもと下校中のようであった。 先頭を行くスクールガードさんが下りの階段を下り始め姿が見えなくなったのをきっかけに三年生くらいの男の子たち3人が1人の男の子を傘で突いたり叩きはじめた。 『やめて!やめてよ‼︎』

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あと5分が疲れる。

次女ちゃっかりがピアノの練習をしている。 ブルクミュラーの25の演奏曲を今16番まで終了したところであるが、彼女は少し前に終了した曲を片っぱしから忘れていくのが問題である。 私はピアノは投げ出して辞めたクチなので偉そうなことは言えない。しかし、発表会で弾いた曲をすんなり忘れていくちゃっかりにはガッカリである。 『ねぇ、なんでつい最近マスターした曲を次々に忘れるの?』 『あはは〜!わからないけど忘れるんよね〜!』 まん丸な顔で無邪気に笑う我が子を見ながら不安になってき

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片付けるのが下手な人。

長女ドカ弁のだらしなさは宇宙的である。片付けられないオンナなのだ。 机にはプリント類がテキトーに挟まったノートが積み上げられ、ワークに教科書が平積みされている。 目に余り、平積みから縦置きにしてせめて教科書のタイトルが読めるようにしろと何度言っても治らないのだからもはや病気なんちがうか⁉︎とイライラしてくる。 片付けられないオンナ、ドカ弁を間近で見ていて感じるのは、片付けられない人の特徴としてまずはとにかく物を出していくことがあげられる。 『ママ、ファンタ!』 ファ

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大先生の凄み。

昨日は稽古場での稽古の日だった。 大先生に初めてお会いしたのである。 90歳をいくつか過ぎた先生と40歳をいくつか過ぎた私。 先生は優しい笑顔で私を見て言った。 『あんたか。先生から連絡があって話は聞かせてもろとる。』 『はじめまして。』 緊張しながらご挨拶する私。 そんな私に先生は言った。 『まずは、教えてもらう気があるかどうかや。』 ズシンと胸にくる言葉であった。 師範である者が、さらに師に教わるということはあまりない。それをあえてあなたは選ぼうとした

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嘘つきとはったり屋の違いとは?

「嘘つきは泥棒のはじまり」などと言われるが、嘘をついたことのない人っているのだろうか? 私はある。 小さな頃「マンションサク」という、名前はマンションなのになぜか木造二階建てのアパート暮らしをしていた時期があった。 小学3年の頃までそこに住んでいたが、個性がきつい人々がたくさん住んでいたので、近くの戸建ての家に住む人たちは「サクマンションは怖い。」と言っていたらしい。 ちょうど3年生になった頃、戸建てに住むYちゃんという子と同じクラスになった。 この子がまたいけ好か

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展覧会会場に搬入作業。

本日、先日から製作し額装を済ませた作品を展覧会会場に搬入してきた。 前線が通過しているのか、バケツの水をひっくり返したような豪雨の中、夫スナフキンと一緒に展覧会会場に向かった。 『ちょっと…これどうなん?こんな土砂降りってな。作品ずぶ濡れにできひんし、搬入する時にこの雨がやまんかったら車で待機せなあかんなぁ。』 ブツブツぼやく私にスナフキンは逆らわない。 『いいのが書けたと思う!』と言って笑っているかと思えば、『やっぱりひねりが足らへん字を選んでもたんかな。ありきたり

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曲げわっぱドカ弁の歴史。

長女ドカ弁のわっぱ弁当を作り始めて、はや4年目である。 慣れないうちは詰めるのに時間がかかったし、お弁当作りを楽しむ余裕などなく、ひたすら必死におかず作りに励んだりしていた。 こんなお弁当を入れていた。 入れ始めた頃よりマシになったと自分では思っていたが、やはり地味である。 塩鮭、卵焼き、ウインナー、煮物。品数は十分なのにテンションは上がらない。 他に何かないのか?『美味しそう!』とテンションが上がるものはと考えた。 そういえば上等な和弁当には美しい器が入っていな

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一発屋と呼ばれる人たち。

『あの人は今?』とかいう趣旨の番組をたまに観る。世間から『一発屋』と呼ばれる、かつてブレイクした人たちのその後を追うのである。 『あぁ、あの一発屋な!』などと言われる人たちであるが、その一発を当てれる人はほんの一握りの人ではないかといつも思う。 イントロを聴いただけで、誰もが『あっ!これ流行ったなぁ!』と知っている曲を創り出したミュージシャン。 年輩の方や学校のおじいちゃん先生が、ブレイク終了後ずいぶん経った後になってウケるかなぁとやって、皆に『古っ!寒っ‼︎』と言われ

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奇跡のしくみ。

TwitterやFacebookで小学生のミニバスチームが奇跡のブザービートで劇的な逆転をする動画がたくさんシェアされている。 「漫画か⁉︎」 「笑ったw」 などと様々なコメントが寄せられていたが、私は何度見ても涙が溢れて仕方なかった。 ミニバスチームにドカ弁が所属していたのは今から7年前。小学4年生だった。 小さな頃から身体を動かすことが好きだったドカ弁は、バスケットボールに夢中になった。 6年生になるとチームを引っ張っていかなければならないキャプテンになった。

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ワルと悪のはざま。

ワルと呼ばれる人には、わかっちゃいるけどやめられない、なんとも言えない魅力があるように思う。 ワルは男女問わず存在するが、異性に絶大な影響を与える彼らは、カリスマフェロモンを撒き散らすのだ。 性格の良い人がいいのに決まっているのに、何故人はちょっとしたワルに惹かれてしまうことがあるのだろう。 このワルとは別に、本当に悪い奴というのも存在しているから、そのはざまを上手く行ったり来たりできる者が上等のワルなのかもしれない。 本当に悪い奴の場合、相手を感情のある人間だという

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季節は秋、ドカ弁の春到来か?

『明日遊びに行ってくる!』 長女ドカ弁が言い出した。 『あ、そう。どこ行くの?』 『水族館。』 『デート?』 『………。』 キタキタ!ドカ弁! 顔に『はい、その通りです‼︎』と書いてある。まったくわかりやすいJKである。 『ってちょっと待って。また3人デートじゃないやろね?』 『ちゃうわ!明日は○○の誕生日やの!』 ヒュー‼︎誕生日に水族館で初デート‼︎ ドカ弁良かったなぁ。JSのちゃっかりがほっこりかわいい恋をしているというのに、姉の面目なしやったもんな

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