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2024年3月25日 味覚の問題

体調が悪い時の自分の五感を掘り下げるシリーズ、
第4回目、「味覚」についてです。
これまでの記事はこちら。

味覚は、これまであげた感覚に比べると、
いたって平凡です。
体調が悪くても、特段、暴走することはありません。
味についての感覚は
一般的な範囲のはずです。
たぶん。

濃い味も好きですが、
どちらかと言えば、醤油を何にでもかけるタイプではなく
そっとつけるか、何もつけないで食べたいタイプではあります。
刺身に醤油を着けずに食べて、ひどく怖がられたことがありました。
しかし、醤油にドボンとつけてしまうと
醤油味一辺倒になってしまうので、嫌なのです。
野蛮人だと思われても、刺身そのもののを味わいたいという気持ちがあります。
サラダは、お酢と油、塩コショウを振って食べることが多く
市販のドレッシングは使いません。
そういう意味では、味覚はやや敏感なのでしょうか?

しかし、友人は、醤油やみその銘柄が変わればわかるというし、
醤油が開封したてかどうかがわかる人もいるというのを聞くと
それほどの味覚は持っていないと思います。

味だけで、銘柄や開封仕立てかどうかが
判断ができるほどに、敏感ではないのです。
ただ、その昔、とある場所で食べた定食のご飯が
くさくて食べられなかったという経験はあります。
食べ物を残すことにひどいストレスを感じる人間ですが
この時ばかりは、
心を鬼にして、白米を全残ししました。
それ以来、その地域に行くときは、
ある程度高そうなお店か
完全にチェーン店を選ぶようにしています。
あのご飯…、思い出すだけでも気分が悪くなります。
下水のような臭いがしていました。
下水のような臭い…、臭い?
よく考えると、これは嗅覚が反応しただけかもしれません。
水はすぐ臭いうつりしますから
臭う水で米を炊くとああいう白米になるのかもしれません。

こう考えていくと、
自分の味覚は単体で独立した感覚というより
嗅覚と味覚に大きく関連して存在している感覚といえそうです。
誰にとってもそういうものではありますが、
特に、この2つの感覚が強いので
味覚が引っ張られているという感じなのかもしれません。
これも共感覚になるのでしょうか。

味わう時に、
匂いの情報はとても大事です。
スパイスやハーブを使った料理をことのほか美味しく感じるのは、
嗅覚が敏感だからでしょうか。
水は、無臭か、よくいって自然なレモンとミントの香りまでが我慢できるところです。
油の香りには特に敏感なので、油の香りがうつった水は、なかなか飲めません。
果物が好きで、酸味のある食べ物が好きなのは
以前にも、九角の問題、の記事だ書いたように、
おそらく、アンモニアの発生率が低い食べ物だからでしょう。

一方、体調が悪い時に暴走する触覚も味覚に大きな影響を与えていそうです。
美味しいと思うものの、多くが歯ごたえのあるものです。
さくさく、しゃきっとする食べ物、
かりこり、かりっと音がする食べ物は特に美味しく感じます。
ですから、
よくテレビなので「溶ける」とか「とろけるような」を
美味しいものの表現として使っていますが、
あまり、美味しそうとは、感じないのです。
プリンは固めが
お肉は赤身が、
魚は青魚が美味しいと思ってしまいます。
しっかり歯が入る感じがする食べ物を
より「美味しく」かんじる傾向がある気がします。
固いグミを美味しく感じるのは、味よりも
触覚の影響が大きいと思うのです。
するめも好きです。
ドライフルーツやナッツが好きなのも噛み応えがあるからでしょうね。

食べるけれど、
進んで食べたくないものが「そうめん」なのですが
これは、
たぶん、安いそうめんの噛み応えのなさが
味覚に影響を与えている気がします。
噛み応えがあるつけ麺の麺は好きです。
また、そうめんは、仕上げに油でコーティングしてあるものらしいので
その油が苦手なのかもしれません。

考えれば考えるほど、
味覚は大して機能していないような気さえしてきます。

しかし、以前、薬を飲んでいた際に
ホテルのアフタヌーンティーがすべて無味でショックを受けたことがあります。
いつもひどく感動する
お高いアフタヌーンティーの紅茶、セイボリー、スイーツが
何の感動もない味になっていたのです。
ということは、薬を飲んでいない時は、かなり細かい味を感じられていたのでしょう。
そういう意味でいえば、舌もやはりやや敏感なのでしょうか。
そういえば
辛い食べ物は食べることはできますが
激辛を求めて食べるということはありません。
味が辛さで塗りつぶされてしまうのは
「美味しい」には入らないのです。
色々な味があった方が楽しいと思っています。

もうひとつ、気になるのは、
生食や軽い調理程度(茹でる、蒸す)の食べ物を
好むこです。
この好みは、
いわゆる「味」ではない何かを感じてのものわということなのでしょうか。
生の食べ物(野菜、果物、刺身)、生に近い食べ物が摂取できないと
段々と調子が悪くなる気がするのです。
海外旅行などにいくと、食べ物の生食は推奨されないことが多いので段々と調子を崩しがちです。
わりと、面倒な体質だなぁと思っています。
酵素みたいなものを感じているのでしょうか、
はたまた
食べ物が腐敗していくのを感じているのでしょうか、
それとも保存剤や油が劣化していっているのを感じているのでしょうか。
それとも、ただの習慣、思い込みなのでしょうか。

自分の体なのに、まだまだよくわからないことが多い、と
書いてみて思います。
科学が進歩して、こういうことも明らかになる日がくるといいのですけれど。
五感はまだまだ、謎めいています。


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