人間巡訪(仮) vol 1 SHINPEIさん
第一回目のゲストは都内でスタジオを二つ運営されているSHINPEIさんです。
ー SHINPEIさん早速ではございますがよろしくお願いします!
SHINPEI よろしくです。
ー まず初めに出身はどちらでしょうか。
SHINPEI 広島県広島市です。まあ広島生まれですね。
ー 家族構成は?
SHINPEI 家族構成は両親と弟1人で
二十歳ぐらいまでおばあちゃんも一緒に住んでて
両親は共働きだったので必然的におばあちゃん子になりましたね。
ー 何歳ぐらいまで広島にいたんですか?
SHINPEI えっとね結構長くて30くらいまで広島にいましたね。
ほとんど外に出た事なかったです。
ー 現在はインテリアに関わるお仕事ですけど何かきっかけみたいなことは あったんですか。
SHINPEI う〜ん
なんだろうな〜
きっかけかどうかわかんないけど小学生の時に授業でやっぱり広島ということもあり原爆の授業はたくさんあって、そこで原爆こえーってなって
友達と近所の裏山で穴を掘ってシェルターみたいなものを作ったりしましたね笑 そこで初めて空間というものを作ったのが初めてかな。
あとは漫画読んでても後ろの背景の部屋の家具が気になったりして変な漫画の読み方してたかも。
ー 30くらいまで広島にいたという事ですけども学生の時でも社会に出たら何かやりたい事したい事があったんですか。
SHINPEI 何もなかったね
何も考えてなかったですね笑
普通に高校、大学に進んで一回就職もしました。
ほんとに自分で何も選んでない人生でしたね。ただただ何も考えてなかった感じです。ほんとに何も選んでない30年だったですね。
でも大学の時に車か一人暮らしかという時に迷わず一人暮らしは自分で選びました笑
ー じゃあそこで初めて一人暮らしをしたんですか。何歳の時ですか?
SHINPEI 19歳です。そこで初めて自分の空間を手に入れて
部屋はそれなりに凝りましたねー
今ほどではないですけど。
無印のラック買ってその上にコンポや雑誌置いて横にはシモンズのポスター貼ってあるみたいな笑
ー 大学を卒業してからは何かインテリアに関わる職業についたりしたんですか?
SHINPEI しなかったですねー笑
ただ大学在学中に何かの雑誌で藤井フミヤさんのインタビュー記事を見たんだけど今ハマってる趣味とかありますかの質問に『椅子集め』て答えてたんですよ。何だ椅子集めって?と思ってそこで初めてイームズを知ったんです。
それでイームズを扱ってるお店を探して見つけて買いました!
今でも置いてますけど当時で4万幾らかしましたね。
50年代のシェルチェアだったかな。
SHINPEI それで大学の授業中にノートの端っこに思いつきで椅子の絵を書いたんですけど、そこで自分で作ればいいんじゃねと思ったんです。
いわゆるインテリアデザイナーに漠然となりたいなあと思ったのを覚えてます。無駄に空が青く見えたような気がしました笑
それから卒業してインテリアデザインの専門学校に入りました。
学校ではしっかり勉強して卒業も無事できて
就職しました。
最初看板を作る会社に入ったんですけどデザインができればいいやぐらいに思って過ごしてたらなんか違うとやっぱり感じはじめて
そこの会社が超スパルタていうこともあって身体も壊して3ヶ月でやめました。
ー 理想と現実の違いですね。
SHINPEI こっから面白くない人生が始まりました。
24才の時です笑
飲食したり古着屋したりインテリアには少し距離をおいた仕事をしたりして
そのぐらいのタイミングで彼女との別れ、おばあちゃんの死いろんなことがありすぎて少し鬱っぽくなったんですよ。症状は軽かったのですぐ復活はできたんですけどなんかその時は自暴自棄になってどうでもいいやってなっちゃったんですよね。それで夜遊びとか覚えたりして。
4.5年ぐらい続いたかなあ。
ー まあ若気の至りですね。
SHINPEI それでやっぱりインテリアに戻りたいってインテリアショップに勤めるんですよ。ショップ店員として、それが30才ぐらいです。
また超ブラックでした。手取り13ぐらいの笑
ー 30才で13万はキツいすねー
SHINPEI でも2年ぐらいは続けました。ただ現実問題、大の大人が30で13万はやっていけないじゃないですか。それでやめることを決めたんですけどやめて次どうしようかなと考えたときに
そこのお店がニューヨークの5番街みたいな感じのコンセプトていうこともありなんかフっとニューヨーク住みたいなあと思うんです。で、いろいろ調べてワーキングホリデーで海外に行こうて決めるんです。ただワーキングホリデーはニューヨークはなかったんですけどパリはあったんで、なんかパリお洒落そうて感じだけでパリに決めました。
ー 行動力発揮してきましたね笑
SHINPEI 思ったら即行動なんでもう早かったです。
一人でカバンひとつ持って行って空港着いたのが夜の11時くらいでした。
それで今日どこで泊ろうかなて感じでしたね笑
ー 夜の11時なんて危なくなかったですか?
SHINPEI そんなことよりも感動でしたね。パリだーて感じ!パリ綺麗すぎて
空港からバスでパリに行くんだけど普通の海外の街並みからパリに入った瞬間、カチッとパリに切り替わるんですよ綺麗に。
映画じゃん!と思ったりしてワクワクしましたね。
次の日も『ポンヌフの恋人』ていう映画が好きだったからポンヌフ行こうてなって今でも泣きそうになるくらい感動しました。綺麗すぎて。
ー 着いたばっかりなんで感動はしますよね。でも生活はどうしてたんですか。
SHINPEI そうですよね。
なんか現地の日本人がよく集まる仕事や住む場所などを斡旋してくれる施設みたいなのがあって調べて行ったんですけど空振りで、じゃあ日本人街に行ってみようと思って行ってみたんです。そしたら路上で日本人女性二人がいたので声をかけて日本から着いたばっかりなんですけど住むところを探してて何か知らないですかって聞いたらたまたま旦那さんが不動産関係の人で
紹介していただきました。
初めて住んだところはパリ郊外のヴィルジュイフの6畳一間くらいのシェアハウス。ちょっと高くて3ヶ月くらいで引っ越したけどね。
SHINPEI 次に住んだのが郊外なんだけどちょっと思い出せなくて
でもそこは楽しかったなあ。
めちゃくちゃボロボロのアパートだったけど中国人の女の子と韓国人の女の子とシェアハウスしましたね。ホームパーティーとかで中国料理とか作ってくれて。ただ楽しかったけどせっかくパリに来たんだからパリ市内には住みたいなと思ってて、そのとき生活するためにラーメン屋で働いたんだけど
嬉しいことにそこのオーナーが持ってるパリにある部屋がちょうど空いたから住まないかって安く住まわしてくれたんですよね。半年以上は住んだかな。家賃もめっちゃ安くて部屋も広くてインテリアも楽しみました笑
ー なんかとてもいい感じのパリ生活に感じるんですけどパリジェンヌと恋仲にはなれました?笑
SHINPEI いやーパリの女性にね日本人モテないんすよお
男性はすごくいい人ばっかりなんですけどね。
1年くらいでしたけどパリ生活はとてもいい経験になったと思いますね。
ー ではどのタイミングで日本に戻ってきたんですか。
SHINPEI パリでたくさん友達はできましたけど一人カリムていう奴がいて、とても仲良くなったんですよね。
その彼が東京にワーキングホリデーで行くっていうのでじゃあ今度は日本で会おうよってなって日本に戻ったんですよね。
ー じゃあそのタイミングで東京に?
SHINPEI 最初広島に戻ったんですけど広島時代の親友が先に東京に行ってて
彼が東京来たいんだったらつべこべ言わずにくればいいじゃん家に住みなよて言ってくれてそれで東京に行ったんだよね。
ー 東京に来て最初はどうしたんですか
SHINPEI 最初はカフェで働いたんですよ。目黒の。
パリから広島に帰ってきて何か本を読んだんですけど
タレントのちはるさんが出した本で目黒でカフェをやっているって。最初の立ち上げにグリーンフィンガーズの川本さんも携わってるのを知って。グリーンフィンガーズの川本さんは元々大好きだったのでそれでCHUM APARTMENTていうカフェで働きはじめました。
ー CHUM APARTMENTにはどれくらいいたんですか。
SHINPEI 2年くらいですね。
やっぱりインテリア関連の仕事に就きたいていうのは働きながらもあったのでその中でそういう仕事は探しはじめていましたね。
それで見つけたのがゼロファーストデザインという会社(プロダクトやグラフィック、空間にといろいろなインテリアデザインに特化した会社)です。
ー 最初はどういった職種に就かれたんですか。
SHINPEI そこも事務所の横にインテリア雑貨のショップがあったので最初はショップ店員ですね。そこで数年経験した後、会社がハウススタジオも携わることになってそこのマネージャーに指名されたのが今の自分の仕事に繋がってるという感じです。初めて一人でスタジオを任された時は正直どうしていいかわからなかったし、それこそいろんな本を読みましたね。売り上げも残さないといけないので経営マネジメント系の本とかたくさん見て勉強しました。
インテリア関連の本は一切読まなかったですね。
その時までいろいろなインテリアを見てきたのでそこは自信があったというか。
まあ、そんなとこかな、で現在にいたる感じです。
ー ありがとうございます。とてもいいお話でした。
ー 最後になりますが一ついいですか。
あなたにとっての人生のテーマとは何でしょうか。
SHINPEI 永遠に秘密基地を作っていく。。。かな
ゼロファーストデザインで培ったノウハウを活かし独立を決意。
現在二つのスタジオを運営。
さらにもう一つスタジオを計画中。
さらなる飛躍が期待できそうなSHINPEIさんでした。
初回なのでおぼつかない文章だったと思いますが読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに。
https://note.com/unkworks/n/naac1549d725c
文 U 写真 N
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