これは経費で落ちません!1巻 第1話 感想


<あらすじ>


経理部内で巻き起こる問題と、それに立ち向かう経理部である主人公森若沙名子とその周りの物語。お仕事、日常、コメディ系。



<感想>


まず、文庫本であり、短編(といっても、話は続いている)であるところが読みやすい。

経理がメインというのも意外と珍しい気がする。


週末の楽しみはレンタル映画と、天天コーポレーションの入浴剤、パラダイスバス。それから土曜日の夕方、帰りがけに買うお寿司

15ページ

主人公、沙名子の休日の始まり。
この短い文章だけで彼女が何に重きを置き、好ましいと思っているかが垣間見れていい。

会社にも、他人にも。与えた以上のものは求めず、求められた以上のものは与えない。

沙名子はイーブンという言葉が好きである。フェアという言葉よりもわかりやすい。入っていくものと、出ていくものが同じであること。差し引きゼロ。すベてにおいてどちらの負担にもならないこと。

19ページ

現状に満たされ満足している様子。
その後も続く休日の前の夜のくつろぎ感と穏やかさがいい。
その考え方も過ごし方も見習いたいほどである。


だが、ここに突如いつもとは違う前ぶれが起こるのだった。


後日、営業部員の山田が不思議な経費の処理を依頼しに来る。

経費にまつわる謎と、恋愛絡みか否か。
1話ではまだまだわからぬ様子。



<私なりの解釈>

今回の主人公はバリバリ仕事をこなすタイプ。
性格も長女タイプであり、しっかりもの。
それでいて、年齢=恋人いない暦ではあるものの当人は自分の暮らしに満足している様子。

そんな仕事ができて落ち着きのある彼女がどんなふうに問題に立ち向かってゆくのか。彼女に変化は起こるのか。
事件の続きも彼女の生活の続きも楽しみである。
そして、経理についても初心者ながら学べたらよいと感じる。

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