看取る ~看護の志事~
彼は一人で逝こうとしてた
…あんただけだよ
こんなにやってくれるのは
あなたはそれだけ
人に委ねることをせず
自分を律し続けてきたんだ
ひとつだけ弱音を吐いたのは
…このまま静かに寝てしまいたい
何もかもできなくなって
絶望に打ちのめされたら
何も持たない自分を認め
全てを委ね
感謝に変わる
プライドも何もかもを
手放したとき
あなたは
ひとりじゃないことを知る
彼は
一人で逝かなかった
全ての愛を
知ったから
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