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組織設計事務所サラリーマンでありながら、バックパッカーとして「旅をしながら働く」実証実…

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組織設計事務所サラリーマンでありながら、バックパッカーとして「旅をしながら働く」実証実験3年してました。渡航国数は世界107ヶ国。多拠点居住してます。夢は死ぬまでに世界のすべての風景を見ること。ワークスタイルデザインをしながら文化人類学を学んでいます。エスノグラファーになりたい。

最近の記事

駅の階段を降りられなくて困っていたところを助けてくれた人が夫になった話

「夢があるね」って言われている。 私も、それは否定しない。そのとおりだ。 これまで好き放題に生きてきて、 30代後半にもなって、 7歳も若くて心身共に健康的な夫と、 自分の理想形で婚姻関係を実現できて。 一種のサクセスドリーム物語だねって。 そんな夫との、出会ったときの話。 結婚式のときにだけ履くヒールの靴夫との出会いは数年前の夏の終わり。 今では落ち着いたものの、20代後半から30代前半までは、友人・同僚・先輩・後輩たちの結婚式ラッシュが長い間続いて、かなりのプライベ

    • 旅の目的地をください

      2004年3月 初めての海外・アムステルダムに降り立った。 2006年3月 初めての一人旅で、中国を縦断した。 2008年3月 社会人になってからも大型連休でのバックパック旅を続けた。10年で行った国は30ヶ国程度だった。 2013年12月 一級建築士を取得。試験から開放され、ダイビングを趣味とするようになる。 2016年5月 熊本地震のボランティア活動の際に、佐賀県に行った。47都道府県を制覇。※佐賀県は夫の出身県 2018年3月 世界中を旅しながら働く実証実験を

      • 結婚することになった、嘘みたいな実話

        2019年のある日、大阪から東京に来るということで、久々に会った夫に、私が切り出した。 「精子提供者にならないか」と。 97歳で亡くなった祖母の人生の終末期を、ここ数年かけて観察していて、色々と思うところもあり、子どもを産む人生が、今から舵を切れば、ギリギリ可能性があるかもしれない。そう考え出したからだ。 祖母の人生の終末期に関しては、こちらからどうぞ。 30代半ばから挑戦し続けた『旅をしながら働く』実証実験が終わったあと、私は人生で何に挑戦する人であろうと考えた時に

        • オンラインで難しいのは雑談でもブレストでもなく、結婚報告だった

          コロナ禍になってリモートワークが普及して、在宅勤務の普及とともに、本社オフィスへの出社率が10%だの20%だの言われている。 そんな中で働く場をつくり続けている人間として、「リアルな場の価値はなにか」という講演会やブレストに、大変よく呼び出された。 そんな2020年だった。 リアルでしかできないこと、それは即ち『結婚報告』リアルでしかできないこととして、そこら中で「雑談」だの「ブレスト」だとか「共創」なんて言われてきた。 まぁ、それには概ねアグリーなんだけど、「雑談」は

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          定額給付金で結婚指輪を買った話

          私たちは婚姻届というものを書いていない。 もし自分が婚姻届を書くとしたら証人は誰にしようか。 先生にお願いしたいな。なんていうことを、 人生の中で考えたことがない訳でもなかった。 20代後半頃からSNSにかなりの頻度で上がってくる、 市役所の前で婚姻届を二人で持って記念撮影、 なんていう姿に憧れがなかったわけでもないし。 まぁ、写真はさておき、 やっぱり婚姻届は書いてみたかった。 1つのプラチナを延ばしていく。塊、美しい。 住民票というものの効力私たちの手元にあるも

          定額給付金で結婚指輪を買った話

          結婚にまつわるあれこれ全部、前提を疑ってみた

          結婚願望はそれほどなかったけれども、ハネムーンに行くとしたら砂漠がいいなとか、砂のサラサラ音以外になにもない空間で、地平線までビッシリの星空を見て過ごしたいなとか、考えたことがない訳でもなかった。 結婚願望はそれほどなかったけれども、結婚式を挙げるとしたらパラオのカープ島を貸し切って、昼からダラダラと飲んだり踊ったり、行きたい人だけ潜りに行って、現地集合・現地解散にしたいなとか、考えたことがない訳でもなかった。 内祝いは軽くて荷物にならないものがいいとか、両家顔合わせは豆

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          Xジェンダーを自認した時

          30代になってから、自分の性に対してモヤモヤすることが多くなってきた。 灰色のどんよりした雲がかかっていたように感じていた。 あるときに自分はXジェンダーというもので、 それもGender Neutral(中性)というものに分類されると自認した。 その時の話。 ジェンダー・ニュートラルといもの一般論的に正しくないのかもしれないけれど、私が感じている感覚を表現してみる。あくまで個人的な主観なので、一直線上に示すものではないかもしれないけれども、分かりやすいのでひとまず。

          Xジェンダーを自認した時

          名前があって、そこに愛がある

          私の苗字は日本に190人しかいない。 190人しかいないのに、同姓同名(漢字まで一緒)が、この世にもう一人いるらしい。(Facebook調べ) エゴサーチしてみると、私よりもおそらく一回り若い、兵庫県の女性がヒットする。実在するのかは未確認だ。 もし本当に実在したのだとすると、ものすごい珍しい名前にも関わらず、エゴサをするとヒットするのは旅人なのか建築士なのか分からない謎の人(=私)ばかりで、うんざりすることもあっただろう。 もし生きているうちに彼女に会えたなら、「な

          名前があって、そこに愛がある

          日常と非日常の交互浴|インスピレーションを最大化する方法

          水風呂が大好きだ。 女子が好きな炭酸泉や薬膳湯やミストサウナには目もくれず、あつ湯と水風呂を3回ずつ交互浴するのが最高の入浴方法だと思っている。 水風呂にめざめたのは高校時代、4泊5日のバスケ部の夏合宿でのこと。 公立高校らしく、ボロボロの校舎の教室に雑魚寝するスタイルだった。 朝練・午前練・午後練・夜練を繰り返し、煎餅布団で泥のように眠る毎日。夜練から夕飯までのわずかな休息時間に、近所の銭湯へ行くことが唯一の楽しみだった。 あつ湯と水風呂の2種類しか浴槽がない昔ながら

          日常と非日常の交互浴|インスピレーションを最大化する方法

          サラリーマンこそワーケーションをしよう|はじまり編(会社に提出した企画書付き)

          NAD (Nikken Activity Design lab)の梅中です。 NADは、日建設計の新規事業チームとして8年目を迎えた2020年、ダイレクターとして新たに勝矢武之を迎えました。 これからNADでメンバーとともにやっている活動と、建築や場のデザインから見た世界の現在を発信していきます。 私は、世界102ヶ国を旅をしながら働いてきた経験をもとに、今の時代を生きる上での「ワークスタイルデザイン」と、近年テーマにしている「エスノグラフィー」という調査手法を中心にお

          サラリーマンこそワーケーションをしよう|はじまり編(会社に提出した企画書付き)

          97歳、人生最後の旅

          緊急事態宣言が明けた初めての週末なのになんだかもやもやする気分なのは、2020年5月31日という今日が祖母を散骨するはずの日だったからかもしれない。 2019年9月に97歳で祖母が他界した。 その3か月前に、祖母と旅をした。 ずっと書きためていた、97歳で祖母が人生最後の旅をした祖母の話をいつ外に出そうか、いや出すまいかと思いながらタイミングを伺っていたら長々とここまで引っ張ってしまったけど、今日がラストチャンスと思いアウトプットしておこうと思う。長くなりますがあしから

          97歳、人生最後の旅

          リアルな場の価値は変わらない

          リアルな場の価値は変わらない。 変わらないどころか、これまで以上にリアルな場の価値は高まる。 なんてことはうそで、いやうそっていう訳でもなくて、全国民のリモートリテラシーが高まったことでリアルな場の価値がゼロになってしまう世界がくるかもしれないし、 何もなかったようにこれまで通りに戻るかもしれない。 1つだけわかっていることは、誰も未来は分からないということ。 ただし、未来が分からなくたって、そこに「ありたい姿」像とそこへ向かう意思があれば誰だって何にだってなれる。

          リアルな場の価値は変わらない

          旅は終わらない | ガラパゴス諸島編

          長らく夢として描いていた南米大陸旅を実現し、気づけば帰国して2ヶ月以上が経過していたんだけど、最後のガラパゴス諸島編を記事にしていなかったので重い腰(指)を上げる。 GWに日本にいるのは、熊本地震の時に被災地支援に行っていた2016年以来らしい。ガラパゴスの現地で文章を書いていたのだけど、帰国後どんどんと事態が変わっていき、みるみるとbeforeコロナのことを表に出しにくくなってしまった。色々と考えていることは現在noteを整備しています。stay homeのおともに、

          旅は終わらない | ガラパゴス諸島編

          旅をしながら働く | ボリビア・ペルー編

          (2020年2月20日の記事を転記しています。) 絶海の孤島から南米本土に戻ってきたのでここからは一気に南米大陸太平洋側を駆け上がる。大西洋側はゆっくりとすべて陸路で国境を越えて南下してきたが、ここからは猛烈スピードUPしてバシバシと空路で移動。サンティアゴでWi-Fiルーターが天に召されたので不確実な移動を避けたかったし、高地に行くので体調を最優先したかったし、日本が稼働してる時間帯の夜間には安定した環境を手に入れたかったので、出来るだけネットワーク環境を失わないために宿

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          旅をしながら働く | イースター島編

          (2020年2月17日の記事を転記しています。) 1月最終週はリフレッシュ休暇が終わったのでチリの首都・サンティアゴで新年のワークスタート。ちょうどそのタイミングでオープンするワークスタイリング新規旗艦物件があったので、チームメンバーに行ってもらってミーティングを行いがてら初日の様子をリモートでお届けしてもらう。 サンティアゴにはこの旅最長の4泊して、余裕を持って仕事の立ち上がりを迎えようと思っていたが、不運続きで散々だった。 SIMカード買ったが使えない、パタゴニ

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          世界100カ国を渡航して思う、働き方の未来

          昨年末WORK MILLさんにインタビューして頂いた記事がWEBマガジンに掲載されました。同時に渡航100カ国目、この実証実験をはじめてから51カ国になりました。 働き方の実証実験として「旅」を取り入れる挑戦(前編)特別なことはしない。会社員でありながら「年間150日を、旅をしながら働く」を実践するために行ったこと(後編) とても分かりやすくまとめてくれたインタビュー記事を客観的に眺めたり、その後の編集長や記者さんや記事を読んで下さった方々とのやり取りで改めて気づかさ

          世界100カ国を渡航して思う、働き方の未来