駅の階段を降りられなくて困っていたところを助けてくれた人が夫になった話
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駅の階段を降りられなくて困っていたところを助けてくれた人が夫になった話

「夢があるね」って言われている。
私も、それは否定しない。そのとおりだ。

これまで好き放題に生きてきて、
30代後半にもなって、
7歳も若くて心身共に健康的な夫と、
自分の理想形で婚姻関係を実現できて。

一種のサクセスドリーム物語だねって。
そんな夫との、出会ったときの話。

結婚式のときにだけ履くヒールの靴

夫との出会いは数年前の夏の終わり。
今では落ち着いたものの、20代後半から30代前半までは、友人・同僚・先輩・後輩たちの結婚式ラッシュが長い間続いて、かなりのプライベートを結婚式への出席に使っていた頃。

その日も、友人の結婚式が開かれた、その帰りだった。

私は、誰かの結婚式の時にだけ、お化粧をする。
だから、就活の時に買った化粧道具を今でも使っている。いつまで経ってもなくならないし、新しいものの買い方が分からないから。

化粧しなくてもいいじゃん、っていう話もあるんだけど、やり方を忘れないように、定期健診みたいな感覚でしている。もう忘れちゃってもいいんだけどね。

と同時に、誰かの結婚式の時にだけ、ヒールを履く。
普段はぺったんこの靴しか履かないので、いつまでも傷まないから、ずっと同じのを履いている。

ヒールなんて履かなくてもいいじゃん、っていう話もあるんだけど、さーて今日はふくらはぎでも鍛えるか、という気持ちで、履いている。

その日の式は、遠方で開かれたし、駅からも結構歩いたし、帰りの電車に乗った時点で、かなりふくらはぎを鍛えた感があった。

新橋の階段を降りられなかった

やっと都内に帰ってきて、
JRから東京メトロ銀座線に乗り換えのとき、
新橋の階段が思ったよりも角度が急で、
「あれ、これどうやって降りるんだ」
ヒールを履いての階段の降り方が分からずに、
呆然と困って立ちすくんでいた。

それから意を決して、
手すりを握って、一段一段、
変な格好で降りていたと思う。

その時に「大丈夫?」と声をかけてくれたのが、今の夫である。

結婚詐欺を疑っていた

新橋の階段で声をかけられて、助けてもらって、話し込んで、お互いに話がおもしろかったので、連絡先を交換した。
ひさびさのヒール疲れでへとへとで、階段を降りれないなんてことある?!って思うとおかしくって、私は怒涛のようにあれこれと、話をしたんだと思う。

その後も、ある一定のスパンで連絡が届くようになった。私もブルーカラーの知り合いが出来たことが嬉しくて、色々と話を聞いたり、観察できるのを喜んでいた。

前述の通り、匂いや声色などに違和感がなかったので、気が向いた時に連絡して会う、という関係性を続けていた。

あまりに夫が好意的で、清らかな感情で接してくるので、結婚詐欺なのか、と思っていた時期もあった。

忙しいかもしれないけれど、それほど収入が低い訳でもなく、心身ともに健康で、清潔感のある長身の20代後半の男の子が、週1日しかないわずかな休みを使って、会いに来る。

私のようなものにこの子がここまで好意的なのは
「なにか裏がある・・・結婚詐欺か?」と思うと腑に落ちた。そう、ときどき冗談のように本人にも聞いていた。

「違うよ」と笑って返していた。

料理だけさせてくれる専業主夫が欲しかった

一緒に多拠点生活をする中で神社に行ったとき、何をお願いする?と聞くと、必ず、「金運UP!お金大事!選択肢を狭めなくて済むから。」と言うので、「元・結婚詐欺だからね。笑」と言うと、「まだその疑いかかってんの?笑」というやり取りをする。
一番好きな七福神は恵比寿様だし、仕事が上手くいった時のご褒美はエビスビールのことが多い。

と言いながら、夫婦の財布は完璧に管理してくれているし、お金周りのことにとても詳しい。マイナポイントとかネットバンクとか、領収証やふるさと納税の提出資料とかの整理整頓が上手。思考がロジカルで分かりやすいし、それだけでありがたい。

今だって、自分の財布、二人の財布、投げ銭ハネムーン返礼品用の財布、の3つと、それぞれのpaypayだの何だのを完璧に管理している。(私はいつも手ぶら)

私はかねてから、「料理だけさせてくれる専業主夫が欲しい」と冗談で言っていた。
近頃の夫は順調に家事を覚えているし、出来ることが増えると楽しそうだし、求められると嬉しそう。他人に職業を聞かれたときに自分のことを「僕は妻のドライバーです。」と自慢気に言うこともある。
よしよし。いい調子。

たまには嫌いなヒールも履いてみよう

ヒールはやっぱ疲れるし嫌いだけど、ときどき履くのも悪くない。

あらゆるものごとを、毛嫌いせずにたまには試してみよう。
年を重ねて味覚が変わって、嫌いだった食べ物が好きになったりするし。
そういう話でした。

次にヒールを履けるのは、いつになるだろう。

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本記事は、ディスタンスを取りながら結婚報告を行い、参加型ハネムーンと選べる内祝いをお届けする「投げ銭ハネムーン」に関する内容です。

気になった方は、覗いてみてください。


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組織設計事務所のサラリーマンでありながら、現役バックパッカーとして「旅をしながら働く」実証実験3年目。渡航国数は世界102ヶ国。多拠点居住してます。夢は死ぬまでに世界のすべての風景を見ること。ワークスタイルデザインをしながら文化人類学を学んでいます。エスノグラファーになりたい。