オンラインで難しいのは雑談でもブレストでもなく、結婚報告だった
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オンラインで難しいのは雑談でもブレストでもなく、結婚報告だった

コロナ禍になってリモートワークが普及して、在宅勤務の普及とともに、本社オフィスへの出社率が10%だの20%だの言われている。

そんな中で働く場をつくり続けている人間として、「リアルな場の価値はなにか」という講演会やブレストに、大変よく呼び出された。
そんな2020年だった。

リアルでしかできないこと、それは即ち『結婚報告』

リアルでしかできないこととして、そこら中で「雑談」だの「ブレスト」だとか「共創」なんて言われてきた。

まぁ、それには概ねアグリーなんだけど、「雑談」はLINEやメッセンジャーでも意識的にやろうと思えば出来る。

「ブレスト」はリアルであれ、自分で予め仮説やアイデアを立ててから行う必要があるので(手ぶらで集まってブレストしようとする人が時々いるのだけど、それは本来のブレストではない)、アイデアや仮説を立ててそれを共有することはオンラインでも出来る。絵が描けたらなおよしだが、私はちょっとだけ絵が得意だ。

お互いに能力があればむしろオンラインでテンポよく展開した方がアイデアの切れ味も良い、という実感は2020年で感じる人も多かったのではないか。

やり方次第ではオンラインでも多少代替えできることだと感じているし、おそらくそういったサービスやシステムが2021年、次々と世の中に出てくるだろう。

「共創」する場というのは、まだリアルに分があるけれども、オンラインでも共創してみたい欲や渇望みたいなものは醸成できるし、肉体的に同じ場所に存在し空気を吸うことだけに甘んじず、リアルとオンラインの融合が鍵になるだろう。
これからそういった場をつくっていくことが、私の本業でもある。

しかしこれだけは違った。「結婚報告」である。
結婚に限らず、プライベートの報告はとても難しかったのではいだろうか。

オンラインで出来ない「ちょっといいですか」

さらには、法律婚であれば会社の登録上で申請が必要であるが、事実婚なのでその機械的な手続きはない。
手続きもないので「結婚休暇」もなければ「扶養家族」も存在しないのだが。そんなもの微々たるものなので、特にいらない。

週次でオンラインミーティングをしていたとしても、大体時間ギリギリまで話していたりするので、会議の終わりに「ちょっといいですか」とわざわざ時間を止めて報告するのも申し訳ないし、ずっと出来ずにいた。

それに一番に報告すべき役員ほど、会社に出てこないし、出てきたとしても私のような者と1対1で話す時間がない。

ようやくチャンスが訪れたのは8月のこと。

これまたどうしてもリアルでしかできないこと=採用試験で同席を求められ、その面接後に報告をした。

上司らしくて笑えるのが、第一声が「コロナ婚か」で、
そのあとすぐに「誰が知ってるんだ」と言われた。

今のところは恋水だけだと言うと、「分かった、じゃあ誰にも言わない」と言った。こんな時代だからこその情報統制が極めて上手い。さすがだ。

一番上の関係者に報告が出来たので、同日中にチームの中核メンバーに対面で報告した。もし夫の身に何かがあった時に、仕事のカバーをお願いするかもしれない可能性がある人にだけは、伝えておきたいと思ったからだ。

例えばこんなご時世だし、夫が感染したときに(夫は私にしか接触していないので可能性は低いと思うが)、「実は…」と切り出していたら初動が遅れる。濃厚接触による対応に入るのか、とりあえず祝うのか、感情の大渋滞にならないように。

あの3人の、大狐につままれたような顔は、私にとって2020年のハイライトでもある。

旅先からはじめる結婚報告

4月以降は月1回程度しか本社に行かず、月の半分は東京にもいないため、それ以上に仕事関係者に報告するタイミングは訪れず、旅先で会った人から報告するという半年間だった。

20年以上会っていない札幌時代の中学バスケ部の同級生にはじまり、富良野でカフェレストランをやっている東ティモールで1度会っただけのイケてる夫婦、震災以降ずっと釜石に行くたびにお世話になっているゆーろくん&あすかちゃん夫婦、山田町で二人の写真を唯一撮ってもらった詩歩ちゃん、十和田にいる大学の同級生・りょうちゃんなど。

私が上手くアナウンス出来ないので、突然連れていくというスタイルだったのだが、もれなくビックリしながら受け入れてくれるみなさんと、なんの文句も言わずにその場を楽しんで、すぐ誰とでも仲良くなれる夫に感謝しています。

答えが出せなかった、結婚報告の形

結婚式やハネムーンや内祝いに対する問題提起は明確に出来るものの、これからの結婚報告の形については、あまりアイデアも答えも出せなかった。

けれども、これも一つの自分たちらしい形だったかなと思う。

これからも、どっかの街で会える人がいたのなら、感染対策をばっちりした上で、同じ時間を過ごせればと思います。

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本記事は、ディスタンスを取りながら結婚報告を行い、参加型ハネムーンと選べる内祝いをお届けする「投げ銭ハネムーン」に関する内容です。

気になった方は、覗いてみてください。


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組織設計事務所のサラリーマンでありながら、現役バックパッカーとして「旅をしながら働く」実証実験3年目。渡航国数は世界102ヶ国。多拠点居住してます。夢は死ぬまでに世界のすべての風景を見ること。ワークスタイルデザインをしながら文化人類学を学んでいます。エスノグラファーになりたい。