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旅をしながら働く | ボリビア・ペルー編

(2020年2月20日の記事を転記しています。)

絶海の孤島から南米本土に戻ってきたのでここからは一気に南米大陸太平洋側を駆け上がる。大西洋側はゆっくりとすべて陸路で国境を越えて南下してきたが、ここからは猛烈スピードUPしてバシバシと空路で移動。サンティアゴでWi-Fiルーターが天に召されたので不確実な移動を避けたかったし、高地に行くので体調を最優先したかったし、日本が稼働してる時間帯の夜間には安定した環境を手に入れたかったので、出来るだけネットワーク環境を失わないために宿選びの方針も変えた。

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いつも10段階で7ぐらいのそれなりなリスクヘッジをしてきたけれど、リスクヘッジモードを最高レベルにギア変換し、この頃には大体の行き先の情報が集まっていたので勢いよく帰国までの全工程を確定させてGoogleカレンダー&MAPに落とし込み、スマホさんの仰せのままに肉体を移動させていれば成田まで辿り着けるように整えたので、オンラインタイムは仕事に打ち込める環境になった。
スマホが紛失・故障したら一貫の終わりなので5分に1回くらい確認してるのはいつもどおり。手帳にも便名や時間をすべて転記して無用な心配もしないように慎重に。

チリ国内はLCCが頻発していて、3時間フライト区間でも3000円台の航空券がある。あんなに細長いけど空路移動が時間もコストもお得なので迷わずフライトを選択。しかしチリからボリビアへは徐々に高度を上げるためにサンティアゴから国境付近のカラマまで飛行機で飛んで、そこからバスでボリビアへ陸路で抜ける選択肢を取った。なにより健康が第一だしね。

数年前にチベットで高山病にかかり、何も喉を通らず一晩中眠れず頭痛と吐き気に苦しんだ(そして治療に4万円も取られた)苦い記憶があるので、出国前に東京駅で処方してもらった予防薬を真面目に前日からきちんと服用して万全の体制を整えたので、階段やキツい坂道を登ると少し息が上がるくらいで十分耐えられた。しかし高山病薬の離尿作用も同時に強力な効果を発揮して、長距離移動が恐怖に…

最強の三半規管と、1日1〜2食でも十分足りる小さい胃袋と、エコノミー1席でも横になって眠れる柔らかい股関節とコンパクトな身体を保有しているが、トイレが近いのは圧倒的に不便だなぁ。これから歳を重ねるごとにさらに近くなるだろうし、なんとか矯正出来ないのかなぁ。。

ということで、日中(移動中に寝るまたはインプット)→夕方帰宅(入浴&洗濯)→夜(夕飯&メールチェック)→少し寝る→深夜(Wi-Fi最強時間帯に仕事)→少し寝る→早朝(メールチェック&返信)→朝が来る
みたいな3重生活を繰り返していたのでこのまま帰っても時差ボケないんじゃないかな…いや、そりゃないか。

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ペルーとボリビアはダッシュで駆け抜けたんだけど、間に飛び石4連休が挟まっていたので上手いこと休日を使って超コンパクトにウユニ塩湖とマチュピチュにも行けた。もはや興味なさ過ぎて飛ばそうかと思ってたけど、まぁ休日のいい過ごし方にはなったかな。クスコにはコワーキングもあるので普通に良好な環境で仕事にも打ち込めたし。

天皇誕生日にレインボーマウンテンに行こうとツアーに申し込んで、時間通り約束の朝5時に迎えに来たバンに乗って辿り着いた先が、全然レインボーじゃない神秘的な湖だったことを除けば、なかなか上手く旅と仕事を両立出来たんじゃないかなぁ。レインボーはまた30年後くらいの乾季にでもリベンジしよう。またいつかペルーに来なさいってことよね。それまでにナスカの地上絵は消えちゃってるかもしれないけれど。

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ウユニまとめ
・小さな街のわりに宿も豊富でのんびりしてて足元を見ていない感じで好感度が高い。
・Wi-Fi微弱説があったがきちんと選べば異常なほどサクサクで鬼のように集中して仕事できた。
・日本人向けツアー会社が2社だけあり、鏡張りは日本人しか興味ないからそこに行かないと鏡張り見れないよ、と言われていたがそんなことはない。欧米人も南米人もみんな大好き鏡張り。
・ちょうど卒業旅行シーズンに差し掛かってるしキャピキャピの女子大生とかと一緒に強制的にトリックアートさせられるのが怖すぎてチリ人御用達のツアー会社を利用したが、みんな朗らかで人が良くて正解だった。
・一応雨季だったんだけど水が張っているのはおよそ1%くらいの部分で、全ツアー会社がサンセットとサンライズにそこに集まるので轍も出来てるし、永遠に一面鏡張りみたいな世界ではなかった。
・写真と体感がこんなにも違う世界最大の実例だと思った。
・しかし中国人が一人もいない。逆に目立つのが韓国人。これ以降ガラパゴスで同じ飛行機だったタツさん以外、日本人には遭遇しなかった。

マチュピチュまとめ
・ウユニの雨季に合わせるとどうしても天気が悪い時期になる。ウユニからラパスへの飛行機は200人くらい乗れるのに20人しか乗っていなかった。みんなバス移動なのかな?
・クスコの天気が悪いとかでラパスからクスコへの飛行機が搭乗ゲートをくぐって乗りかけたのに2時間ほどディレイした。
・クスコからマチュピチュに行くには大きく分けて2つのルートがあり、①ラグジュアリー電車で150ドルほどかけて行く、②バスで近くの村まで行って線路を3時間かけて歩くの2通り。
・時間がないし線路を歩くのはたぶん耐えられないので迷わず電車を選択。毎日頻発していて前日夜に予約したが余裕だった。しかもプロモーション価格とやらで30%オフになっていたので中級クラスの車輌にも関わらず往復100ドルかからずに行けた。
・天候がぐるぐると変わるので一概には言えないけど私の時は13時までは晴れててその後は雨。傘をさしていたら怒られたのでポンチョ必携らしい。ちょっと早めの到着にしておいて良かった。
・往復どちらかは窓際になるらしいがプロモーションだったのでどちらも通路側。しかも往復両方とも同じ3人家族と同席になり、帰りの電車で顔を合わせた時はお互いはにかんだ。笑
・中級クラスだったので1.5時間の電車内で飲み物と軽食が出された。復路では不思議なダンスタイムやファッションショータイムがあり、誕生日の人にケーキのサービスまであった。ペルーレイルすげぇ。
・クスコがずーっと薄ら寒くて珍しく風邪を引いた。昨年ザンビアで風邪をひいて薬もなくご飯も自炊できず絶望したので今回はちゃんと風邪薬といざという時のお粥やスープを荷物に忍ばせていたため、回復が早かった。体調のリスクヘッジも大事よねやっぱり、、
・ピークは過ぎたけど未だにむせているため、成田の入国審査がめちゃくちゃ心配。。そして毎年1月末から花粉症対策していたが今年は無防備な状態なので花粉が一番怖いです…

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てな訳でこれから29時間かけてメキシコ経由で帰国します。結局ブラジルでのスキミング事件とアマゾンで変な虫に襲われたぐらいで、とても快適でクリエイティブな旅だった。すべての飛行機が事前チェックイン出来るし宿もキレイで豊富だし、たしかに英語あまり通じないけどGoogle翻訳あるし、スペイン語も基礎中の基礎ぐらいは話せるようになった。きっとすぐに忘れちゃうんだろうけど。クレジットカード止められたりルーター壊れなければあまり緊張感なくゆるゆると過ごしてしまったかもしれない。

借金をした先輩と母親には、お土産をしっかりこしらえて、取り急ぎ入国審査で拘束されないことを願ってます。(もう早く帰りたいんだけど、コロナ怖すぎて日本に帰りたくない…)

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