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素晴らしきかな埃祓い  スパルタリハビリ合宿の始まり

目の前 一面 花畑

とうとう 招かれてしまったか….

巷の花屋でも ここまでは見れまい

ひたすら 
その景色を切り取る
厳つい顔のおっさん

ちょうど 携帯に メールが入る
何かが届いた

“お待ちして おりました”

...... 由実さん....って

......今は 電子チケットなんだ


周りは 昭和の香りがする

おじさんや おばちゃん達がいっぱい
いっぱい居る


良くぞ集めましたって…くらい
大騒ぎしている

なかなか 手に入らないチケットらしい
まして 初日….

真っ赤なお揃いのおばちゃん
三人組が 声をかけてくる

”この前で 写真を 撮ってくれない?”
はいって 携帯を 手渡される

せっかくだからと 構図とポーズを
言って 撮ってあげる。

写真を 観た三人は大興奮している

その間に

会場に 入る 

小さなステージに パイプ椅子

段々と 会場が 埋まる

混み混みは 大の苦手
ここに 辿り着くまでで フラフラで

エネルギー切れを お越しそう
そう 倒れそうである

静かに 始まった
気が付いたら ステージの片隅に
由実さんが 立っている。

語り出す…

“酸欠で 倒れそうだったら 救急車呼んでくださいね”

それは 私だなって…

手を挙げそう


歌が始まる 

皆が一斉に立ち上がる
まじですか?
周りは 壁.....
おじさん おばちゃん達が揺れている


ぶったまげる ずーっとずっーと
メドレーで 歌い続けている。
30分 40分 
歌い続け…..

目の前に 居る由実さんは
宇宙人か 魔女か?
抜けのいい おばさんか?

50周年って.....

皆が 圧倒されている。
勿論 私も

一番愉しんでいるのは 由実さんだ。


“救急車 呼びましょうか?”

皆が 一斉にウケる

“お願いしますと” 手を挙げそう....


何時迄も メドレーが終わらないと呟く

また ウケている
息を切らした おじさん おばちゃん達


なんやら恒例のお作法が あるようで
お気に入りの 曲を 一曲選び
手を挙げて 当てられたら
舞台に上がり

由実さんが 歌うと…

皆が手を あげる。

はい そこの 手を広げている
貴方….

視線と 指先は こちらを向いている。

え? 俺?
当たった?
まじかよ….

コロ ワクチンで 10万人に1人の
ギランバレーに 大当たりするんだから
…..

やっぱり 持ってるな〜って

台本は noteの中にいくらでもあるから

……

前に座るお兄さんが 語り出す….

.......

周りの空気感が変わる…
嫉妬だな

お兄さんの提案は 却下され

左手に座る 語りの上手いおばちゃんが
ステージへ….

そんな やり取りの三曲

やっぱり 嫉妬のオーラは凄いな…

周りのおばちゃん達のアピールが
凄いのが 良くわかった。

これは 当たらなくて良かった…

それにしても 
このステージは 凄い凄い

ブリザードが 始まると
会場は マハラジャか?ってくらい
ミラーボールが クルクル ピカピカ
昭和のおじさん おばちゃんが
踊り出す 

“なんか 会場揺れてない?”
椅子につかまっていないと 
倒れそう
(揺れてなかったそうです...)

以後 ずっと 椅子につかまって….
(筋力無い 私が揺れていたようで…)

いゃ〜 誰もが 圧巻された
ステージ

皆さん 負けとれないね〜
元気もらったと 話だす。

閉演のアナウンスが流れても

アンコールも 終わらない

卒業写真で 締めくくり...

おじさん おばちゃんは 
由実さんに 恋をしている


私は ギランバレーに恋をしてる

もうフラフラで 倒れそう

招かれた由実合宿は 超絶スパルタ...

三時間も…..

理学 作業 言語 全てのスパルタリハビリ

すっかり 溜まり溜まっていた埃が
祓われたようで
身体が軽い....
(大汗 ダラダラだったし)

これで やっと 雪原に
スキーを担いで デビュー出来るぞって

腹が減る減る....

宿の前
ラーメン屋へ

平成生まれの おにいちゃん おねーちゃん達が 賑わしい


スパルタ由実合宿の始まり

一通のメールから
スパルタリハビリ合宿が始まる

平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲

ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション

昭和の香りの人がいっぱいの令和の 苗場

粋なおばちゃん由実さん
令和を 自然体で 生きていくための埃祓いと
自然なエネルギーの流し方を 伝えてくれた

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