ウキワ ヨダレ

アナタの好きだった玩具は何ですか? イラストはこちら → https://www.i…

ウキワ ヨダレ

アナタの好きだった玩具は何ですか? イラストはこちら → https://www.instagram.com/hmd.toshiki/

最近の記事

  • 固定された記事

これでわかる!ワンランク上のAmazonショッピング学<上級編>

12月にロサンゼルスに引っ越してきました。 ロサンゼルスというのは不思議な街で、歩いているだけで頭がハッピーになります。 一面のヤシの木、ギラギラ照り付ける太陽、多すぎるガソリンスタンド! 12月だというのに、パーカーを着て外に出ると、汗が出てくるほど暑いのです。 クリスマスツリーの前を、Tシャツ姿のティーンエージャーがローラースケートで走り抜けた光景が印象的でした。 新天地に来た私は、新しい趣味を見つけました。 ではその趣味とは何か? スケボー? ドライブ?

    • 付け合わせのサラダ

      キュウリという野菜は、決して万能野菜ではない キュウリと言えば、シャキシャキとした食感から、冷たい料理で重宝される野菜である 冷やし中華や棒棒鶏などの料理におけるキュウリの働きは大変素晴らしい そのキュウリを、普段とは違う視点から観察してみよう サラダと言うと、どのような具材を想像するだろうか? 日本のサラダシーンでは、キュウリ、トマト、千切りキャベツで構成された、いわゆるCTCサラダ(Cucumber - Tomato - Cabbage)を様々なシーンで目撃する

      • チキンの休日

        特に予定の無かったサンクスギビングは、ルームメイト達と過ごした ルームメイトの一人のお父さんがお家に来て、ヴィーガン料理を作ってくれた そのお父さんはサンクスギビングを娘と祝うために、フロリダからカリフォルニアまで来たのである シェアハウスに住人のお父さんが来るなんて珍しい気がするけど、凄く素敵な人だった チリからフロリダに引っ越してきて、自分の居場所を作った人 チリでは刺身を食べる時には、レモンを使うということを教えてくれた 別のルームメイトの人はボーイフレンド

        • シンメトリーの部屋

          “とりあえず必要だから買ってく”、これができない やっと引っ越すことができたのに、部屋のコンセプトがなかなか決まらず、家具を購入することができずにいる 貸倉庫に家具があるのだが、その貸倉庫の鍵は、日本の友達の家にある その友達に貸倉庫の鍵を国際便で送るように頼んだが、忙しいようで全然届けてくれない 今年の冬にカリフォルニアに引っ越してきた時、あまりに殺風景な部屋だった為、自分の空間らしくするため、黄色で家具を揃えてみた 貸倉庫には、黄色の椅子、ミニテーブル、ベッドシ

        • 固定された記事

        これでわかる!ワンランク上のAmazonショッピング学<上級編>

          無機質な図形

          月曜の朝からパースペクティブドローイング2のクラスがある このクラスでは、立体的にプロダクトや建築のスケッチを描く為に必要な基本的な技術を教えてくれるが、ひたすらに無機質な図形を描き続けるのは非常に無味乾燥に感じられる 自分の視点や感性が評価されるタイプの課題ではない 調子が良ければ日曜の昼から、大抵は夜になってから課題を始める 机には、マスキングテープ、トレーシングペーパー、プラスチックの定規 下書き用の鉛筆、筆入れ用の0.3mmのステッドラーのペン、補助線を引く

          無機質な図形

          また明日

          完璧に近いデートだった。 初めて会った相手と映画に行き、Wes Andersonの映画を観た。 二人で大きなボウルに入った、ハーブとバターのたっぷりかかったポップコーンを食べた。 この映画館ではお酒が飲めるので、彼女に一杯注文したが、アルコールが強すぎたらしく、僕が代わりに飲んだ。 映画館を出た後は、手をつないで予約していたレストランまで歩いた。 映画館から7分も歩けば、ビルとビルの間に、目印のネオンサインが顔を出した。 料理自体は普通だったけど、インテリアがおし

          漫画文化に影響を受けすぎたせいで、ずっと勘違いしていたことがある 少年漫画の世界では、魅力的な師匠やライバルやヒロインが勝手に登場する 主人公は作者によって設定された人間関係の中で、勝手に成長していく 人間関係という土台があるからこそ、主人公は試練と成長を繰り返せる 主人公を成長させる魅力的なキャラクター達は、主人公の意識の外から現れて来る しかし、そこが一番難しいところなのである “自分を成長させてくれる人達とどう出会うか” 20歳を過ぎたころにようやく、自分

          過去を始末する銃

          ゲームをしている時間は好きではない。 集中してプレイをした後、虚無な放心感で脳がぼんやりする。 ゲーム後の、あの虚無な感覚は、自分を裏切っている様で、ある種の中毒感をもたらす。 深夜のラーメンしかり、背徳感は快楽の本質である。 何かをしようと意気込んだ直後に、気づいたらゲームを開いていることもよくある。 それは可能性を秘めて賑わっていた建物が、廃墟になっていく魅力に近い。 何か可能性を秘めていた熱い時間が、無意味の暗黒へと蒸発してしまう。 若く才能がある自分の時

          過去を始末する銃

          Sprout

          2年ぶりに、モヤシを買ってきた。 10代の頃は、安っぽいイメージがあって、モヤシを買う機会が少なかった。 2限の授業が終わり、いつもの様に学食の券売機に並んだ。 修学旅行で滞在したシンガポールから帰ってきたばかりで、日本が少し新鮮だった。 ねぇ、ティンババティ。味噌ラーメン売り切れだよ。もっと早く来るべきだったね。 ほんと。じゃぁ、カレーにするよ。 カツカレーないから、普通のカレーにするよ? シンガポール旅行では、食について考えさせられる機会が多かった。 食と

          弱火

          お久しぶりです。お元気ですか? あぁ、身体の方は元気だよ。先生も元気そうで何よりだ。 えぇ、お陰様で。では、早速始めましょう。今日は患者さんが多いんです。 そうだな。先生、困った話なんだけど、聴いてくれるかい? もちろんです。 現実が非現実的になって、虚構の方が親しげに話しかけてくる。 実際に会ったり話したりししていない人たちは、いないも同じだろ? 現実に住んでいる人たちよりも、YoutubeやNetflixに映る人たちの方が近くに感じる。 僕は僕の隣に住む人

          バナナとザクロ

          ザクロは食べにくくて可食部が少ない。 バナナは食べやすくて可食部が多い。 2つの果物を使って、食べるまでの”動き”に注目してみたい。 仮に果物が、”人間に食べられるためにデザインされたプロダクト”だとするなら、この二つは対局の位置にあるように感じられる。 実際、僕たちが知るバナナもザクロも、長い時間をかけて品種改良されてきたものだから、デザインされたプロダクトと捉えることもできる。 ちぎる、むく。 これがバナナを食べるまでのプロセス。 凄くシンプルで、動作そのも

          バナナとザクロ

          +2

          薄っぺらい愛の膜

          薄っぺらい愛の膜

          +2

          ハーゲンダッツとスワンプマン

          一度溶けたハーゲンダッツは、二度とハーゲンダッツに戻ることはない。 滑らかな舌触りは破壊され、高度にデザインされた粒子の並びは完全に別のものに作り変えられている。 僕がブロンクスの家に住んでいたころの話。 外に行く機会が少なかった時期、ハーゲンダッツのアイスクリームをよく買っていた。 ある時、近くのデリで、バーボン&ピーカンナッツのハーゲンダッツアイスクリームを買い、僕はそのフレーバーをすっかり気に入ってしまった。 僕以外にそのフレーバーを買う人はいなくて、人気ない

          ハーゲンダッツとスワンプマン

          ハロウィンの翌朝

          この世界には売れ残りという概念がある。 ハロウィンで子供にお菓子を配ったり、パーティーでお菓子を出したりするとき、誰の手にも取られず、翌日まで余ってしまうお菓子が存在する。 2020年のハロウィンは、シェアハウスに住む同居人たちがパーティーを開いてくれて、僕もそれに参加した。 彼らが数日前から準備していたのは知っていたが、実を言えば、コスチュームを準備するやる気がまったくなかった。 というのも、友人のキノコ博士が、予定よりも早く日本に帰ってしまっためである。 彼に協

          ハロウィンの翌朝

          割れた陶器のチンゲン菜

          家族が住んでいる天草から半日かけて、車とフェリー、また車、お盆と正月年に二回、母は小さい私を連れて、実家の長崎に訪れた。 その実家から車で30分くらいの場所には、静かで落ち着いた商店街があり、母と私はよく買い物に行った。 商店街の真ん中にある、間接照明が何種類もあるタイプの、小さなアジア系の輸入雑貨屋。 母はお皿や香辛料なんかを買っていた気がする。 自分で買い物をするようになって気づいたが、そういった輸入品は、大きなお店よりも、小さな輸入雑貨屋の方が安いのだ。 私は

          割れた陶器のチンゲン菜