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プロダクト開発とグロース・マーケを体制化した話

前回の投稿ではビジネスサイドからのプロダクトマネージャー転向の話をしました。

また記事の中でも書きましたが自身でプロダクトマネージャー(*この記事ではPdMとする)をやっていくに当たっての存在意義として捉えているのが、ものづくりであるプロダクト開発とマーケ・グロースの一本化だと考えております。

その考えを体系化したのが、あるプロジェクトを成功に導くためのチームの体制化の話となります。
*タイトル画像参照元:mercan

本プロジェクトを自分はプロダクト側の責任者としての立場で参加していたのですが、まさにプロダクトアウトのみにならないためにはどうしたら良いかをスタート時点から考えていました。
本日は、本プロジェクトを通して、採用したプロダクトマーケティングマネージャー(PMM)のポジションに関して、書いていけたらと考えます。

PdMを初め開発チームからの立場から考えたときには、(陥りやすい観点は)開発要件や設計書通りに仕様を取りまとめチケットに落とし込めば、チームとしては後は開発を進めて出せ良いとなってしまう点です。ある意味では、リリースしてみないと本当の意味でのリアクションは分からない訳ですから。
では、リリースする前に、お客さまニーズを図る(捉える)ためには、どうしたら良いのでしょうか?

ある意味、スタート時はアーリーアダプターのお客さまが参入してくれる場合もあり、そのサービス(もしくはマーケット)が持つ瞬間最大風速が吹くこともあります。
仮にそこでもトラフィックが流れてこない場合は、本当にニーズがないか本当の意味でのサービス価値が理解されていないか、に大きくは分類されると考えます。
前者の場合は、解決策はピボットなど別のHowになると考えますが、後者の場合はリリース時に、お客さまに圧倒的に分かりやすく、すぐに理解できるかどうかが鍵になります。
それを解決するのが、デザインでありUI/UXです。

デザインとプロダクト開発チームが作りたい体験をお客さまに受け入れられるためにはそのブリッジを行う役割と具体的なKPI設定が必要となります。そこにプロダクトマーケティングマネージャー(PMM)のポジションを設け責任所在を明確にし、プロジェクトリードとリリース後のKPIトラッキングを遂行していくことで体制化を図りました。
デザインのパターン出しと同様に大事なのが、コミュニケーションプランとなります。特にオフラインも含めて体験設計が必要な場合は、オフライン側のユーザーストーリーを含めて、コミュニケーションを決めていくこととなります。

では、PMMとしてステークホルダーをまとめる為に、必要な項目は何になりますでしょうか?

1. WBS
 ・本来はプロジェクトマネジメントにおいて使用する項目ですが、PMM観点で言うとリリース前ではプロダクト・プロジェクトリリースのために、リリース後ではKPI積み上げのためのPDCAサイクルのフォーマット化のため
2. Communication plan
 ・オフラインオンライン含め、お客さまへの打ち出し角度・伝え方含めたトンマナ整理とデザインの画一化と引き出したいアクション
3.Customer engagement plan *CRM
 ・リリース後のEngagementのPDCAサイクルをデイリー・ウィークリーでチェックポイントを持つこと
4. KPI Reporting
 ・プロジェクトのリリースを持って目指しているKPIヒットを定期レポートするスキームとそれに基づいたファネル分析を用意する
5. KPI PDCA
 ・KGIを達成するためKPIがMECEな状態になっているかの証明と、その改善サイクルをスキーム化すること

パッと書き出すだけでもプロジェクト成功のための準備としてこれだけの項目があります。
特に3つ目に書いたどのようにお客さまをエンゲージさせていくかと、それをリリース後もPDCA回して改善していくチームを構成しておくことで結果は大きく変わってきます。

・PdM(プロダクトマネージャー)
・PMM(プロダクトマーケティングマネージャー)
・UX Lead / Designer(デザイナー)

そのチームを上記の3ポジションでトラインアングルを組むことで、改善タイミングを高速に回す体制を整えました。
ほぼ毎日、数字を見て、次の週の打ち手を考えたり、次の月の企画を考えたりとほぼ毎朝、修正を繰り返すことになります。
この日々は最初の頃は特にしんどく感じたり、手探りのような感覚になることもあるかもしれませんが、続けていけば少しずつ謎に思えていた部分も結果の数字と共に要素分解されて分かってくるようになります。この分かっていく作業をどれだけチームとして楽しめるのかもキーファクターとなります。
そして面白いもので、楽しめるようになってくると、自ずと結果が付いてくる可能性が高まると考えます。

ここまでのチーム構成によって、KGI達成のための各指標であるKPIヒットを狙っていける構造化が整います。
また次の機会に、このKPIツリーとファネル分析に関して書いていけたらと考えます。

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