ツユクサが咲いた。 あとで活けようと思っていたら、午後には花が閉じていた。 そういう性質の花だったのか……今度はもっと早く摘もうと思いつつ、 写真に撮って、母に見…
お雛様ですね。咲き始めたばかりの雪柳の向こうに小手鞠をさして、春の訪れを喜んでいます。色紙には「笑春風」の文字。ですが、今日の風は強くて冷たかったー! お雛様の…
124年ぶりに2月2日だった今年の節分。豆まきをしたあと残った豆で、抹茶味のカリカリ大豆をつくりました。煮詰めた砂糖をにからめて、抹茶をふりかけて、菜ばしでパラパラ…
「抹茶はどうやってつくられているのですか?」と時々聞かれます。 抹茶は碾茶(てんちゃ)を用いてつくられます。「覆い下栽培」といって、茶畑に覆いをかけて日光に当た…
お茶の稽古に通い始めて2、3年のころ、織部焼の兜(かぶと)の蓋置が水屋に出ていました。5月5日の子どもの日が近かったのです。 季節や節句ごとにいろいろなお道…
家の外では花々が次々と満開になり、自然界のしなやかさに目を見張ります。人間界もこんな平らかな春だといいのですが…。茶室にも「春の朝」という詩の掛け軸をかけました…
お茶の稽古を初めて1、2年が過ぎた頃、先生に言われました。 「古道具屋さんに、普段使いに良い茶碗が出ているから、帰りに見ていらっしゃいよ。十二カ月で一揃いのもの…
うららかな三連休の最終日。近所に買い物に出たついでに見た桜並木は三分咲きほどでした。日当たりのいいところは、きっともっと咲いているはず……。 夕飯のあと、桜のお…
uerin3
2021年5月16日 21:14
ツユクサが咲いた。あとで活けようと思っていたら、午後には花が閉じていた。そういう性質の花だったのか……今度はもっと早く摘もうと思いつつ、写真に撮って、母に見せる。「これ、ツユクサじゃないわよ。ツユクサは青い色の花だし、葉がまったく違うもの。アヤメかなにかでしょう。ツユクサは雑草よ」「で、でも、買ったとき、ツユクサって表示があったし…」押し問答になり、手持ちの本で調べてみたら、あっさ
2021年3月3日 22:25
お雛様ですね。咲き始めたばかりの雪柳の向こうに小手鞠をさして、春の訪れを喜んでいます。色紙には「笑春風」の文字。ですが、今日の風は強くて冷たかったー! お雛様の笑顔であたたまりたいほどの寒さでした。お雛様の向こう側には桃の花。元の禅語は「桃花依舊笑春風(桃花旧に依って春風に笑む)」というそうです。段飾りのお雛様には、桃の花が飾られることもありますが、通常は、左大臣の側には桜の木花が、右大臣
2021年2月14日 23:15
124年ぶりに2月2日だった今年の節分。豆まきをしたあと残った豆で、抹茶味のカリカリ大豆をつくりました。煮詰めた砂糖をにからめて、抹茶をふりかけて、菜ばしでパラパラになるまで混ぜます。これが結構おいしい。ココアや赤しその粉末でもできるそうなので、次はぜひ三色にしたいと思っています。7日の稽古は、ちょうど白梅が咲き初めだったので、紅梅に鶯の薄茶器を出して稽古をしました。床には「雪裏梅花只一枝」永
2020年8月23日 22:26
昨日は、丸切合釜に唐金鬼面風炉、木地の丸卓にてつけ薄茶の稽古をしました。江戸ガラスの水指が涼をもたらしてくれました。処暑を迎えた今日はひさしぶりの雨。夜になってまたひと雨きたようです。昼間の蝉しぐれから一転、虫の声が聞こえます。
2020年8月23日 21:33
【ビフォーアフター(後編)】アドバイスの内容は「重心を下げるとよいですよ」というもの。仰せの通り、直してみたところ、OKをいただけました♪ ありがとうございます。
2020年8月23日 21:32
【ビフォーアフター(前編)】今年の夏は木槿と撫子ががんばって咲いてくれました。それに水引をくわえて活けたところ、南のご指南番よりアドバイスが…。
2020年6月28日 21:24
「抹茶はどうやってつくられているのですか?」と時々聞かれます。抹茶は碾茶(てんちゃ)を用いてつくられます。「覆い下栽培」といって、茶畑に覆いをかけて日光に当たらないようにして育てた生葉を、揉まないで乾燥させたものが「碾茶」です。その碾茶から茎や葉脈などの余分な部分を取り除き、茶臼などで挽いて微粉状に製造したものを「抹茶」といいます。日差しを当てずに栽培することで、うまみの多い柔らかな新芽に育
2020年5月5日 17:53
お茶の稽古に通い始めて2、3年のころ、織部焼の兜(かぶと)の蓋置が水屋に出ていました。5月5日の子どもの日が近かったのです。 季節や節句ごとにいろいろなお道具があるものだなあといそいそと織部の兜を手に取り、建水に入れて持ち出して、薄茶のお点前を進めました。あとは片付けるだけとなったとき、それは起こりました。 右手の柄杓越しに蓋置を持たせて、建水を左手に持って下がっていくときに、蓋置がするっ
2020年4月13日 07:00
家の外では花々が次々と満開になり、自然界のしなやかさに目を見張ります。人間界もこんな平らかな春だといいのですが…。茶室にも「春の朝」という詩の掛け軸をかけました。時は春/日は朝(あした)/朝は七時/片岡(かたおか)に露みちて/揚雲雀(あげひばり)なのりいで/蝸牛(かたつむり)枝に這ひ/神、そらに知ろしめす/すべて世は事も無しロバートブラウニング 春の朝 龍雲 書この詩の訳は、この詩を
2020年4月9日 22:56
お茶の稽古を初めて1、2年が過ぎた頃、先生に言われました。「古道具屋さんに、普段使いに良い茶碗が出ているから、帰りに見ていらっしゃいよ。十二カ月で一揃いのものだけれど、ひとつずつ買えるから」いそいそと行ってみると、もうひとつしか残っていなくて、それが春蘭の描かれた萩茶碗でした。茶色の線で描かれていた絵はあっさりしていて、とても気に入ったわけではないけれど、せっかく勧められたものだしと思い、
2020年3月23日 00:00
うららかな三連休の最終日。近所に買い物に出たついでに見た桜並木は三分咲きほどでした。日当たりのいいところは、きっともっと咲いているはず……。夕飯のあと、桜のお茶碗で花見もいいな、とお盆点てをしました。お盆に載っているのは、桜の茶碗と抹茶を入れた棗(なつめ)です。茶碗には、茶巾(ちゃきん)と茶杓(ちゃしゃく)と茶筅(ちゃせん)をセットしてあります。お盆ごとテーブルに持ってきて、ポットと建水(け