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ぼくのきおくの書

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2024年3月の記事一覧

風呂に入ると腹が立つ

昔からお風呂で湯船に浸かっていると怒りが込み上げて収まりがつかなくなることがある。

ひとりの時間になって考えごとをして、思い返したことがきっかけなのだけど、それにしてもどうしてこんなに怒りがあふれるのか。アドレナリン? ドーパミン? 何かの脳内物質が生成されているのだろうか。

このような怒りモード突入はランニング中にも何度か発生したことがある。わたしはそこまで振り切れたことはないけど、怒りでど

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僕が僕であり、彼が彼であること(改訂版)

僕が僕であり、彼が彼であること(改訂版)

知人がふらりと店にやってきて世間話をする。彼は筋金入りの発達障害だが、聞くと最近は発達障害の子供向けの薬があるそうだ。大人の彼が飲んでも世界がスッキリと見えるけど、あまり飲みたくないらしい。

でも、発達障害で不登校の子供は飲んで学校に行くのはありかなと話す。

不登校の子供は発達障害の場合もあって、彼もまたほとんど学校に行っていない。

わたしは何もわかってないので、学校に行って勉強することや友

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春の兆しにそわそわとする1日

春の兆しにそわそわとする1日

気持ちよく晴れていたのでドアを開けたまま営業していた。いつもならストーブをつけて店内を温めていないと震えてしまうのだけど、今日は大丈夫。

ふと気づけば3月も半ばに。お水取りも終わったし、もう春は近い。

春を前にするとそわそわする。桜が咲き始める。

歳を重ねて何度も見ているのに、歳を重ねるほもに桜が美しく思えるのはなぜだろう。

咲いて散る桜に、いろいろなものが重なってゆくからだろうか。

猫といるときは泣かない

猫といるときは泣かない

子どもの頃からよく泣く子だった。何かが上手くできない時、このままでは怒られると思ってしまい、こんなこともできない自分が情けなくて泣きそうになる。

泣いたら駄目だ、もっと責められると頭によぎった時は、もう泣きだしている。そうなると言葉がうまく出なくなって涙が止まらなくなる。

なぜ泣いているのか、泣いていたらわからないと問い詰められる。わからないのも当然だろう。

わたしは失敗する手前で、失敗する

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ホワイトバースデー

ホワイトバースデー

駅にもうすぐ着くというので迎えに行くと、娘はすでにいつもの場所に待っていて寒い寒いと車に乗り込む。さっきまで少し雪が降っていたけれど、もうやんでいた。娘が「ホワイトバースデーやな」と自分から言いだす。わたしも先ほど妻に同じことを言っていたと伝える。

今日は友だちと日本橋に遊びに行って専門店のりんご飴を食べたそうだ。帰宅するとそそくさと部屋に上がって、部屋着にしている中学の体操服姿で降りてくる。目

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