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ぼくのきおくの書

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忘れてしまわないように。
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失うことで始まる

青春18切符を使って広島から友人のTさん夫妻が訪ねてきてくれた。久しぶりに会うふたりは、以前に会ったときよりも元気な様子だった。

あの頃の二人は勤めていたお店が閉店の危機で多忙を極めていた。体力も気力も削られる日々だっただろう。そのお店は昨年に閉店してしまった。

あの店を心から愛していた二人のことだから、ひどく落ち込んだことだろう。それでもそれぞれ新しい職場で働き始め、新しい生活に落ち着いてい

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駅前にて

娘が夕方から塾なのでカバンを届けに車で駅前まで行く。

娘は昼から服を買うからと友達とイオンに出かけていた。そのまま家に帰らずに駅前にある塾に行くけど、塾の用意をもっていくのは重いし、買った服を持っまま塾に行くのもあれなので、休日のわたしが駅前で塾のカバンを届けて買った服を預かるという約束を家を出るときしていた。

約束の時間にLINEで到着を知らせてしばらく待っていると、娘が手ぶらてやってきた。

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わからないことばかり

三連休明けの平日。予想に反して雨は降らなかったけど、予想通りにお客さまは少ない。

先々週あたりに仕事の山場を越えてから、あまり気分が乗らない。ノロノロと荷物を片付ける。ここ数ヶ月は調子が良かったけれど、また沈んでしまうのだろうか。

昼過ぎに常連の青年がやってきた。彼は今年に入ってから化粧をして口紅を塗っている。

韓流アイドルも化粧していることだし、最近はそんなものなのかと思いつつ特にそのこと

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並んで歩く休日

妻と映画に行こうかと話していたけれど、見たい映画が少し遠くの劇場でしか上映していなくて、しかも開始時間も朝が早かった。

わたしたちはせっかくの休日だから映画と思っていたけれど、せっかくの休日だから朝はゆっくり寝たいという方向で意見が一致した。

若い頃の行動力はもうなくなり、いたわり合うことを優先するようになっていた。年老いていくとは、そういうことなのだろう。

午前中はのんびりして、午後からス

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どの町にも馴染むことができない

この町にやってきて5年になる。

わたしは子どもの頃から人付き合いが苦手なので、ひとりでぽつんとしているか、かろうじて話の通じる相手をみつけて生きてきた。

わたしは人見知りで話し下手なので、会話がすぐギクシャクしてしまい焦る。そんなときも話を聞こうとしてくれる人とは仲良くなれるが、何言ってんだコイツという表情をする人とは仲良くなれず距離ができてしまう。

この町にはどちらのタイプもいる。仲良くな

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あなたが自由でなければ、わたしも自由になれない

今日は暑い一日だった。「あなたが自由でなければ、わたしも自由になれない」という言葉を本の中に見つけた。

例えば、わたしが強要することでわたしの意に沿うように行動する誰かといるときに、わたしは自分が自由にだと感じるだろうか。

監視をしたり指示を出しながら自分が自由だとはとうてい思わないだろう。

わたしは好きに行動する。あなたも好きに行動する。そこに心地よさが生まれるとき、自由を感じることができ

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あなたがわたしにくれたもの

春頃に新発売したわたしのお気に入りの缶ハイボールを妻が買ってきてくれた。妻はわたしが好きなものをいつも気にかけてくれる。

わたしはどうだろうか。

平凡な休日

都知事選についてSNSばかり見てしまう。東京在住でもないのに、選挙の行方が気になっている。石丸の人気が橋下徹の登場した時に似ていて恐ろしい。

わたしは蓮舫さんに都知事になって欲しいが、まだまだ厳しいのだろう。それでも街頭演説には人が押し寄せ、支持者がひとりで街宣もしている。SNSをみながらポチポチといいねを押し続ける。

今日は休日なので妻とイオンに日用品の買いに出かける。ユニクロでTシャツを買

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