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文章をすらすらと書くためには

文章をすらすらと書くためのコツは、思っていることをそのまま書くことである。

それが出来れば苦労しないと言われそうである。ただし、私が強調したいのは、「思っていること」を書くべきであるということだ。

例えば、以下の2つの問いに対して、どちらについて論じる方が簡単化を考えてほしい。

・最近の教育についてどう感じているか
・あなたが学生時代だったころの教育についてどう感じるか

多くの人が、後者の方を選択するだろう。なぜなら、後者に関する情報は「思っていること」であり、前者は多くの場合、「思っていないこと」だからである。学生時代の教育に対する情報は、既に実体験を基に収集されており、不満や改善点はあなたの中で既に見つかっていたことだろう。すなわち、ある程度思考が整理されている状態なのである。ところが、最近の教育がどうなっているかは多くの人が知らないことなので、論じるまでの情報収集及び思考の整理に時間がかかることだろう。したがって、まともなアウトプットが実現するのはだいぶ先の話になる。

私の場合、推しに関する文章を書くことは容易い。なぜなら、普段から推しについて考えている(仕事よりも推しのことを考えている時間の方が長い)ので、推しに対する考察は進んでいるからである。推しについては普段から考えているので、思考が整理された状態で文章を書きはじめることができる。

また、推し活も得意分野である。推し活に対する情報収集は欠かさず続けており、それを基に自分の立ち回り方を常に考えているため、思考の一部分を切り取るだけで文章は作成できる。こちらも「思っていることをそのまま書く」ことが実現している。

一方で、ビジネスシーンで役立つネタに関する文章は毎回難儀している。以下のプロセスを踏み文章を作成しており、それなりに時間をかけているつもりなのだが、下手な文章を出してしまっている自覚はある。

①情報収集
②自分の思考を整理
③文章化

の3ステップで文章を作っている。①の情報が多いほど、深く思考を勧めることができるのであるが、②の整理にも時間がかかってしまう。また、理解が浅いまま思考を整理した場合、情報の整合も難しくなってしまうため、洗練させるためにはさらに時間がかかる。結局、よく理解していないことを背伸びして語ろうとするも叶わず、浅い文章で終わってしまう。

最近だと、以下のような文章を書いたのだが、めちゃくちゃしんどかった。

私が普段から倍速視聴をしており、倍速を是とすることに疑いがなかったので、思考が一切進んでいなかったのである。ゆえに、以下の情報を整理して、意見を論じるまでにそれなりの時間を要した。

・問題提起の発端となった「葬送のフリーレン」を知らない
・倍速視聴の是非、弊害に関する情報が不十分
・倍速視聴における私の立場が不明瞭

結局、思考をまとめ、文章を書き終える頃にはブームが去っていた。

また、仕事で論文を書く機会がもあったのだが、これも相当難儀した。2000字そこそこの文章を作り上げるのに、ほぼ1か月を費やした。書けば書くほど矛盾点が見つかるし、論理的でない話のつなげ方をしてしまうので、そのたびに書き直すことを繰り返してしまった。

まとめ

あまり背伸びして文章を書こうとしない方が良い。自分が思っている範囲のことを、普段考えている通りに書くことが文章を簡単に書くコツといえるだろう。

まずは、あなたが一番好きなものに対して文章を書いてみてはどうだろうか?

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