美しい影

窓辺で日向ぼっこをしながら
愛用の万年筆で文字を書いていた。

ペン先の動きに合わせて
影が動く様があまりにも美しくて、
ペン先が紙から離れれば影も離れ、
ペン先が紙に触れると影がくっ付くその動きが
光の中で幻想的な美しさに感動して、
影だけに目線を落として見入ってしまった。