よしこ・座・ドッグ

地方在住の会社員(30代突入)。趣味でコラムを書いている。テーマは映画とかドラマとか政…

よしこ・座・ドッグ

地方在住の会社員(30代突入)。趣味でコラムを書いている。テーマは映画とかドラマとか政治とか。休憩が大好き。休憩以外のものは大体嫌い 仕事依頼はコチラ(✉️t-yoshino1010@outlook.com)

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◆遠吠えコラム・「この世には、堅物ジジイが必要だ~東京都知事選、石丸伸二の『躍進』を巡って」

 東京都知事選から少し経ってしまって、今更ながらという気もするが、やはりどうしても言っておきたいことがあり、今回はかなり長文のコラムを以下にしたためる。これまでで一番長い遠吠え。  7月7日投開票の東京都知事選は小池百合子が3選を果たすという前評判通りの結果で幕を閉じたが、主要候補の一人で元安芸高田市長の石丸伸二が、元参議院議員の蓮舫を上回る約165万票を獲得し、候補者中2位の得票数を獲得するというサプライズがあった。私は安芸高田市長時代の石丸伸二の悪行三昧(後段で詳述する

    • 戦争を知らない俺たちだけど…(昨年5月に訪ねた広島の原爆ドーム)

       日本がアジア太平洋戦争に敗れてから79年がたった8月15日に、このコラムを書いている。  戦争体験者の高齢化が進み、その多くが鬼籍に入る中、戦争体験の記録・保存及び次世代への継承が、重要度を増しているのではないかと思う。何故ならば、戦争体験を知る者がいなくなったときに待っているのは、戦争を知らない世代が、さらに戦争の記憶から遠く離れた世代に伝えなければいけないという困難なミッションだからだ。  この難局に立ち向かうには、数少なくなってしまったとはいえ、戦争を知る人々がい

      • ◆遠吠えコラム・「大いなるものには、大いなる『責任』が伴う~長崎の平和記念式典を巡って考えたこと」(写真は熱海旅行で止まったホテルからの景色)

         今日8月15日は日本がアジア太平洋戦争に敗戦した日だ。戦争を経験したことがない若造ではあるが、今日は少しばかり背伸びをして、戦争について自分なりに考えたことを記したいと思う。  中高生時代に歴史の教科書で習った知識で恐縮だが、それによると、今から79年前の1945年、米軍をはじめとする連合国との戦争に日本は敗れた。同年8月15日には天皇の「玉音放送」を通じて国民に敗戦が告げられた。もう二度と戦争を繰り返してはいけない―との人々の思いのもと、日本は、戦争放棄を掲げた日本国憲

        • 遠吠えコラム・「肉フェスと万博とはしゃぎたい人たち」(※画像は肉フェスの番外編として地元の焼き肉店で食べた牛タン)

           長らく途絶えていたブログの更新。まずは手慣らしのために、ついこの間、自宅近くで開かれた「肉フェス」の会場に足を運んで考えた、「肉フェス論」を、以下に書き記したいと思います。 「本物」よりも数段劣るコンテンツのダイジェスト  約1月ほど前のこと。詳細な地域は伏せるが、自宅のすぐそばのスーパーの屋上で、「肉フェス」が開かれた。地元店をはじめ県内外の飲食店約50店が一堂に会し、自慢の肉料理を会場で提供していた。  フェスは、地元で商売をする30~40代くらいの若者らが集まっ

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        ◆遠吠えコラム・「この世には、堅物ジジイが必要だ~東京都知事選、石丸伸二の『躍進』を巡って」

        • 戦争を知らない俺たちだけど…(昨年5月に訪ねた広島の原爆ドーム)

        • ◆遠吠えコラム・「大いなるものには、大いなる『責任』が伴う~長崎の平和記念式典を巡って考えたこと」(写真は熱海旅行で止まったホテルからの景色)

        • 遠吠えコラム・「肉フェスと万博とはしゃぎたい人たち」(※画像は肉フェスの番外編として地元の焼き肉店で食べた牛タン)

          ◆遠吠えコラム・漫画『ONE-PIECE』1088話「最後の授業」~「トロッコ問題」まだ続けるの?(仮)

           週刊少年ジャンプの人気連載漫画「ONE-PIECE」が最終章を迎えている。長年の謎が次々と解き明かされていく怒涛の展開に、往年の愛読者である私は毎度衝撃を受けている。 https://www.shonenjump.com/j/weeklyshonenjump/  だが、最新号(2023年第34号、2023年7月24日発売)の第1088話「最後の授業」は、別の意味で「衝撃」が走った。  「老い先短いジジイは見捨ててよし!」  これは、「伝説の英雄」の異名をもつ海軍中将

          ◆遠吠えコラム・漫画『ONE-PIECE』1088話「最後の授業」~「トロッコ問題」まだ続けるの?(仮)

          ◆遠吠えコラム・「『尊い犠牲』の季節~権力者たちの追悼の言葉への違和感」

           6月23日、沖縄県糸満市で太平洋戦争の沖縄戦の戦没者追悼式が行われました。その様子を見ていて違和感を覚えたことについて、遠吠えしてみたいと思います。  「私たちが享受している平和と繁栄は、命を落とされた方々の尊い犠牲と、沖縄の歩んだ苦難の歴史の上にあります」  太平洋戦争の沖縄戦で組織的な戦闘が終了した日とされる6月23日、沖縄県糸満市摩文仁の平和記念公園で沖縄戦没者追悼式が開かれた。上述した言葉は、追悼式で岸田文雄内閣総理大臣が読み上げた挨拶文の一節だ。岸田首相がどこ

          ◆遠吠えコラム・「『尊い犠牲』の季節~権力者たちの追悼の言葉への違和感」

          ◆遠吠えコラム・「置かれた場所で咲かせる呪縛~『ユートピア症候群』の罠」

           人間は、自然界においては非常に弱い生き物だ。人間よりもずっと体が小さい猫なんて、人間よりもよっぽど早く走れるし、同じく人間より小さいチンパンジーなんて人間よりもよっぽど強力な握力を有している。そうした動物たちに囲まれた中で、食物を獲得したり、外敵から身を守ったりするのは非常に大変なことだ。  そこで人間たちは、熾烈な自然界の競争によって自らの生存を脅かされないよう、力を合わせて自然界の弱肉強食の論理とは異なるコミュニティーを築いた。それが文明であり、社会なのだろう。だが、

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          ◆遠吠えコラム・「利用された『ヒロシマ』~核廃絶から後退した広島サミット」

           すっかり久々のコラムになってしまいました。誠に申し訳ございません。書きたいことはたくさんあるのですが、中々更新頻度が上がりません。まだまだ修行が足らないということですね。  さて、現在開催中の通常国会では衆議院の解散がささやかれていましたが、一昨日の6月15日の報道陣のぶら下がりで岸田文雄首相は否定しました。この人、ほんの少し前までは「現時点で解散する考えはない」と言っていたのですが、6月13日の首相記者会見では「国会の会期末になっていろいろな動きがあることが見込まれる。

          ◆遠吠えコラム・「利用された『ヒロシマ』~核廃絶から後退した広島サミット」

          ◆遠吠えコラム・「シン・仮面ライダー」(監督・庵野秀明、2023年)・「誰がために仮面ライダーになる」(ネタバレあり)

           どうもお久しぶりです。しばらく投稿が途絶えていて誠にすみません。今回のコラムは、今いろんな意味で話題の「シン・仮面ライダー」について書きました。言いたいことが多すぎますが、今回は、仮面ライダーを含む戦後の特撮に横たわるテーマを軸に、「シン」について論じました。かなり辛口の遠吠えです。変身! 【あらすじ】  本郷猛はある日、謎の組織「ショッカー」によって改造手術を施され、驚異的な身体能力を得る。手術によって人格まで失いかけたていたところを、ショッカーの恐るべき計画に気づい

          ◆遠吠えコラム・「シン・仮面ライダー」(監督・庵野秀明、2023年)・「誰がために仮面ライダーになる」(ネタバレあり)

          ◆遠吠えコラム・「どうする家康・第6話『続・瀬名奪還作戦』」・「女子高生にきゃあきゃあ言われる淳平くんはもういない」(写真は今川氏真像)

           今週は先週に引き続き、瀬名(演・有村架純)奪還作戦。松平元康(演・松本潤)は、駿府にいる妻子を密かに三河へ連れ出す任務を、忍者集団・服部一族に託す。しかし、今川家に作戦を察知され、奪還は失敗。腕利きの忍びたちも今川方の待ち伏せに遭って皆殺しにされる。唯一生き残った頭目の服部半蔵(演・山田孝之)は、奪還作戦を立案した本多正信(演・松山ケンイチ)と共に作戦失敗の責任を追及されることに。窮地に立たされた2人は、苦し紛れに、今川家に近しい武将・鵜殿長照がいる上ノ郷城を攻め、長照と長

          ◆遠吠えコラム・「どうする家康・第6話『続・瀬名奪還作戦』」・「女子高生にきゃあきゃあ言われる淳平くんはもういない」(写真は今川氏真像)

          ◆遠吠えコラム「それでも地球は回っている。回っているんだ~岸田首相の『学び直し』発言を巡って」(※写真はいつぞやの空)

           岸田文雄首相が、出産・子育て中の女性の「学び直し」を後押しする―と国会で答弁し、波紋を呼んでいた件について、先日コラムを書いたが、もう一つだけ気に食わないことがある。それは、あの発言を巡るやり取りから自民党が学びを経済的価値に基づいて語ろうとする姿勢が透けて見えたことだ。今回はそのことについて少しだけ書く。今日もやや不機嫌な遠吠え。  自民党政権は、学術研究予算を「選択と集中」というスローガンのもと、特定の研究分野への集中的配分を進めている。この特定分野とは、短期的に成果

          ◆遠吠えコラム「それでも地球は回っている。回っているんだ~岸田首相の『学び直し』発言を巡って」(※写真はいつぞやの空)

          ★再掲載◆遠吠えコラム・「出産子育てで苦労する女性のために自民党政治は何をしてきたのか~岸田首相の『リスキリング』発言を巡って」(※画像は近所の蕎麦屋の鍋焼きうどん)

           先日挙げた岸田文雄首相の「リスキリング」発言に関するコラムについて、書き直しました。後半の「学びとは何のためにあるのか」というテーマについては別稿で取り扱うこととしました。あくまで、「リスキリング」という発言に透けて見える政治の怠慢をテーマに書き直しましたのでよろしくお願いいたします。  岸田文雄首相が産休・育休中の女性たちのリスキリング、いわゆる「学び直し」を後押しする発言が波紋を呼んでいる。この発言にも腹が立ったんだけど、この発言を巡る大学時代の先輩のツイートにさらに

          ★再掲載◆遠吠えコラム・「出産子育てで苦労する女性のために自民党政治は何をしてきたのか~岸田首相の『リスキリング』発言を巡って」(※画像は近所の蕎麦屋の鍋焼きうどん)

          ◆遠吠えコラム・大河ドラマ「どうする家康・第5話『瀬名奪還作戦』」・「諜報、潜入、人質奪還失敗、泥臭い忍者像」

           毎度、更新が遅くなりましてすみません。仕事めっちゃ忙しい。今回も例のごとく大河ドラマ「どうする家康」について書いていきます。ただ、筆者自身が戦国時代のことにあまり詳しくないからか、ドラマのつくりがあまりにもわかりやすく、余白がないせいか、あんまり語りごたえがないと感じつつあります。特に第5話は正直全然面白くなかったです。家康の人生はすごくおもしろいはずなのに何故でしょうね。なので今日は箸休め会です。主に服部半蔵のことについて書きました。やや投げやりな遠吠えです。  織田信

          ◆遠吠えコラム・大河ドラマ「どうする家康・第5話『瀬名奪還作戦』」・「諜報、潜入、人質奪還失敗、泥臭い忍者像」

          ◆遠吠えコラム・映画「RRR」・「悲しみの歴史を殴り飛ばせ!踊り倒せ!」(※画像は映画公式ホームページより)

           映画「RRR」を長野県上田市の上田映劇で鑑賞した。『バーフバリ 王の凱旋』のS・S・ラージャマウリ監督の最新作で、昨年から話題だったものの上映館が限られていてお目にかかれなかったが、とうとう、鑑賞できた。  物語は1920年代、大英帝国植民地時代のインド。主人公は、英国軍に奪われた最愛の娘を取り戻すために立ち上がったラージュと、一族の「宿願」のためイギリス軍に所属しながら虎視眈々と機会をうかがうビーム。一人の少年の命を助けたことをきっかけに2人は出会い、友情が芽生える。互

          ◆遠吠えコラム・映画「RRR」・「悲しみの歴史を殴り飛ばせ!踊り倒せ!」(※画像は映画公式ホームページより)

          ◆遠吠えコラム・「どうする家康・第4話『清州でどうする』」・「ツンデレ姉弟、素直になれなくて、戦国」(※画像は高野山持明院蔵「浅井長政婦人像」

           更新が遅れてすみません。今回の「どうする家康」第4話「清州でどうする」のキーパーソンはお市の方ですよね。戦国無双っていう、戦国時代の武将とか姫が出てきて敵兵をバッサバッサ切り倒していくアクションゲームがあるんですけど、そこで登場する女性キャラの中でお市の方が一番好きでしたね。さて、今日はそんなお市の方とその兄貴、織田信長にまつわる話です。遠吠え行ってみよう!    泣く泣く今川家から独立した松平元康(演・松本潤)は、宿敵・織田信長と同盟を結び、対今川戦、三河平定戦へと突入し

          ◆遠吠えコラム・「どうする家康・第4話『清州でどうする』」・「ツンデレ姉弟、素直になれなくて、戦国」(※画像は高野山持明院蔵「浅井長政婦人像」

          ◆遠吠えコラム・「どうする家康・第3話『三河平定戦』」・「今川氏からの苦渋の独立」(写真は上杉神社所蔵の「上杉謙信公御肖像」)

           仕事が多忙で更新が遅れました。楽しみにしていた方々(なんて果たしているのか?)、申し訳ありません。ですが、何だかんだで昨年よりは更新・執筆ペースは格段に上がっております。写真は上杉神社所蔵の「上杉謙信公御肖像」だ。「どうする家康」にはまだ登場していない(恐らくこの先も登場しないだろう)ですが、謙信公は第3話のキーパーソンです。どういう意味でしょうか?というわけで、今週も「どうする家康」について、遠吠え行ってみよう! 【叔父・甥の仁義なき戦い、尾張・三河国境付近で「代理戦争

          ◆遠吠えコラム・「どうする家康・第3話『三河平定戦』」・「今川氏からの苦渋の独立」(写真は上杉神社所蔵の「上杉謙信公御肖像」)