国際カップルのお金をかけるところ。節約するところ。
近年日本のみならず、世界的にインフレが巻き起こっていますね。ベルギーはインフレの影響はそこまで大きく打撃を感じませんが、税金がものすごく高いので決して他人事ではありません。ベルギーの税金についてわかりやすいランキングを見つけましたので参考程度にご覧ください。
堅苦しい数字の話はこの辺にして、今回はカジュアルに私たちベルギー在住、ベルギー人と日本人の国際カップルのお金の使い方についてお話していきたいと思います。
~節約するところ~
①新しい家具と古い家具
我が家は中古の家具家電が9割を占めています。
インテリア担当は私なのですが、この家のコンセプトは
「自然を感じるアンティークモダン」なので中古家具もふんだんに使用しております。お気に入りの中古家具を、金額共に公開しちゃいますね。
さてここにはいくつのアンティークがあるでしょう。以下すべて中古、アンティークのアイテムです。
ダイニングテーブル 40€
モダンチェア6脚 100€
一人掛けソファ 20€
植物を乗せているミニテーブル 6€
コーヒーのカウンター 20€
一人掛けソファーの横の棚 10€
壁のフレームたち 1フレーム 50¢~1€
ヴィンテージホームバイク 20€
カーテンタッセル 5€
(1€ 161円 2024/1/19現在)
※ちなみにすべて良好に使えております。
一番のお気に入りはアンティークのダイニングテーブルですかね、大きすぎず小さすぎず、職人の手彫りの脚がシンプルかつ美しく、なにより丈夫。
TV 継承
LINNのオーディオセット 継承
ペルシャ絨毯 継承
ソファー 250€
(このサイズの本革ソファーのベルギーの平均価格は1000€くらい)
そもそもこのSiemensのエスプレッソマシンが中古です。新品販売価格1000€超えを280€で購入。我が家で一番高かったのはコーヒーマシンとソファ、パソコンですね。
アンティーク棚 15€
アンティーク鏡 8€
本棚兼紅茶カウンター 25€
リクライニングチェア 継承
クローゼット 継承
ブラックデスク、棚 継承
カーペット 継承
と、家具の紹介が長くなってしまいましたがこのような感じで中古やお下がり、継承したものを大事に使っています。
この”継承”なのですが、これはヨーロッパの文化なのか、彼の家族の文化なのかは不明ですが、家族が亡くなった時に何かを受け継ぐといったもの。しかし受け継いだものの、不要になったなぁ、って場合もまた継承し合います。
私も継承できる何かが増えてきたのを感じます。
新品の家具がIKEA以外すごく高いベルギーなので、アンティークや中古を駆使して購入するのは、すごく賢い選択だと思っています。
何よりこの国にはKringloopwinkelという、ベルギー人なら誰もが知るお店があるのですが、働いている人は移民の方や、職業難のある方、言語が不自由な方などが働いており、販売した費用はすべて運営、お給料に回ります。なのでこの店には”買取”という概念はありません。
ちなみに先ほどのコーヒーマシンもこのお店で購入。保証はなんと3年間。何度でも修理してくれます。洗濯乾燥機もここで購入しました。どれもしっかり機能していて、磨き上げてくれていました。
では何故売るより寄付するのかと申し上げますと、この国は高齢のシングルの方でも賃貸契約ができるため(むしろ年齢での更新、契約判断は違法)、簡単に言えば亡くなってしまうことも裕にあるのです。それらを処分撤去するのに時間と手間と費用が掛かるなら、寄付しましょう。という発想になるのは自然なのかもしれませんね。
この国ではコンテナパーク(粗大ごみや、ごみ分別施設)への入場料、利用料も有料なので捨てるものあれば拾うものあり。というわけで、エコに関心のある人、経済的な理由のある人問わず、みんな来るイメージです。
なにせ、100円均一とかないので、食器とかも新生活の学生さんにも優しいのです。日本にもあるべきお店だと常々感じております。ゴミも無駄使いも激減しますし、ものを大切に使用するようになります。
あとは蚤の市やフリマを定期的に訪れてお宝発掘しております。
子供用品や大人の使うDIY工具なども購入はせず、寄付する場所があります。寄付をすると1点につきチケットが1枚貰え、そのチケットと引き換えにその場所で1点と交換できます。
例えば電動のこぎり、スノボウェア、スキーの道具、子供の服やスーツ、自転車など…
このシーズン、数回しか使わないもの、は実際に使ってみて、購入を検討する等、利用の方法も様々です。
※ベルギーでも、私の住んでる自治体フランドルのシステムでは利用できますが、他のエリアでもこのようなシステムがあるかは、分かりかねます。
②知識を得るなら惜しまず税金を利用する。
冒頭でもお伝えしたようにベルギーは税金が高い!でも国民に還元されていると実感するのも事実。そして国民がだからこそ政治に関心を持っている。税金が一体何に使われていて、私たちにどんなメリット、デメリットがあるのかをしっかり把握しています。
その中でも日頃の生活で使える機関といえば図書館。
私はベルギーにきて本をよく読み、音楽をよく楽しむようになりました。しかしどこまで世界が進歩してもある程度はアナログで居たい私。
本は紙がいいし、音楽はCDやカセットの音がいい。欲を言えばレコードにも手を出したい。(私、現在33歳)
何故かというと、真面目に聞いて読むからです。昔レンタルビデオ店があった時代「わぁ、借りられてる…あ!新作!」なんて喜んで真剣に見ませんでしたか?今となってはNetflixやSpotifyなど…贅沢に、さらにわがままにながら観、ながら聴きしてしまってるなあと感じます。近年いい映画がないな。って思ってるのも、もしかしたら、そのせいなのかもしれません。
だからそれを再復活できるのが図書館なんです!!!ベルギーの図書館はまさにゲオ、TSUTAYA!年間5€でゲーム、DVD、レコード、CD、本、雑誌、新聞、漫画なんでも借りれます。なんならコワーキングスペースも利用できます。
姪っ子もそこへよく行き自分で読みたい本を好きに選びます。パートナーがこの間私の大好きな坂本龍一のCDを借りてきてくれました。
そしてもう一つのサービスが今妊娠してるからこそ有効なシステム。
ちょうど今日その方が来るのですが、ケアセンターから育児に適した自宅にできているか、不安なこと、悩んでることはないかの確認に自宅まで来てくれます。
さらにGoodie bagが複数回届きます。妊娠中、出産後、何か月、何歳…などと。私は妊娠してすぐにベビー服とおしゃぶり、赤ちゃんのボディクリーム等をいただきました。次も楽しみです。
さらにさらに、産後のヘルパーも派遣できます。もちろん有料ですが、格安。掃除、料理などの家事をしてくれます!無料範囲内で利用することもできます。非常に便利なシステムですよね。
日本にもそういったシステムや機関がありますが、日本の行政は、必要な人には助けます。のスタイルなので、言わなきゃ、聞かなきゃ教えません。という、知らなかったが損。になりがち。
ぜひ最寄りの役所に、なんの用事もなくてもこんな面倒があるんですけど何かサポートないですかね?と聞いてみましょう。アメリカ人の私の友人は日本に住んで、このようにサポートを乞うといっていました。意外にも日本いい国!!って思えますよ!!彼女は裕福ですが、たくさんサポート受けています。これは税金を支払っている国民の義務ですから、たくさん利用しましょう。
~お金をかけるところ~
一方、私たちが一体何にお金をかけて日ごろを過ごしているかといいますと…
①食材は好きなものを好きなだけ買う。
コーヒー豆はもちろん、缶ジュースやお菓子、食材は割と気にせず購入します。日本に比べると、野菜やフルーツ、乳製品は安く、肉は同じ金額で大き目、お酒もかなり安いです。
コンビニもなければ、日曜日はスーパーもほとんど閉まっているので、週一回の買い出しにコンビニで買うような細々したお菓子やジュースなども買い、自宅から持って出かけるので安く済みます。
何故中古ばかり買うのに食材は気にしないかというと…ベルギーの飲食業のコストが信じられない価格で、クオリティーもそこそこだからなのです。
私は都内在住時代、フリーランスのフードデザイナーでした。TVドラマや映画に出てくる料理を作ったり、プライベートレストランのレシピ考案、イベント企画、プロデュース等をしておりました。そのため、料理は割と得意。
と外食やカフェを自宅で楽しむ為の工夫でもあるのです。なのでコーヒー豆も250gを6€程(250gで25杯程楽しめるようです)で専門店でシーズンに合わせて豆を選び、購入しています。その代わり自宅でアイスラテやフラペチーノ、抹茶ラテにおいしいコーヒーやエスプレッソを頂けます。正直、その辺のカフェで3€で飲むコーヒーよりおいしいです。
なので食材をしっかり買って、しっかり自炊することは、結果この国では節約に繋がるのです。
②陸が続くなら旅行は車で”冒険”にしよう
ヨーロッパの最大の利点は陸続き。そのため、ロードトリップがとってもしやすい。というのも高速道路が無料な場合がほとんどだから。です。
ロードトリップの最大の利点は、ローカルな過ごし方や道、町も体感できること。
ガソリン代が…って思いますよね?場合によっては車のが全然安いことが多いです。ベルギーからイタリアやスペインで2人以上の場合はキャンプ場で泊まることをプラスしてもかなり破格!
多くのベルギーの企業ではガソリン代を会社が持ってくれることも多く、彼の会社もそうなので、ガソリン無料でイタリア、スペイン行かせていただきました。日本人としては後ろ髪引かれる感覚もありますが、彼やベルギー人たちはWhy not?のテンションで最大限利用します。
ベルギーで働く機会がある方は、コントラクトはしっかり確認しましょう、給料少し減ってもこのベネフィットがある会社のほうが多きい利益がある可能性もありますよ!
ご興味のある方はこちらも併せてご覧ください。以前のロードトリップの記事です。
経験にはお金を使いましょう、その時の感情や、その時の経験は二度と体感できません。
③ギフトは実用的なものを
プレゼントは一番何を貰うのが嬉しいですか?私は「私を思ってくれてるもの」が一番うれしいです。
私のパートナーが私にくれるギフトは非常に合理的。
今まで彼から貰ったギフトはスマートフォン2回、遠距離恋愛中の飛行機のチケット、家電製品等々。
ロマンティックじゃないって思いますか?いいえ、私はそうは思いません。何故ならその時必要なのに、手を出しにくいものが贈られるからです。
最も私を知ってる、思ってくれてる答えのようなプレゼントだと私は思っています。
そして同棲が始まってからのギフトはこのようにロードトリップだったり、日本へ帰国を兼ねた旅行、生活を豊かにするものに当てます。
私はアートを見るのが好きなので、美術館へもよく行きます。チケットを含む、そんな小さなギフトもすべて実用的かつ、私が今欲しているものをくれるのです。
一方難点は、彼は全く物欲がないこと。なので今回のクリスマスプレゼントはおいしいご飯と、ハンドクリーム(彼の手が冬になるとすごく乾燥するので)だけでした。
古いMac bookがサポート終了してしまったので、これまた一本取られたなという合理的なギフトを最適なタイミングでいただきました。
ここまでされると、私も何かを…と思うのですがこんな合理的な彼に贈るものはないのです。そもそも必要なものしか持ってない彼だから。
と、そこはまたこの関係の歴史を築くごとに学んでいかないとですね。
長くなってしまいましたが、以上が「国際カップルのお金をかけるところ。節約するところ。」でした。
現在は妊娠中ですが、子供が産まれたら使うところ、抑えるところまた変わってくることでしょう。そして国際カップルあるあるですが、将来の本拠地(家の購入)や帰郷の移動費なども念頭に入れなければいけないので、両国の経済状況を把握し、より節約やお金のやりくりを楽しまないとですね。
それでは、今記事も最後までお読みいただき、ありがとうございました!Tot de volgende keer!
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