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#2023映画ベスト10
“これ”やってる時が一番年末を実感します。今年も観た映画の棚卸の回です。選考対象は「私が劇場で鑑賞した」「2023年日本公開の劇場作品」からの10選です。数年前に配信部門を設けた方がいいのでは?と思いついたまま、なんも動いていない。
そう、2023年は「動いていない」一年だった。人生のライフイベントに大きな変化がなく、病気や怪我にも見舞われなかったが、その代わり何も進歩しなかった。やらなけれ
11月に観た映画のまとめ。
2023年11月。個人的には今年一番の豊作でありながら、年末商戦ゆえに文章を書く時間が取れず、しっかり一つ一つと向き合えなかった惜しい月でした。
……ただ、「この作品に触れなかったら“嘘”だろ」という思いが強いので、短めではありますが、まとめとして残しておきますね。
北極百貨店のコンシェルジュさん 薦められたままに席を予約し、原作はおろか予告編も観ずに鑑賞して、色んな意味でぶっ飛ばされた今
シャニマスのアニメ第2章を観たぜ。
ドーモ、伝書鳩Pだ。さいきんハチャメチャに寒いが、みんな調子はどうだ?風邪などでぐったりしてないか?
季節の移り変わりは早いもので、秋服をほとんど着る間もないまま冬服を身に纏うようになり、シャニアニは第2章が公開された。その間、「シャニソン」が無事にリリースされたり、鈴木羽那がとんでもない女だったり、鈴木羽那のおむすび恐竜がタイムライン上で増えまくっていたりしたが、このタイミングで初期4ユニ
感想『ゴジラ-1.0』日本人対ゴジラ、日本人対ニッポンとしての娯楽超大作
やはりと言うべきか、数多の趣味や大好きなコンテンツを抱えつつ、ことゴジラとなると「真打」というか、心構えと緊張感が他の作品とは比べ物にならない。数えきれないほど予告編や公式サイトに目を通し、妄想を膨らませ、トイレの心配をしたくないので初回鑑賞時は事前に水以外を一切口に含まずして臨む。初回はただ目の前の事象を追い、2回、3回と重ねるごとにようやく言葉が浮かんでくる。事前の期待通り、今回のゴジラはた
もっとみるシャニマスのアニメ第1章を観たぜ。
ドーモ、伝書鳩Pです。
平素、おれが見ているのはPCのモニターかスマホの小さい画面のどちらかで、家に引きこもってアイドルを育て、コミュを読んでニヤニヤするのが日常だったが、久しぶりにシャバに出て、映画館に行くことになった。映画館に行くために着る服がないとか、席をどうやって買えばいいかわからないとか、そういうゴタゴタはどうでもいい。なにせ、シャイニーカラーズがアニメになって、それが映画館で上映
『イコライザー THE FINAL』を観てマッコールさんの幸せを願う。
『2』が製作されただけでも驚きだったのに、三作目ともなればアントワーン・フークア監督やデンゼル・ワシントン兄貴にもかなりの手応えと愛着があったのであろう、みんな大好きロバート・マッコール。ここまで来るとお盆と正月にしか会わない、やけに優しくてお母さんに内緒でお小遣いをくれる親戚のおじさん、くらいの親しみがある。ただ、この親戚のおじさんの前では絶対に悪いことをしてはならないと、映画を観た誰もが教訓
もっとみるこの師弟モノがアツい2023『グランツーリスモ』
映画ファンのほとんどが「へぇ〜あのゲームの実写映画……監督ニール・ブロムカンプ!?!?」となってしまうでおなじみ、『グランツーリスモ』を観てきた。
本作をまだ観ていない、あるいは観る予定すらない方にどうしても伝えたいのは、本作はある意味で「ビデオゲームの実写映画ではない」ということだ。実際に設立された、『グランツーリスモ』という“ドライビング&カーライフシミュレーター”のトッププレイヤーを本
“ふたり”からみんなへ、そして“ふたり”へ。『映画プリキュアオールスターズF』
私がよく使う言葉で、「歴史で殴る」というタイプの作品がある。ある程度の年数を重ねたシリーズ作品が、自身の積み重ねそのものをエモーショナルという名の拳に変えて、観客の心を直接殴るような、そういう作品。登場するキャラクターや作品への思い入れが強ければ強いほどその威力は高まり、シリーズを追ってきた自分の歴史にもリンクして涙を誘われてしまう、集大成ならではの醍醐味。同じプリキュアであれば『映画 HUGっ
もっとみるいま最もアツいユニバースに乗り遅れるな。『PATHAAN/パターン』を観てくれ。
インド映画のいい所は、「スターを立てる」ということに全力投球である点だと思う。見目麗しくて、筋骨隆々で、整った顔立ちのスターが、どのように動けば映えるか、より魅力的に感じられるかを、映画に携わった全員が分析し、それをフィルムに焼き付けんとする。インド映画を観れば好きな俳優がどんどん増えてしまうのは、致し方ない、ということなのだろう。
というわけで うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって
人間も人形も生きづらさと闘う。『バービー』
お人形遊びはとっくに卒業したが、だからと言って『バービー』の実写映画を素通りする道理はない。バービーをマーゴット・ロビーが、ケンをライアン・ゴズリングが演じると聞いてから、ずっとずっと公開日を待ちわびていたのだ。なので、非常に不誠実な態度であることは承知の上で、いわゆる「Barbenheimer」については言及を控えさせていただきます。
とはいえ流石にバービー人形で遊んだことのない成人男性と
観客はストレスフリー、オプティマスは胃薬飲んで早く寝て。『トランスフォーマー/ビースト覚醒』
ビーストウォーズ世代である。
より正しく言うのであれば、「日本語吹替版のビーストウォーズ超生命体トランスフォーマーが放送された時代に幼少期を過ごし、生まれて初めて聴いたラップが下町兄弟」世代である。恐竜好きの少年としてはコンボイよりもメガトロン様派であり、当時のおもちゃを買ってもらった記憶がある。おかげで、『ジュラシック・パーク』を観るまでティラノサウルスの色は紫だと思いこんでいた時期がある
イニシエーションの「呪い」VSスパイダーマン。『アクロス・ザ・スパイダーバース』
本noteは、『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』の極めて個人的な感想文である。がしかし、本題に入る前にどうしても、過去のスパイダーマン映画について、触れなければならない。
OK じゃあかいつまんで説明するね! 日本ではアメコミ文化の顔として根強い人気を誇るスパイダーマン。その人気の火付け役となったのは、サム・ライミ版から今に至るまで脈々と受け継がれている実写映画であることは言う