ツナ缶食べたい(伝書鳩P)

映画・アニメ・特撮の感想文を提出します。赤点にならないよう頑張ります。

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はじめましての方向けの #あいさつ代わりのnoteベスト5 (2023年版)

 ドーモ。オレだ。ツナ缶食べたい(伝書鳩P)だ。いきなり余談だが、インターネットで名乗る名前は時に本名以上に知名度が高くなってしまう場合があるので、みんなは真剣に考えた方がいい。誓っても「家に食料がなんもなくて、一番最初に食べたいと浮かんだものをアカウント名にする」などという愚行は、しないでくれ。お兄さんとの約束だ。  以前、初めてこのアカウントにたどり着いた人向けの「お通し」を自前で用意したのだが、なにせあれから3年が経過しており、そろそろ自己紹介をアップデートしなければ

    • こいつはどえらい時間泥棒『ユニコーンオーバーロード』、その理由を書き記す。

       寝不足である。  0時頃には寝よう寝ようと思いつつ、気づいたら深夜2時や3時を越してしまい、翌朝に痛い目に遭う。時折スマホで時間を確認しているのに、あと一戦、あと一クエストが止められないし、編成画面を開いてしまったがもう最後、あっという間に時間が吸い寄せられていってしまう。  開発期間10年、ヴァニラウェア謹製の作り込まれたゲームシステムと暖かな色調のグラフィックに魅入られ、最高の軍師体験をする代わりに、私は睡眠時間を手放した。このテキストに辿り着いた皆さんの中にまだこ

      • 映画『ゴールド・ボーイ』嗚呼過ぎ去りし黄金の刻よ。

         一人の怪獣少年として、金子修介監督には勝手に恩を感じている。なので、『ゴールド・ボーイ』の前売り券を買った。あらすじも調べず、予告編すらも観ず、完全に信用取引のみで観に行った。以下、感想をつらつらと。  まず、ネタバレにならない触りの部分として、岡田将生が素晴らしかった。彼のパブリックイメージであるところの清廉で優しい印象を表では振りまきつつ、その裏では他者を踏み台にし、殺すことも厭わないサイコパスを表現。そのサイコパス像にやや型通りを感じなくもないが、日本一のスパダリ俳

        • 良いことをしているつもりだったんだ

           今でもたまに映画を観に行ったり、酒を酌み交わす大学時代の友人がいるのだけれど、彼がいいなぁと思うのは、「とりあえず払っておくね」をサラリとやれるところである。  たとえば今いるお店が混み合ってきた頃合いで、さぁそろそろ出ますかとなって、レジまで行って「支払いは別々で」と言うのは、どうしても気が引ける。ただでさえお店が忙しい時に、一人の店員さんを会計に長々と付き合わせることが、自分の中では申し訳無さが勝るのだ。  その点彼は気が利く人で、スマホなり財布を取り出してとりあえ

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        • 電子の海で会いましょう
          ツナ缶食べたい(伝書鳩P)
        • 2024年劇場鑑賞録
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        • コンテンツ語りじゃないやつ
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        • おおきなおともだちの本棚
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        • アニメ語り
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        • 2023年劇場鑑賞録
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          新機軸と原点回帰のハイブリッド『ウルトラマンブレーザー』と、『大怪獣首都激突』が放つミニチュア特撮の輝き

           ウルトラマンブレーザー。初報の段階からこれまでの作品とは異なる雰囲気と風格をまとって我々の前に姿を現した巨人は、長きに渡るシリーズの中でもかなりの挑戦作であったことに、異論はないはずだ。  劇場作品の出自ながら度々作品を跨いで登場し、後輩ヒーローのまとめ役を努めたゼロ。新たなTVシリーズの嚆矢として始まった『ギンガ』からバトンを繋ぎ、10年の大台を突破したニュージェネシリーズ。その歴史の中で、後年『ブレーザー』はどのような位置づけをされるのだろう。少なくとも、ここまで野心

          新機軸と原点回帰のハイブリッド『ウルトラマンブレーザー』と、『大怪獣首都激突』が放つミニチュア特撮の輝き

          マスクをしているだけで褒められた。

           お客様に一人、マダムがいらっしゃる  「マダム」というのは自分の中で勝手に呼んでいるだけなのだけれど、お召し物が上品で話し方にも気品があり、聞いたことのない名店のお菓子を時折差し入れてくださる、ご婦人のことである。  ちゃんと本名も存じ上げているのに、姿が見えると「マダムがいらしたわ……!」となぜかこちらも口調が麗しくなってしまう、そんなお方。  仕事の話10分、雑談20分の、程よい緊張と緩和の時間が過ぎてゆく。  「いつもありがとうね」と、勿体なきお言葉をくださるこ

          マスクをしているだけで褒められた。

          唸れ必殺の“黙秘拳”『犯罪都市 NO WAY OUT』

           前作の感想を“2年に一本くらいのペースで新作が観てぇなぁ!!!!”とか“来日が実現するといいな”で〆たら本当にそうなったし、まさかマジで青木崇高と國村隼が出るとは思わなかった。そんな『犯罪都市』シリーズ最新作、楽しませていただきました。同じ劇場で観たのに明らかにマ・ドンソクの打撃音が前作よりも爆音になっていたので、次回作は耳栓必須になると思います。  腕っぷしの強さでピカイチの検挙率を誇るマ・ソクト刑事は、ソウル広域捜査隊に異動し、今日も街のいざこざを(拳で)解決しながら

          唸れ必殺の“黙秘拳”『犯罪都市 NO WAY OUT』

          アイカツ!コラボで蓮ノ空を始めた人もいるよ、というご報告

           2024年2月18日、それは「退路」が断たれた日だった。『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』が、『アイカツ!』とコラボすることが発表された。これ以上可処分時間を奪われることから逃げ続けてきた私も、ついに観念して『Link! Like! ラブライブ!』をインストールした。で、今、毎日蓮のことを考えている。  『蓮ノ空』のことは以前から勧められていた関係で、どういう試みであるかはわかっていたつもりなのだけれど、百聞は一見に如かず、実際に触れてみてわかったのは、これを追うのは

          アイカツ!コラボで蓮ノ空を始めた人もいるよ、というご報告

          ビデオゲームであることが感情をドライブさせる傑作ワイヤーアクション『SANABI』

           おれはアクションゲームを愛しているが、決してゲームは上手くはない。買ったはいいもののエンディングまで辿り着けなかったタイトルは両の指では足らないし、今後も増えていくだろう。  もう一つネガティブなことを言うのなら、おれは自分が好きなゲームを発掘するアンテナがとにかく貧弱だ。タイトルやあらすじ、動画やスクリーンショットから、自分に刺さるであろうタイトルを見つけることが、どうにも苦手らしい。今回紹介するタイトルも、日ごろお世話になっているゲーマーから名指しで教わるまで、ありが

          ビデオゲームであることが感情をドライブさせる傑作ワイヤーアクション『SANABI』

          冬の時代の救世主『GODZILLA(2014)』が繋いでくれた「今」を、俺たちは生きている。

           先日、またしてもスペースで“冬の時代”の話をしてしまった。かれこれ数回同じ話をしていて、フォロワー各位も「おじいちゃんがまたいつもの話してる〜」と童話の冒頭の子どものような感想を抱いただろうが、ひとしきり話し終えたら満足して昼寝するおじいちゃんなので、どうかこれからも我慢して聞いてあげてほしい。  20代後半以降の怪獣映画ファンであれば実体験として思い出深い?であろう怪獣映画冬の時代。今でこそウルトラシリーズは2クールの新作+劇場作品が毎年確約され、ゴジラシリーズはアニメ

          冬の時代の救世主『GODZILLA(2014)』が繋いでくれた「今」を、俺たちは生きている。

          『戦姫絶唱シンフォギアXV』支配を超えて辿り着く、神様も知らない未来。

           2024年2月10日、TVアニメ『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズを完走した。かれこれ数年間は見て見ぬふりをしてきたコンテンツなのに、一度触れてしまえば一ヶ月で修めてしまうなど、自分の嗅覚の無さを痛感せずにはいられないが、それはそれとして、楽しい一ヶ月であったことは間違いない。この場を借りて、作品を薦めてくださった方々にお礼を申し上げます。  して、2019年放送の完結作『XV』は、前回の『AXZ』がシリーズとしては珍しいスロースターターであったことの反動か、展開の速さも密

          『戦姫絶唱シンフォギアXV』支配を超えて辿り着く、神様も知らない未来。

          ペットを飼ったことがない成人男性、『わんだふるぷりきゅあ!』の1話でワンワン泣く。

           小学生の頃、作文のお題が「ペット」という授業があった。  先生はこのお題目を何とも思わなかったのだろうか。あるいは、自分が住んでいたのはペットを一匹二匹飼っているのが当たり前の富裕層が集まる地区だったのか。ペットを飼っていない自分は「何を書いたらいいですか」と聞きに行き、先生は「飼ってみたい動物の話をしてみようか」と言った。  なので、当たり障りのない作文を書き、当たり障りのない花丸をもらい、当たり障りのない授業を終えた。いや、クラスのとある女の子がちょうど愛猫を亡くし

          ペットを飼ったことがない成人男性、『わんだふるぷりきゅあ!』の1話でワンワン泣く。

          『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』神をも貫く拳は人の力となりて。

           かれこれもう50話近く、毎週放送なら一年分のシンフォギアを浴びてきたことになる。お気に入りの楽曲も増え、通勤退勤時のお供に彼女たちの絶唱を聴き、諸々を済ませて次の話を再生する。そんなルーティンも残すはあとわずか一期分、13話分だけになってしまった。  そんなしみじみと振り返るこれまでの歩みを踏まえると、今回の第四期『AXZ』とは何だったのか。未だ言葉に悩むところなのだけれど、シンフォギアシリーズの中では最も「温度が低い」という所感が、自分なりの印象として残るのだ。  『

          『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』神をも貫く拳は人の力となりて。

          『ペルソナ5 スクランブル』救うための改心に挑む、高校最後の夏休み。

           最も愛する『3』のリメイクがリリースされたというのに、まだ『ペルソナ5』をやっている。心はまだタルタロスではなく、怪盗に囚われている。  というわけで、あの騒がしい青春群像劇からお別れできず、『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントムストライカーズ』を購入し、先日クリアした。『5』のその後を描く続編であり、CV:三木眞一郎のイケおじが登場するという知識を得ていたので、『ザ ロイヤル』をクリアしたその日にプレイを始めた。芳澤後輩はいなかったけど、いたよ、イケおじが……。

          『ペルソナ5 スクランブル』救うための改心に挑む、高校最後の夏休み。

          『戦姫絶唱シンフォギアGX』奇跡を呪う者、奇跡を繋ぐ者。

           実に勝手な話になるが、私は作品やその作り手に「信頼」を寄せてしまうところがある。このシリーズなら、このクリエイターなら、きっと自分が好きな展開や盛り上がりを作品に込めてくれるであろう、と。カレーを頼んだらちゃんと美味しいカレーが出てきて、時折大きなカツが乗っていて、極稀に卵とウインナーまで乗っかる時があって、そういうカレーはすかさずオールタイムベストにまで食い込んでしまう。そんな一皿が出てくるのではという期待を背負い、作品に向き合うことがあるのだ。  それは一方通行の片思

          『戦姫絶唱シンフォギアGX』奇跡を呪う者、奇跡を繋ぐ者。

          『戦姫絶唱シンフォギアG』理解り合うために、この歌と拳はある。

           初代は観るまで数年をかけたというのに、続編となる『G』はたった二週間で制覇してしまった。我ながら不可思議と言うしかないが、それほどまでに「歌いながら闘う」アニメが、身体に合った、ということなのだろう。  続編の長所は、キャラクターやコンセプトの説明を省き、いきなりトップスピードで走り抜けられる、ということだ。『戦姫絶唱シンフォギアG』の記念すべき第1話は、最初からクライマックス。完全聖遺物「ソロモンの杖」を追って来たと思わしきノイズの大群と、輸送列車という限定的なシチュエ

          『戦姫絶唱シンフォギアG』理解り合うために、この歌と拳はある。