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#平成ライダー
『仮面ライダークウガ』をまだご覧になっていない方に向けた文章
ありがたいことに、仮面ライダー作品を観た感想を綴っていると、noteなりX(Twitter)なりで、感想を頂戴することがある。好意的なものもそうでないものも、あるいは誤字脱字のご指摘も、素人の文章にリアクションをいただけるのは、モチベーションとして非常に大きくて、この場で感謝申し上げます。
その中で一つ、好意的かつ親切なものですよ、という前置きの上で(許可をいただき)掲載させていただくと、「
龍騎と555のゲームのサントラ、良すぎる。
普段Twitterで交流のあるお二方が、それぞれ龍騎と555の劇場版について、熱い文章を投稿なさっていた。
懐かしい。当時はまだ幼く、親におねだりしなければ映画館なんていけないお年頃で、劇場で観たのは結局『パラダイス・ロスト』だけなのだけれど、初期の平成ライダー劇場版には自分なりに思い入れがある。龍騎なら「最終回先行公開」、555なら「パラレルワールドならではのif展開」なるギミックを用意す
少なくとも私が望む続編ではなかった『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』
平成の残り香を味わっている。2007年放送の『仮面ライダービルド』のその後を描くVシネマ第2弾にしてシリーズ完結編となる『仮面ライダーグリス』を観て、満員の中央線に揺られる月曜の朝、最新話を東映特撮ファンクラブのアプリで観ながら出勤していたことをぼんやり思い出し、その完結も感慨深く感じてしまった。
この『ビルド』に関しては、TVシリーズの結末がとくにお気に入りだった。強大なる侵略者エボルトを
時代の終焉にシリーズを総括する『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』
一年の恒例行事が粛々と進んでいる。一般的に歓送迎会の時期は春だが、平成ライダーにとっては夏から秋にかけて、主に9月が引き継ぎの期間となる。令和を彩る新たなライダーも発表され、バトンタッチを控えた2019年7月、最後の平成ライダーの劇場版が、スクリーンにお目見えした。
平成ライダー20作品目にして最後の平成ライダー『ジオウ』は、過去作とのクロスオーバーを果たすお祭り作品としての需要に応えつつも
『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』が17年前のあの激しさを思い出させてくれた。
未だに信じられない。17年前に完結した作品の、そのオリジナルキャストが集結した完全新作が観られるなんて。現在放送中の『仮面ライダージオウ』のスピンオフ企画の一つとして製作された『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』は、2002年2月3日から始まった、あの殺伐とした命のやり取りに熱狂した少年時代の頃と同じ熱を、再び感じさせてくれた。友達が持っていた変身ベルトに向けた羨望の眼差しも、少し大人にな
もっとみる崩された一年間の余韻『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』
ライダー・スーパー戦隊の放送終了後に製作されるVシネマ、期間限定の劇場公開が恒例になってきましたね。大好きな作品の続編がソフト発売より早く観られる反面、あくまでVシネマなので劇場版クオリティを期待すると消化不良を起こしやすいのが難点か。まぁ、本作はそれ以上に、根深い問題を抱えているのですが。
桐生戦兎が創造した新世界で、人々は記憶を失い、平和に暮らしていた。しかし、ある日、万丈龍我はなぜか旧世
虚構を愛し、ヒーローを呼ぶ。『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ FOREVER』
「平成ライダー」という言葉は、ライダーファンや作り手の間で使われる、一連のシリーズを総称する言葉という範疇を超え、2014年公開の映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』では作中の登場人物たちが自らを「昭和ライダー」「平成ライダー」と名乗るシーンが描かれた。ヒーロー同士の対立軸として元号による区切りを設け、それを作品世界の住人が自覚するという構造を、いつしかフ
もっとみる感想『小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~』
先日、こんなテキストを投稿した。
当時放送開始直前だった『仮面ライダージオウ』の予想を兼ねた、平成ライダーお祭りタイトルの大先輩こと『仮面ライダーディケイド』の総括。今思えば、『ジオウ』本編が常にこちらの予想を超えるクロスオーバーを展開してくれており、事前の想像のなんと浅はかなことか。時折読み返しては、恥ずかしくなってしまう。
そんな『ジオウ』にとうとうディケイド先輩が「通りすがる」こと
『仮面ライダージオウ』が面白すぎて日曜日が待ち遠しい
平成最後の夏に始まった、平成仮面ライダーシリーズ20作記念作品『ジオウ』が放送スタートして早一か月。これを書いている頃は第6話、「フォーゼ&ファイズ編」までは放送済みで、これからも時空を超え様々なライダーとクロスオーバーしていくだろう。20周年を目前に控えたお祭り作品として事前の期待値も高かったが、それを上回る面白さに圧倒され、同時期放送の『ルパパト』も負けず劣らずエキサイティングな内容なため、
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