少女漫画をつまみよみ

少女漫画を読んで感想を書いていきます。 【ネタバレあります】 少女漫画専門なので薔薇…

少女漫画をつまみよみ

少女漫画を読んで感想を書いていきます。 【ネタバレあります】 少女漫画専門なので薔薇の画像を多めにしてみました。 漫画を読んだり調べものをする際にお世話になりすぎているため少女まんが館のハッシュタグを使用しています。

マガジン

  • 少女まんが館で読んだ漫画の感想

    東京都あきる野市にある少女まんが館で読んだ漫画の感想を、記憶を頼りに書いていきます。

  • 読んだ漫画の感想

    少女まんが館さんではないところで読んだ漫画や、自分が持ってる漫画の感想です。

  • 少女漫画・ポエジーの館

    少女漫画のなかに書き綴られたうつくしいポエジーを紹介していきます。

  • リンク集

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  • 展覧会・フェア

    展覧会やフェアに行ったときのことについて書いたものです。

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作家別インデックス

※目次から作家名(50音順)を選ぶ → 作品リストに飛びます ※コミックス1冊ごとに1記事にしているため、作品名を選択するとその作品が収録されたコミックスの感想記事へリンクが飛ぶようになっています ※漫画雑誌単位で読んだ感想も、目次に並べ始めました(2024年8月~) 青池保子 「アイビーNAVY」 「エロイカより愛をこめて」1巻/2巻 安斎かりん 「顔だけじゃ好きになりません」1巻/2巻/3巻/4巻/5巻/6巻 いくえみ綾 「女の子ラプソディー」 「キンピカエン

    • 「オルフェウスの窓」5巻 池田理代子

      🌷「オルフェウスの窓」5巻 池田理代子書誌情報:池田理代子「オルフェウスの窓」5巻(1976、マーガレットコミックス、集英社) ↑に単行本の刊行年を書いていたつもりでしたが、そういえば確認してくるの忘れた…4巻から前の分も間違ってるかもしれません。 イザークとカタリーナの会話(というかカタリーナがイザークに求婚した場面)を読んでて思ったんですが、この、セリフが吹き出しに入ってなくて、口を閉じたキャラの絵にモノローグみたいにセリフがついている描き方って池田理代子作品でよく見

      • 「世界でいちばん大嫌い」1巻~13巻 日高万里

        🌷「世界でいちばん大嫌い」1巻~13巻 日高万里少女まんが館で久しぶりに一気読みしてきたのでその全巻分のざっくりとした感想。繰り返し読んできた漫画なので、懐かしさで悶絶!とかは無く、そういえばこんな話だったな~という感じでした。 「せかきら」は少女まんが館の中では新しめの漫画です。 「せかきら」を女ま館に寄贈した人はいつ頃「せかきら」を読んだのだろう?と気になって1巻の奥付の日付をみると、1998.3.25の第1刷でした。もしかして連載リアタイ世代で、コミックスを同時進行で

        • 「花とゆめ」1998年4号(2月5日発売)

          🌷「花とゆめ」1998年4号(2月5日発売)少女まんが館で「花とゆめ」本誌を一冊読んできました。 1998年は、私が「花ゆめ」を読み始めるより全然前だったみたいで、聞いたことあるけど読んだことないな~って作品がたくさん載ってました。 掲載作すべてではないけど、気になったものだけ感想書きます。 🌷ネタバレあります🌷 「世界でいちばん大嫌い」連載第7回 日高万里 巻頭カラー30P、カラーは表紙見開きとおまけ漫画1P。 7話でこんなに話進んでたっけ?と思ったのは覚えてるけど、

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        • 少女まんが館で読んだ漫画の感想
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          「妖子」池田理代子

          🌷「妖子」池田理代子書誌情報:池田理代子「愛蔵版 池田理代子中篇集Ⅰ」(1989、中央公論社) 収録作品:「おにいさまへ…」「妖子」 「おにいさまへ…」読む時間なかった😭 「妖子」を自分史上最速で読んだ。 ピンポイント過ぎる感想を書きますが、ネタバレもします。 🌷ネタバレあります🌷 「妖子」 ちょっと長めの話が6つで全六章。1979年~1983年の漫画。 「妖子」は「あやこ」と読みます。 ちなみに、帰り際に女ま館のオーナーさんにその日読んだ漫画をお伝えした時「池田理

          「妖子」池田理代子

          【連載終わり】「顔だけじゃ好きになりません」を読んでみて思ったこと <ファッションの話と最終回のこと>

          やっと、少女まんが館へ行って「世界でいちばん大嫌い」コミックス全巻を読んでくることができました。。 だけど、もうこの記事の書き方を忘れた・・・そして「顔好き」はもう11巻まで発売しているらしいです..🍃ヒュルル.. 私がしたかった「ファッションの話」とは、要するに「顔好き」も「せかきら」も服が可愛いなあと思った、ということです!! 私は「顔好き」の才南のパンツスタイルが新鮮で好きだったんですけど、何度読み返しても記憶にある服装が見つからない……なんで?五周くらい読み返して

          【連載終わり】「顔だけじゃ好きになりません」を読んでみて思ったこと <ファッションの話と最終回のこと>

          〈ポエジーの館〉やっぱり!!この人”面白い物好き”だったんだ

          野口さんとまる子が友達になる回のシーンです。 私はこのシーンを子供の頃読んで、自分は野口さんだと思いました。自分も他人から見たら野口さんみたいに見えているんだろうなーと思ってました。 この二人が友達になるこの場面は、初めて読んだ時以来ずっと私の、友達を作るときの指針となっていて、誰かと友達になるということは相手が進んで表現しない部分にも気づくこと、通じ合うところを見つけて他人に対して開いていくことなのだと。「それを自分もやっていこう」と思った気がする。 そしてなんでまる

          〈ポエジーの館〉やっぱり!!この人”面白い物好き”だったんだ

          「十三夜荘奇談」吉田秋生

          2023年6月に少女まんが館へ行ったときに読んだ漫画の感想! 🌷「十三夜荘奇談」吉田秋生書誌情報:吉田秋生「十三夜荘奇談」(1983、プチフラワービッグコミックス、小学館) 収録作品:「夏の終わりに…」「風の歌うたい」「十三夜荘奇談」「金の糸 銀の風」「きつねのよめいり」「ざしきわらし」「アカプルコ・ゴールド」 これは初めて知った。小学館文庫で「きつねのよめいり」っていう作品集があるのは子供の頃本屋さんで見て知ってたけど、、こういうテイストの話だったのかーーーーと驚いた👀

          「十三夜荘奇談」吉田秋生

          「夢みる頃をすぎても」吉田秋生

          2023年6月に少女まんが館へ行ったときに読んだ漫画の感想! 🌷「夢みる頃をすぎても」吉田秋生書誌情報:吉田秋生「夢みる頃をすぎても」(1983、プチフラワービッグコミックス、小学館) 収録作品:「楽園のこちらがわ」「楽園のまん中で」「はるかな天使たちの群れ パート1」「はるかな天使たちの群れ パート2」「夢みる頃をすぎても」 中学生くらいのころ、「夢みる頃をすぎても」の小学館文庫を買おうかどうしようか本屋さんで何度も迷ってたな~~こういう話だったんだ… なんかでも小学館

          「夢みる頃をすぎても」吉田秋生

          「プリンセスメゾン」池辺葵

          友だちが漫画を貸してくれたーー! 🌷「プリンセスメゾン」池辺葵書誌情報:池辺葵「プリンセスメゾン」全6巻(2015~2019、ビッグスピリッツコミックス、小学館) 家を買う話。 友達がこの漫画を貸してくれたとき、自分は引っ越して1年くらい経っていて、ところどころ『あの引っ越しの時の自分』を見ているような気持ちになり、、、 沁みる…と言えるほど良いものじゃないんですが、なんか、窓ガラスが曇るような、水蒸気みたいなモヤが心にかぶさり、それが「良い」ものと言えるかどうかはよく

          「プリンセスメゾン」池辺葵

          「女ともだち」2巻 一条ゆかり

          2023年6月に少女まんが館へ行って読んだ漫画の感想です! 🌷「女ともだち」2巻 一条ゆかり書誌情報:一条ゆかり「女ともだち」2巻(1992、りぼんマスコットコミックス、集英社) 2巻、昨年読んだつもりだったんですけど、読んでませんでした… ↑いい場面だなーと思ってメモした菜乃(なの)のモノローグですが、、何でみじめな気持ちになってたんだっけ。。 この巻は菜乃が晴臣のことを好きだと自覚する巻だったので、晴臣のことでもやもやしてるシーンが多かった気がします。 ていうか、

          「女ともだち」2巻 一条ゆかり

          「オルフェウスの窓」4巻 池田理代子

          2023年6月に少女まんが館へ行ったときに読んだ漫画の感想! 🌷「オルフェウスの窓」4巻 池田理代子書誌情報:池田理代子「オルフェウスの窓」4巻(1976、マーガレットコミックス、集英社) 磯川警部みたいな人出てきた… ユリウスが殺めた医師の行方を調べているらしいです。 ユリウスって、姉たちの対応をして相続対策もしなきゃいけないし、警部に追われるし、学校では男らしく振舞わなきゃいけないし、想い人はロシア革命に関わってるし(ネタバレ)、忙しいな。。 音楽学校の生徒なのに、

          「オルフェウスの窓」4巻 池田理代子

          【連載第4回】「顔だけじゃ好きになりません」を読んでみて思ったこと <「推す」ことと存在意義>

          安斎かりん「顔だけじゃ好きになりません」を今年1月に読みはじめて、既刊7巻までを読みました!(7巻の感想はまだ書いてない)以下、思ったことをまとめます。 前回は、「世界でいちばん大嫌い」の美形相手役・杉本と、「顔好き」の奏人先輩、このふたりの特徴をまとめ、なぜ美しい・うるわしい系でかつ病みっぽいところのあるヒーロー像が受け入れられるんだろう、みたいなことを考えました。 が、前回の記事で私がすっかり見落とし、完全にスルーしてしまっていた事柄にこのたび気づきました…… それ

          【連載第4回】「顔だけじゃ好きになりません」を読んでみて思ったこと <「推す」ことと存在意義>

          【連載第3回】「顔だけじゃ好きになりません」を読んでみて思ったこと <ヒーローの屈折>

          記事の目的地が決まっていない… ↓今回は「せかきら」のネタバレが多いです↓ 安斎かりん「顔だけじゃ好きになりません」を今年1月に読みはじめて、既刊6巻までを読みました!以下、思ったことをまとめます。(書いてるうちに7巻出たけど) 前回は、少女漫画にみられる本気度の高いギャグについて振り返ってみました。 ヒーロー(=主人公の相手役)の屈折 1巻を読んで衝撃を受けたのは奏人先輩の人物像(留年、友達いない…など)で、ふつうに「こんなにこじらせている人、面倒くさいなー…」と思

          【連載第3回】「顔だけじゃ好きになりません」を読んでみて思ったこと <ヒーローの屈折>

          「ほれ薬春一番」名香智子

          初めての名香智子…!と、思いきや、自分、月刊フラワーズで「水色童子K.K.」を読んだことがあったーーーーー👀 今回のこちらは、おもしろそうなタイトルにつられて読みました。 🌷「ほれ薬春一番」書誌情報:名香智子「ほれ薬春一番」(2000、双葉文庫名作シリーズ、双葉社、電子版) 収録作品:「ほれ薬春一番」、「ほれ薬ここ一番」、「迷宮案内人」、「女になりたい男の恋」、「クリスマスプレゼント」 おもしろかった!! 「ほれ薬春一番」 奈須尾鷹子(なすびたかこ)という超美人・秀

          「ほれ薬春一番」名香智子

          〈ポエジーの館〉彼がこれからどんなりっぱな人間になろうと

          吉田秋生「櫻の園」より 杉山と会話しているときの由布子のセリフです。 由布子の話「vol.3 花酔い」って小学生だったころの自分にもわかりやすくて、 というか、ちょうど初潮を迎えた頃の少女にとっては「自分がいま感じている気持ちって、こういうことなのかなあ…」と、個人差はあるだろうけど味わい深い読後感を与えてくれる回なのです。 正直、このセリフを読んだときも、そしてそれから二十年くらい経ったつい最近まで、この言葉って「あいつ、まじ許さねえ…」みたいな怒りの礎というか墓標の立

          〈ポエジーの館〉彼がこれからどんなりっぱな人間になろうと