石澤 宰

なるべく好きなもののことを書きたい。なるべくちょっと笑っちゃう文章を書きたい。専門は建…

石澤 宰

なるべく好きなもののことを書きたい。なるべくちょっと笑っちゃう文章を書きたい。専門は建築設計、ときどきバンド、でんぱ組.inc、その他いろいろ。 まじめな書き物はこっちにあります。 https://sites.google.com/view/tsukasaishizawa

マガジン

  • 好きなもののこと

    好きなもののことを、ただ好きだと書きます。好きでないところも書きますが、概ね同じものが好きな人が読んでいて気持ちのいいように書くつもりです。

  • 社会人博士のこと

    会社に行きつつ大学院の博士課程にも行っています。それはなぜなのか、どんな感じなのか、ということを書くつもりです。割とまじめな話になりますが、同じことに興味のある方には参考になるように書くつもりです。

最近の記事

親子ワーケーションですごくいいことがあった話 【体験入園&ファミリーワーケーションin鳥取県八頭町】

4歳になる私の上の娘、ふだん穏やかでおとなしい娘が、聞いたこともないような大声でわめいて泣いている。聞けば二泊三日で訪れた鳥取県八頭町から帰りたくないのだという。 ワーケーションにもいろいろあるのだと思うが、こんな素敵なワーケーションに出会えたので、あ、そういういいこともあるんだ、と見る目が変わった私の体験を少しシェアしてみたい。 そもそも私の知っていたワーケーション私は会社員であるのと同時に大学で研究職もやっていて、そのテーマのひとつにスマートシティがある。データやデバ

    • シャキーン!によせて

      2016年4月。都合4年ほどいた海外赴任先から帰国して、築40年近くてだいぶ古いが大きな窓の前に桜が見える家から、まだ家具もなにも足りない部屋で、朝早く出勤しようとバタバタしていたところで、つけていたテレビから流れてきた「サイコロソング」。 あ、この声とアレンジは間違いなくハンバートハンバートの佐藤良成さんだ、とわかり、そのまま目が釘付けになって最後まで見ていた。 当時34歳。長女が生まれる2年前。大学生の頃は恥ずかしながら受信料の支払いを惜しんだりしていた身だが、海外でも

      • 社会人博士のこと(3) 博士のお値段ハウマッチ

        「大橋巨泉の世界まるごとHOWマッチ!」のタイトルコールが頭をよぎったあなたはきっと同世代。 博士課程に進学する、と人に話したとき、質問があるとすると動機が多く、研究内容はその次かという印象だ。それほど多くはないが、金銭面について質問を受けることがあり、そういう人は往々にしてご自身でも社会人博士の道を検討されていたりする。お金の話は重要だ。ここでちょっと思いつくままに書き下してみたい。 支出①:学費まずは何をおいても学費だ。社会人博士を目指す方の多くは、社会人としての収入

        • 社会人博士のこと(2) 博士課程とRPGは似ている(かもしれない)

          (1)から相当間が空いてしまったが、実はこの間に博士号取得と相成った。博士課程入学からここまでの過程は、なんとなくRPGをクリアするようなもんだと思うといいかもしれない、と今にして思う。RPGのように強くなった、という感じはあまりしないけれど、RPGのように世界の見え方が変わっていった、という感じがある。ちょっと思い出しながら書いてみたい。 D論までの道のり(前半戦)博士課程を志す動機のうちには、自分で探りたいテーマがあるはずだ。人にもよるだろうけれど、このテーマを掘ればな

        親子ワーケーションですごくいいことがあった話 【体験入園&ファミリーワーケーションin鳥取県八頭町】

        マガジン

        • 好きなもののこと
          10本
        • 社会人博士のこと
          3本

        記事

          2/15豊洲PITでんぱえいたそ卒業ライブのココがすごかった!

          ※ネタバレありです。が、とにかく伝えたいのでもうここに来てしまった方は読んでってください ➀ パジャマパーティという設定パジャマパーティという新コンセプトなのでもちろん新衣装。そして前回ファミリーツアーで出来なかった舞台設定を回収するかのようにおウチ設定、ステージ上に鎮座するコタツの圧倒的ホーム感。しかもこれのおかげで座りメインの曲が自然に入り、妊娠中のみりんさんが座って不自然でない建て付けに。 ➁ 声を出せない、来られないファンを巻き込んだセトリえいたそマンガは舞台シナ

          2/15豊洲PITでんぱえいたそ卒業ライブのココがすごかった!

          第1回 そこが改良できると思わなかったAmazonの買い物選手権2020

          私はいまだに、Amazonをはじめとした通販であまり細々としたものを買うのに抵抗がある。だって私なんかのために、こんなちょろこいアイテムをわざわざ箱に詰めて、天気も悪いかもしれない私もいないかもしれない、そんな状況やのに持ってきてくれるだなんて申し訳ない。私はそんな偉い人間ではないのだから。 ……という感覚が今年ですっかり薄れてしまった。まあ毎日パラパラ買い物をしたりするわけではなくて、月に数個なんやかやと、それもまとめて買うくらいのことではあるが、変わったことはたしかだ。

          第1回 そこが改良できると思わなかったAmazonの買い物選手権2020

          ぼくが考えた最強のリモートツールセット 2020.4

          コロナコロナと書き始めるのはなるべく避けたいのだが前提としてお付き合いいただくとして、昨今は 1. 医療・介護・保育・運輸・インフラ・飲食など生命維持に直接関わる産業に毎日最大限の敬意を払う 2. 可能な人はなるべく知恵を絞り、家庭や所属共同体の最小単位の中である期間暮らす という強烈なパラダイム・シフトに晒されている。私自身の仕事も、人の仕事を便利にするものだと思っていたが、こういうときには人の命すら守る技術になり得ると知ってメキメキやる気が出ている。やる気が出つつ家に

          ぼくが考えた最強のリモートツールセット 2020.4

          社会人博士のこと(1) 形から入るドクター入門

          私はいま、大学を卒業してまもなく14年になる会社員だが、同時に大学院生でもある。卒業して12年ちょっと経つ、その大学の博士課程に在籍しているのだ。これを書いている時点で在籍2年半、標準とされる3年満期まであと半年、ほそぼそと博士論文の本編に着手している。 そもそも何のために博士課程を目指したか?社会人生活と両立するとはどんな感じなのか?メリットはあるのか?お金がかかるんじゃないのか?――という疑問はもっともで、それらに答えることは、これから同様に社会人博士という道を選ぼうと

          社会人博士のこと(1) 形から入るドクター入門

          こわくないよ、たのしいよ

          私の所属する企業はたいへん大きく、従業員が8000人くらいいる。いわゆる日本の、それも比較的古くからある産業の、いわゆる大企業というのは、旧態依然としていて融通の利かない、静的で澱んだ空気の支配するところなのだろうと思う人もいる。実際そういうところもある。 でもやっぱり、何百人という規模を超えてくると、人間集団は一枚岩ではなくなる。いろんな人が中にはいるし、外からは見えなくても確実に変わってきている部分というのもあるのだ。 私は仕事で使うきわめて真面目なスライドの中に、フ

          こわくないよ、たのしいよ

          マイクに向かってコンニチハ

          音声認識でテキスト入力をする人を最近よく見るようになった。より正確には、音声入力しているところを見るよりも、音声でないと起きないような誤変換を見るようになったので多分そうだろうと思っている。 音声で議事録を取ってくれるというシステムもさいきん会社に導入された。テキストの方はまあまあ良いが、ギークっぽい用語が無理やり日本語になってしまうのと、あと私の名字がだいたい他の人になっている。このまえは内側(ウチガワ)さんになっていた。私をリアルに知っている人なら、キャラ的にウチガワは

          マイクに向かってコンニチハ

          カバンのこと(4)手荷物の小ささはエキスパートの証

          (承前)ちなみに最近、私の海外旅行の荷造りといえば「私の身の回りでよく働いた服のラスト・ラン」である。袖が煤けてきたワイシャツ、擦り切れ始めた靴下、着なくなってきたTシャツ、年齢に見合わなくなり始めたジャケット、その他諸々。これらをトランクに詰め込んで、最後の晴れ舞台として海外で着用し、そこで引退とする。原理的には、うまくやると帰りのトランクがほぼ空になる。 これはちょっと病み付きになる戦略で、一度ハマると抜け出せない。まず、トランクに余裕を考慮する必要がなくなるので全

          カバンのこと(4)手荷物の小ささはエキスパートの証

          カバンのこと(3)どんどん定番に寄っていく

          (承前)私はカバンのポケットが小分けになっている点はあまり高く評価しない。私は日によってカバンを変えるので(※男子にはそうでない人が時々いるという意味)、中身の移し替えが楽な方を選ぶ。 このあたりのギアも相当あれこれ拘って選んできたつもりだが、あに図らんや、私の今の結論はポーチのド定番中のド定番、Keptである。おっそろしく普通になってゆく。これが定番の力か。でもこれがまた凄いのだ。PCのアダプタ込みで色んなPCまわりの細々したものをきっちりまとめられるポーチは、こいつ

          カバンのこと(3)どんどん定番に寄っていく

          カバンのこと(2)逆勝手のカバン

          (承前)リュックサックを左肩でかけて右手で開けられること。この点を高く評価するのには理由がある。私は右利きだ。そして私は野球部だった。そのためだ。 どういう理由でかわからないが、野球部にいると、利き手でない方の腕でカバンを持つように指導される。試合で酷使する側の方に負担をかけないように、という謂れだったが、私はあまり間に受けていない。卓球部とかテニス部とか、より利き手偏重のスポーツでもそんなことは言わないようだからだ。 本当に野球だけか、きちんと調べたわけではない。ただ

          カバンのこと(2)逆勝手のカバン

          カバンのこと(1)嗅覚を信じて飛び付く

          いま出張に持ち出しているMAMMUTの3-Wayバッグは、Hush Puppyの幻影(ファントム)だ。 表現だけ盛ってみたが、何ということはない。 2015年ころにシンガポールはVivo Cityで通りすがりに買ったHush Puppyのカバンを気に入ってヘビロテしていたが2016年の晩秋、アメリカに向かう最中に成田空港で疲労の限界を越えてブチ壊れ、それ以降そのカバンに似たものを探し続けていた、と言いたかった。 ここのところ私は海外旅行イコール断捨離の好機と認識し

          カバンのこと(1)嗅覚を信じて飛び付く

          セブンイレブンに愛を語る

          セブンイレブンを愛している。 先日、北京に出張した際も、忙しかったとかホテルの周りに見事に何もなかったとか理由はあるものの、朝な夕なにセブンイレブンのお世話になり、それを聞いた妻に呆れられている。 会社の下にはセブンイレブンが入っている。残業で遅い時や仕事の山場の時、向かう先は決まってセブンイレブンだ。コーヒーが、ガルボが、ハッピーターンが、カレーパンが、その他たくさんの商品が私を元気付ける。 自分で料理も作るし、健康に対する意識だってある。でもだめなのだ。

          セブンイレブンに愛を語る