見出し画像

カバンのこと(3)どんどん定番に寄っていく

(承前)私はカバンのポケットが小分けになっている点はあまり高く評価しない。私は日によってカバンを変えるので(※男子にはそうでない人が時々いるという意味)、中身の移し替えが楽な方を選ぶ。

このあたりのギアも相当あれこれ拘って選んできたつもりだが、あに図らんや、私の今の結論はポーチのド定番中のド定番、Keptである。おっそろしく普通になってゆく。これが定番の力か。でもこれがまた凄いのだ。PCのアダプタ込みで色んなPCまわりの細々したものをきっちりまとめられるポーチは、こいつで完全に答えが出てしまった。一泊の出張くらいならこれで衣類もまとまる。値段も手頃。あとはロゴの横についている”I want to continue to preserve the honest feelings of those items”という、マジで書かないほうがいいこのナゾの英文さえ外してくれたら完璧だ。これはコンビニコーヒーのカップも同様だ。あれはなんなんだ、ないと社内決済が通らないのか。

Keptのファスナーにヒモがついている点は、ひょっとしたら皆があまり褒めていないかもしれないから私が盛大に言いたいが、諸兄、気配りとはこういうことを言うのです。MAMMUTのファスナーに大きめのリングが付いていて手袋はめていても指がハマるというあたりも実にらしいし、心憎い。

また話が逸れた。これでは書き終わらん。心配はしていない。
そんなわけだから、ザクザクっと分かれていて、PCのところだけ傷かつかない程度に仕切られていれば十分であって、今回のやつはまさにそれだ。

あとやっぱり身につけていて思うけれど、リュックサックで下が膨れるのはなるべく避けたい。スリムな人や小柄な人はそれもよく似合うが、私のように中肉中背+2くらいの人間が持ち歩くとなんだか見た目に邪魔くさい。
ビジネス3Wayはとにかく四角くなければ。リュックしてたって人は見た目。いや、そりゃ私だって革製品は好きだ。革の鞄、革靴、革ベルトの腕時計、革の財布、もちろん持ってます。でも気がついたら、鞄はMAMMUTのリュックだし、靴はASICSのRun Walkだし、時計はApple Watchだし、財布はAbrasusだし……。私はちゃんとしたビジネスの文法に則りたくて、勉強もしたしそれなりにお金だってかけた。でもいつの間にか……。

私にも線引きはある。無用なカラビナはつけない。ゾーリンゲンのナイフは持ち歩かない。ワイシャツは白無地と決めた。何でもかんでも革のケースをつけたがらない。
機能と見た目のバランスには気を使いたいと思っているが、だんだんそういう次元ではなくなっている気もする。気にはしているが、やめる気はない。(つづく)

#エッセイ #カバン #鞄 #海外旅行 #好きなもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?