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とにかくひたすら映画について語る vol.2

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どうやらマガジンにはnote100記事しか保存できないらしいので、vol.2を作成しました。
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#フランス

【cinema】レ・ミゼラブル

【cinema】レ・ミゼラブル

元々超メジャー映画を見ない私ですが、普段映画を見ない方や、メジャー中心に見る方にも、とにかく、しのごの言わずに見てくれ…!と思う映画に出合うことがあります。滅多にそんな機会はなく、でも今回この映画を見て、心底そう思いました。ヴィクトル・ユゴーの「レ・ミゼラブル」ではありません。あの話の現代版でもございません。

舞台はパリ郊外のモンフェルメイユ。ここはどこだと思うばかりの団地群の連なる移民だらけの

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【cinema】パティとの二十一夜

【cinema】パティとの二十一夜

2017年45本目。EUフィルムデーズ3本目。フランス映画🇫🇷

なんだ、この話。最初、以下のあらすじを読んで、普段そんなに映画を見ない友達に一緒に見ようと誘った。これなら大丈夫かもと。

盛夏。キャロリーヌは疎遠であった母が亡くなったとの報せを受け、パリから南仏の小さな村に赴く。母が遺した家に着くと、管理人のパティが出迎えてくれた。2人で散歩に出かけるが母の話もそこそこに、パティは自分

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【cinema】未来よ こんにちは

【cinema】未来よ こんにちは

2017年29本目。

パリの高校で哲学を教えているナタリーは、教師の夫と暮らし、2人の子ども独立して充実した人生を送っていた。ところがある年のバカンスシーズンを目前に、夫からは離婚を切り出され、年老いた母も他界。思いがけない出来事が次々と起こり、気が付けばおひとり様になっていたが……。(映画.comより転記)

ってあるけど、そこまで深刻なお話ではない、かな。イザベル・ユペールって、決して超

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【cinema】パリ、恋人たちの影

【cinema】パリ、恋人たちの影

2017年24本目。

フランス映画はズルい。男と女のこんな愛のやりとりが、サラリと、オシャレに描けるのは、フランスだからだ。私が勝手にオシャレと感じているだけかもしれない。本当はもっと泥臭いのかもしれない。それでも、この街にいる恋人たちは、どこか浮世離れしていて、自分と同じ世界に住んでいるとは到底思えないのです…。

ドキュメンタリー作家ピエールと、低予算のドキュメンタリー映画を制作するピエール

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【cinema】アイム・オール・ユアーズ

【cinema】アイム・オール・ユアーズ

2017年23本目。もう1ヶ月以上前に見た作品。だけど、個人的にコレがmyfrenchfilmfestivalで一番良かった。

アナ・ベルカセム。彼女の困った性質は、極度にお人好しなこと。困っている人を見ると助けずにはいられない。それは、ホントに困った助け方で、誰とでもすぐ寝てしまう…。彼女の行動の根底にあるのは、幼き頃の悲しい体験で、彼女は親の遣いで行かされる配達先の医者からずっと性的虐待を受

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【cinema】私はパリジェンヌ

【cinema】私はパリジェンヌ

2017年22本目。

レバノンからパリの大学へ進学するために単身で渡仏したリナ。冒頭から、彼女は滞在先となる叔母の家で、叔母が不在の際に叔父に襲われそうになり、本当に身一つで、異国での生活をスタートすることになる。そんな彼女の大学生活は、順風満帆とはいかず、専攻する学問も次々に変えたり、周りから良いも悪いも様々なことを教わりながら、成長していく、というストーリー。

と書けば、めっちゃ前向きな感

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【cinema】転校生

【cinema】転校生

2017年19本目。

今年のmyfrenchfilmfestivalで監督賞とか他にも賞を獲ったみたい。

ル・アーブルからパリの中学校(13才っていうから多分中学?)に転校してきたブノワ。シャイな性格からか友達が作れず、声をかけてくるのはイケてないヤツばかり。人気グループに取り入ろうとするけど、逆にバカにされるだけで…。そんな彼の唯一の救いは、スウェーデンから越してきたジョアンナの存在。少し言

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【cinema】ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜

【cinema】ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜

2017年17本目。

「たかが世界の終わり」を見た後すぐにこれを見た。正直、まぁよくある話だろうみたいに思って臨んだけど、思っていたより、元気をもらえたし、何だかとても切なくなった。

これは、19世紀末〜20世紀初頭にフランスを席巻した白人と黒人の道化師コンビ「フティットとショコラ」の出会いから別れまでを描いた物語。

まだ、黒人の存在自体が恐れられていたり、植民地政策も真っ只中のヨーロッパで

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【cinema】たかが世界の終わり

【cinema】たかが世界の終わり

2017年16本目。グザヴィエ・ドラン監督作品。

正直申し上げます。「恋のマイアヒ」が流れるシーンまで意識が朦朧としていました。ノマノマイェイ、ノマノマノマイェイ…と爆音が流れて、目覚めた。でもそこからが凄まじい。とにかく目を凝らして全てを見届けた。

あらすじはこうです。

家族とは12年間音信不通だったルイ。今やちょっとした売れっ子作家になっている。そんな彼は、自分が余命いくばくもないことを

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【cinema】モカ色の車

【cinema】モカ色の車

2017年15本目。

myfrenchfilmfestivalはもう終わってしまいましたが、ギリギリセーフで長編パック購入し、遅ればせながらぼちぼち見ていきます。コレはそのうちの1本です。

主人公のディアンヌはスイスのローザンヌ在住。半年前に湖の対岸のフランスはエヴィアンで交通事故により息子を失った。犯人は未だに捕まっていない。探偵を雇い、息子を轢いた車は「モカ色」のメルセデスで、運転手は

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