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警察署からアパートに帰った。部屋には奈美の痕跡が至る所にあってそれを見るだけで辛かった。…
最後の日について書かないといけない。 奈美はその日、弟が退院するから午前中の授業が終わっ…
奈美は就活に熱心に取り組んでいた。恋人だという贔屓目を除いても、あれだけ優秀ならすぐに内…
しばらくすると、奈美の就職活動が本格化してきてOB訪問とか企業説明会が始まる頃になった。 …
当時二人でどんな事をして過ごして、どんな話をしていたのかはほとんど忘れてしまった。たぶん…
初めて奈美と飲んだ日から、出勤が重なる日は必ず店が終わってから落ち合うようになった。 コ…
初めて飲みにいったのは二人が働いている店から少し離れた駅の中華料理屋にだった。若い中国人がやっていて小籠包と刀削麺が人気の店だった。 改めて自己紹介した。ナナが源氏名で奈美が本名だったこと初めて知った。中々、奈美と呼ぶのが難しくてナナと何度も間違って呼んでしまう。僕が照れて笑っていると、奈美も釣られて笑った。 それから、自分が興味があること二人で話した。映画や小説、音楽の話。 興味があるものが似ていた。 そして、何よりも奈美の小説に関する知識や読解力の深さに驚いた。僕
家についてもう3時を過ぎてたと思う。 連絡は明日にしようと思った。弁当を食べてシャワーを…
ここまで書いて不思議と次が書けなくなった。 ある小説に『大切な人を失った瞬間から二人の楽…
翌日17時にセクキャバの店長と面接することになった。比嘉がスーツを着てこいというので、祖…
とにかく生活費を稼がないといけない。 僕は、ほとんど学校に行く必要がなく時間は無限にあっ…
当時のことは記憶の奥の奥の方にしまい込んだ。 付き合っていた彼女が自殺したことは、つい最…
大学生の頃。 とても大好きだった彼女が自殺した。 携帯の留守電に『大好きだよ、ごめん』っ…