「イシューからはじめよ」名著へのチャレンジ、ようやく読めました。
こんにちは。オオハシです。いまさらかよ、というところもございますが、名著として有名な書籍、発売から10年以上経過して読みました。シン・ニホンのほうが先に読んでしまっていました。
名著として有名な書籍だから、読まなきゃ読まなきゃと思い、どっかのタイミングのまとめ買いで調達したまま、まさに「積読」になってしまっていた本。 ようやく少しずつ買い置きが減ってきたので、たどりついた本。名著はやはり名著です。論理的思考が苦手分野な自分としては、実はなかなか読み進められなかったのですが、いったん集中して向き合って読んだら二度読みでだいぶわかった気になりました。ブクログの別の方のレビュー見ていたら、やっぱり「難しい!」という意見も多く、そうなんだ僕だけじゃないんだ、と、少しほっとしたりしてました。 それでは行ってみましょう。
イシューからはじめよ
知的生産の「シンプルな本質」
安宅 和人 著
2010年12月の本
ストーリーとしては、帯にも記載されている通り、『人生は何かを成し遂げるためにはあまりにも短い。』ため、本当に解かなければならないイシュー、価値のあるイシューに対して集中して取り組むべき、ということ。 極めてごもっともであり、自分の価値観ともあっている考え方です。「今、本当に答えを出すべき」かつ「答えを出す手段がある」問題に集中せよ、というメッセージ。その問題を見極めることが最も重要、という、当たり前といえば当たり前なんですが、多くのビジネスパーソンができていない状況の中、極力枝葉をそぎ落としてシンプルに伝えようとしている本。
読んで(二度読みして)なんとなくわかる、というところと、実践できる、というところでは、それこそ雲と泥ほどの差があると思うので(僕も非常に多方面にやりたいことが多い人間ということもあり)極力意識して実践していきたいと思います。
早速、以下、抜粋引用です。
イシューとは何か
ほかの方のブクログのレビューにもありましたが、「何に答えを出すべきなのか」についてブレることなく活動に取り組む というところやはり重要なんですよね。目的手段の取り違えだったり、「そもそもこれってやる意味あるんでしたっけ?」ということも多いです。徹底して同じメッセージの反復にはなりますが、冒頭ではっきりしっかり述べています。
イシューを「見極める」
イシューを「見極める」 この表現も腹落ちしましたね。ドラッカーさんの「経営における最も重大なあやまちは、間違った答えを出すことでなく、間違った問いに答えることだ」という概念はだいぶ前に学んだこともあり、「それってそもそも解くべき問題なんですか?」という思考は自分の中でデフォルトになっているので、ここの意思統一は必要だと考えます。入社一年目から1分1秒の重要性をたたき込まれたこともあり、しっかり見極めてからの活動は重要と考えます。
絵コンテづくりのコツ
このへん、最近のデータ利活用の分析においてもよく用いられてそう。目的志向というか、何を解決したいからこそ、こういったデータが欲しい、という順番大事ですよね。漫然と蓄積されたデータは山のようにあって、Data is Oil とかいうから、これらのデータから利活用なんとかして、と言われても、というやつですよね。
分析とは何か?
当たり前のことを言っているのだけなのですが、なぜか説得力がありますよね。分析分析という言葉で、結局何を比較して何をそのデータの差分から見出したいのか。その差異から読み取れる事象は何なのか、だんだんこのあたりからマッキンゼー感がすごく前面に出てきますが、キレのあるシンプルなキーワードに思わず付箋をつけていきました。
メッセージドリブン
「何に答えを出すのか」 を考え抜いたイシューに対して集められたデータから読み取れる価値なのだから、受け手に届くように徹底的にシンプルにムダをなくしていく。 このあたりの作業が僕が苦手な部分だったりするんですよね。 引用はしませんでしたが、60%の結果を二周回す話がありましたが、残りの40%部分に60%の出来で対応できれば、60%+24%で80%以上のものができるというストーリーがわかりやすかったですね。
優れたチャートの3条件
ここのあたりは、いかにもマッキンゼーでのメソドロジー炸裂ですよね。学びたい方は多くの書籍が出ています。1チャート・1メッセージ などマッキンゼーのチャートの極意については、洗練された印象がありますよね。そこまでやりきれないことも多いのですが、基本に忠実に、受け手に理解してもらえるようなチャートを意識していきたいです。 僕もいろんな書籍を勉強しようとしていましたが、比較的最近読んだ(2020年)本としては、バーバラ・ミントのピラミッドストラクチャーに関する本。
コンプリートワーク
マッキンゼーの大事な価値観で「コンプリートワーク」という概念があるとのこと。これは僕もビジネスの世界に入った時から常々言われていて、「結果がすべて」というところ。この結果があるレベルの価値に到達しないと、その仕事はいかなる価値ももたず、多くの場合はマイナスになる、とのこと。 会社入って一年目の上司が旧アンダーセン・コンサルティング出身の方だったこともあり「がんばります!」とご挨拶したら「がんばんなくていいから結果出して」と言われたことは、よく覚えています。
さて次でラストです。
実践あるのみ
「見極めるべきは何か」「ケリをつけるべきは何か」を自分の目と耳と頭を頼りにして、やってみる。 実践する。失敗はもちろんつきものだ。チャレンジして失敗して学んで、時にはうまくいって、Try&Manabiの繰り返しで実践をしていくしかない。 ただあてずっぽうに犬の道を選ぶのではなく、本当に得べき課題は何なのか? に意識を集中し、仮説を立て、検証していく。
なかなか読むのに苦しんだ書籍ではありましたが、二回読んで、こうして最後にまとめていって、最後には応援メッセージをもらえた気がします。とにかく実践あるのみ、ということで今後も頑張っていきたいと思います。
以上
読みにくかった投稿かとは思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。 ついでに「スキ」ボタン押していただけると筆者喜びます。最後にブクログのリンクもつけておきます。ほかの方のレビューを見ることも勉強になります。