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え、難病になった後の方が幸せ?って、どういうこと?

私は10年前から重症筋無力症という国の指定難病患者です。

ひどいときには、全身の筋肉が動かず、息もまともに吸えなくて救急車で運ばれました。ほぼ寝たきりのときもありました。

そんな悲惨な難病になってかわいそうね

と思われても仕方がないと思います。

一生付き合う病気と医者に言われて、
「こんなに家族に迷惑をかけながら生きていくくらいだったら、私なんていなくなってしまったほうがいいのに…」と何度涙で枕を濡らしたことか…。

でも不思議なことに
難病になった後の今の方が、難病になる前よりずっと幸せなんです

え、どういうこと?
と、思われたでしょう…
今から詳しくお伝えしますね。

最近読んだ本「精神科医が教える幸せの授業」にその理由が書いてありました

この本です。

この本によると、

🔷幸せとは、脳内に幸福物質が出ている状態

 なんだそうです。

主にドーパミン、セロトニン、オキシトシン。
この本では、この3つのそれぞれの脳内物質を出しやすくする条件や習慣について、精神科医樺沢紫苑先生が科学的エビデンスに基づく知見を、心和むイラストとともに、実にわかりやすく読みやすく教えてくださっています。

そのお教えが、私が難病にかかって学んだことと一致したのでした。
「今難病であろうがどんな状態であろうが、私たちは幸せになれる可能性がある。幸せになるには、こう考えたら、こんなふうに行動したらいいんだなぁ」、と私が闘病の末体得したことに脳科学の面からお墨付きをいただいた気持ちになりました。


たとえば私は難病になり、いろんなことができなくなりました。
ひどい時には手が動かないので、自分の目の前にたれてくる髪の毛をかき上げることすら、できませんでした。
そんなふうに手が上がらない、自分の頭を自分の首が支えることができない、座っているのも大変、ものも噛めない、飲み込めない、言葉のろれつも回らない…
できなくなってしまったことばかりの私、何もかも失ってしまった私。

誰がどう見ても不幸な状態だと思います。

でも、その後、頭の中で私を幸せにする脳内物質が分泌されると、私はなぜか幸せになっていったのでした。

そんな大変なときを過ごしたからこそ今まで当たり前だと思っていたこと全てに感謝できるようになれたのでした。少しずつ病状が回復していくにつれ、【手が動く】、【まぶたが開く】、【呼吸ができる】…そんなことがすべて喜びに変わっていったからです。

🔷病気になって、今まで見過ごしていた身の回りの小さな幸せに気づけば気づくほど、私はどんどん幸せになっていったのでした。


小さな幸せに気づけない人は大きな幸せにも気づけません

幸せの授業p51


🔷休むことは悪いこと?

「今日は1日だらだらしちゃった」ではなく、「のんびりリラックスした1日を過ごせてよかった」と考えればいいんです。そういう時間は明日からの活力を養ってくれる重要な効果があるのですから。

幸せの授業p59

私は病気になる前まで「休むことは悪いこと」だと思っていました
「自分に自分を休ませることを許可できなかった」
だからこそ、あんな大きな病気になってしまったのだと思います。

でも、この本に書いてあるような「自分の健康や心身を大切にするような考え方」を身につければつけるほど、しっかりと心身ともに休息が取れて、自分を癒やす力が湧いてきて元気になっていきました。

🔷人間関係をスムーズにするコツは?

人間関係をスムーズにするのに大切なのは、まず、「自分と相手の価値観が違う」ことに気づくことです。……お互いに「確認」を心がけスムーズなコミュニケーションを実現しましょう!

幸せの授業p64

私は病気になる前、自分と異なる考え方の人をなかなか認められず、イライラ、もやもや、メソメソしがちでした。
でも、この本でいわれてるように、「そもそも誰もが違う価値観だ」と認識してコミュニケーションできるようになると、人間関係に余計なストレスを溜めることがなくなり、生きていくのが楽になり楽しくなっていきました。

🔷ストレスと上手に付き合う


もしも病気になる前に、この本と出会って、こういうことがわかっていたとしたら、ストレスと上手につきあうことができるので、こんな病気で、こんなに苦しむことはなかったのかもしれません。

でも、この本を書かれた樺沢紫苑先生を始めとして、たくさんの方々から様々なことを学んだおかげで、私は少しずつ元気に幸せになることができました。
今は教えていただいたことを、かつての私のように今辛くしんどい方にお伝えしたいと、セミナーやブログ、セッション、オンラインサロン、対談動画等で発信しています。

絶望して苦しんでいた方々が、お元気になっていかれる様子をみるのが生きがいになっています。


目で見る私の変化

1番左が難病になる2年前。当時はどの写真も目に力がなくて、ふにゃっとしていました。

1番右は今の写真。一応難病患者でいまだに血中の抗体も高い値なのに、なんだかむちゃくちゃ元気に見えませんか?
笑顔にも力がこもって見えませんか? 
はい、実際元気で幸せなんです(笑)


それはこの本に書かれている、

🔷幸せとは「なる」ものではなくて、「今ここで感じる」もの


ということに気づいて、日々の生活の中に小さな幸せでもしっかりと感じることができるようになれたからです。


最後になりましたが、「今幸せでないかも」と思う方へ

たとえば、
お腹いっぱいで満たされていたら、目の前にどんなご馳走があったとしても、それらを味わうことはできないじゃないですか。

食べるものがなくて、お腹ペコペコで辛い。
そういう時期を過ごした人ほど、本当においしくいただけて味わうことができるはずです。

ということは、今辛い方、あなたは、
今辛ければ辛い分、人1倍「幸せを感じる力、味わう力」を養っておられるのかもしれません。

今幸せを感じにくい方には、この本を読んでいただき、ぜひ幸せになっていただきたいです。
ただ正しい知識を持つだけで、生きていくのが楽に、そして元気に幸せになっていくということを、私は自身の体験とこの本から学んだ気がしますので……。


おまけ

これまでにも本当に様々な学びを得ています、樺沢紫苑先生の著書のレビューをおまけにつけておきますね。どの本も私のオススメです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
こんな記事を書いた私の自己紹介はこちらです。


お礼


この記事に好きをつけてくださったあなたのおかげで、

いただきました。

この場を借りて御礼申し上げます。

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